ウルトラマンダイナ
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『ティガ』は1年間の流れをもって3年の物語世界を完成させているため、それ自体で完成している『ティガ』の世界を壊さずに同様の世界観で新たなウルトラマンの物語を構築するには、タイムラグを置く必要があった[5][4]。そこで、本作品の時代設定は、『ティガ』の物語終了から7年後の「2017年」に決定[5][4]。物語のエッセンスやキャラクターの一部が引き継がれることになり、作品の最終的な方向性は固まった[9]

放映中には劇場版『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』が公開され、以後のテレビシリーズでも劇場版が製作されるのが恒例となった。さらに2001年には『ウルトラマンティガ』『ウルトラマンガイア』と共にOV作品『ウルトラマンダイナ 帰ってきたハネジロー』が製作された。

音楽は前作に引き続き矢野立美が担当[10]。楽曲は前作との差別化から主人公の性格に合わせ、明るい曲調となった[10]。前作でオリジナル曲が少なかったため流用曲に頼らざるを得なかったことへの反省から、本作品では汎用音楽の他に必要に応じて各話ごとに楽曲が追加されることになった[11]。そのため、楽曲の総数はシリーズ中トップクラスの多さとなり、テレビ作品ではシリーズ最多となる4枚ものサウンドトラックアルバム[注釈 1]が発売された。ティガ関連のエピソードやティガに出演した俳優が本作品にゲスト出演した時には、ティガの音楽(または、そのアレンジ版)が使用されている。
備考

当初はティガの続編というコンセプトはなく、複数の脚本家がコンペ形式で提出したストーリー案のうち、
長谷川圭一の案が採用されて、正式な続編となるよう設定が固められた[8]

第1話や最終話3部作を監督した小中和哉は、アーサー・C・クラークのような世界観と、人類の進化の果てがウルトラマンであるというテーマを使いたいと考え、その提案に沿ったストーリー作りが行われた[8]

オープニングでは『ウルトラマン80』以来のシルエットによる表現が復活し、ダイナやスーパーGUTSのマークとメカニックが使われている。

本作品のタイトルは、1994年に円谷プロが『ウルトラマンネオス』と同時期に商標出願をしていた、『ネオス』の候補タイトルであり、その響きの力強さを毎日放送の丸谷嘉彦が買って決定したという[4]

制作
脚本

本作のメインライターだった長谷川圭一は、主人公であるアスカ・シンを中心に物語を進めるよう注文があり、意識はしたものの、ダイナではバラエティーに富んだ話が多いことから、自分の脚本は宇宙を舞台にした話に絞ることを心掛け、宇宙で生まれたダイナは宇宙で終わらせるべきとの考えから、最終話三部作は全て宇宙を舞台にしたという。ただ制作現場からは、特撮班の手間が嵩むことから不評であり、宇宙を舞台にした話はプロットの段階でほぼ通らず、金星を舞台にした話のプロットも1クール目の時点で提出したものの、映像化は4クール目になった第44話だったことを明かして、王道モノに軌道修正した第15話のような脚本を書くことにしたと語っている[12][13]
あらすじ

ウルトラマンティガの活躍で邪神ガタノゾーアは打ち倒され、世界に光と平和が戻ってから7年後の2017年。人類は宇宙開発に希望を求めて火星に前線基地を構築しており、ネオフロンティアと呼ばれる大航海時代を迎えた。

しかし、謎の生命体スフィアが人類の宇宙進出を阻むかのように火星基地を急襲。救援に飛び立ったスーパーGUTSの新人隊員でアスカ・シンは乗機を撃墜され、絶体絶命のピンチに陥る。その時、突如として現れた光とアスカは一体となり、ウルトラマンダイナに変身して地球と人類の危機に立ち向かうのだった。
登場人物
スーパーGUTSメンバースーパーGUTSの上層組織地球平和連合TPCについては「地球平和連合TPC」を参照旧GUTSメンバー[注釈 2]については「ウルトラマンティガ#GUTSメンバー」を参照

前作『ティガ』の旧GUTS同様、7人のエキスパートチームで構成されている。本作品のメンバーの特徴は、全員が明るい性格でウルトラマンダイナの情報に精通しているということである(ティガでは言及されなかったタイプの名称が、本作品では隊員たちを通して何度か登場する)。命令を受けた際のコールサインは「ラジャー」。
アスカ・シン
本作品の主人公。年齢22歳[14]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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