本作のメインライターだった長谷川圭一は、主人公であるアスカ・シンを中心に物語を進めるよう注文があり、意識はしたものの、ダイナではバラエティーに富んだ話が多いことから、自分の脚本は宇宙を舞台にした話に絞ることを心掛け、宇宙で生まれたダイナは宇宙で終わらせるべきとの考えから、最終話三部作は全て宇宙を舞台にしたという。ただ制作現場からは、特撮班の手間が嵩むことから不評であり、宇宙を舞台にした話はプロットの段階でほぼ通らず、金星を舞台にした話のプロットも1クール目の時点で提出したものの、映像化は4クール目になった第44話だったことを明かして、王道モノに軌道修正した第15話のような脚本を書くことにしたと語っている[12][13]。 ウルトラマンティガの活躍で邪神ガタノゾーアは打ち倒され、世界に光と平和が戻ってから7年後の2017年。人類は宇宙開発に希望を求めて火星に前線基地を構築しており、ネオフロンティアと呼ばれる大航海時代を迎えた。 しかし、謎の生命体スフィアが人類の宇宙進出を阻むかのように火星基地を急襲。救援に飛び立ったスーパーGUTSの新人隊員でアスカ・シンは乗機を撃墜され、絶体絶命のピンチに陥る。その時、突如として現れた光とアスカは一体となり、ウルトラマンダイナに変身して地球と人類の危機に立ち向かうのだった。 前作『ティガ』の旧GUTS同様、7人のエキスパートチームで構成されている。本作品のメンバーの特徴は、全員が明るい性格でウルトラマンダイナの情報に精通しているということである(ティガでは言及されなかったタイプの名称が、本作品では隊員たちを通して何度か登場する)。命令を受けた際のコールサインは「ラジャー」。
あらすじ
登場人物
スーパーGUTSメンバースーパーGUTSの上層組織地球平和連合TPCについては「地球平和連合TPC」を参照旧GUTSメンバー[注釈 2]については「ウルトラマンティガ#GUTSメンバー」を参照
アスカ・シン
本作品の主人公。年齢22歳[14]。宇宙空間で謎の光の中に消えていったアスカ・カズマを父親に持つ。自称「不死身のアスカ」[14]。物語開始時はエキスパート養成学校ZEROの訓練生として登場。卒業試験の演習飛行中に訓練機がスフィアとの戦闘で被弾し、宇宙空間で漂流していたところを、父親もその中に消えた謎の光(ウルトラマンダイナ)と一体化して奇跡的に生還を果たし、卒業試験中にリョウを撃墜せしめた実力を買われてリョウの推薦でスーパーGUTSに入隊[14]。そして、初出動となったTPC火星基地付近でのダランビアとの戦闘中、初めてダイナに変身する[14]。第2話で光の力=ダイナの力を授かったことに疑問を抱いたが、人を護れるならとすぐに迷いを振り切り、人類の未来を守るために戦う決意をした[14]。性格は無鉄砲かつ型破りで後先考えずに突っ走っていき、自分や仲間を危険に晒してしまうことも少なくないが、「絶対に諦めない」を信条としているため、どんな危機的状況でも決して諦めようとしない鉄の意思を持つ[14]。その上、他人から呆れられるほど明るく前向き[14]。しかし、本当は様々な想いを押し隠すためにあえて明るいように振舞っており、ヒビキ隊長に対しては怒られるあまり自分の正体をみせようとする未熟さがあった。