ウルトラマンダイナ
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そのため、楽曲の総数はシリーズ中トップクラスの多さとなり、テレビ作品ではシリーズ最多となる4枚ものサウンドトラックアルバム[注釈 1]が発売された。ティガ関連のエピソードやティガに出演した俳優が本作品にゲスト出演した時には、ティガの音楽(または、そのアレンジ版)が使用されている。
備考

当初はティガの続編というコンセプトはなく、複数の脚本家がコンペ形式で提出したストーリー案のうち、
長谷川圭一の案が採用されて、正式な続編となるよう設定が固められた[8]

第1話や最終話3部作を監督した小中和哉は、アーサー・C・クラークのような世界観と、人類の進化の果てがウルトラマンであるというテーマを使いたいと考え、その提案に沿ったストーリー作りが行われた[8]

オープニングでは『ウルトラマン80』以来のシルエットによる表現が復活し、ダイナやスーパーGUTSのマークとメカニックが使われている。

本作品のタイトルは、1994年に円谷プロが『ウルトラマンネオス』と同時期に商標出願をしていた、『ネオス』の候補タイトルであり、その響きの力強さを毎日放送の丸谷嘉彦が買って決定したという[4]

制作
脚本

本作のメインライターだった長谷川圭一は、主人公であるアスカ・シンを中心に物語を進めるよう注文があり、意識はしたものの、ダイナではバラエティーに富んだ話が多いことから、自分の脚本は宇宙を舞台にした話に絞ることを心掛け、宇宙で生まれたダイナは宇宙で終わらせるべきとの考えから、最終話三部作は全て宇宙を舞台にしたという。ただ制作現場からは、特撮班の手間が嵩むことから不評であり、宇宙を舞台にした話はプロットの段階でほぼ通らず、金星を舞台にした話のプロットも1クール目の時点で提出したものの、映像化は4クール目になった第44話だったことを明かして、王道モノに軌道修正した第15話のような脚本を書くことにしたと語っている[12][13]
あらすじ

ウルトラマンティガの活躍で邪神ガタノゾーアは打ち倒され、世界に光と平和が戻ってから7年後の2017年。人類は宇宙開発に希望を求めて火星に前線基地を構築しており、ネオフロンティアと呼ばれる大航海時代を迎えた。

しかし、謎の生命体スフィアが人類の宇宙進出を阻むかのように火星基地を急襲。救援に飛び立ったスーパーGUTSの新人隊員でアスカ・シンは乗機を撃墜され、絶体絶命のピンチに陥る。その時、突如として現れた光とアスカは一体となり、ウルトラマンダイナに変身して地球と人類の危機に立ち向かうのだった。
登場人物
スーパーGUTSメンバースーパーGUTSの上層組織地球平和連合TPCについては「地球平和連合TPC」を参照旧GUTSメンバー[注釈 2]については「ウルトラマンティガ#GUTSメンバー」を参照

前作『ティガ』の旧GUTS同様、7人のエキスパートチームで構成されている。本作品のメンバーの特徴は、全員が明るい性格でウルトラマンダイナの情報に精通しているということである(ティガでは言及されなかったタイプの名称が、本作品では隊員たちを通して何度か登場する)。命令を受けた際のコールサインは「ラジャー」。
アスカ・シン
本作品の主人公。年齢22歳[14]。宇宙空間で謎の光の中に消えていったアスカ・カズマを父親に持つ。自称「不死身のアスカ」[14]。物語開始時はエキスパート養成学校ZEROの訓練生として登場。卒業試験の演習飛行中に訓練機がスフィアとの戦闘で被弾し、宇宙空間で漂流していたところを、父親もその中に消えた謎の光(ウルトラマンダイナ)と一体化して奇跡的に生還を果たし、卒業試験中にリョウを撃墜せしめた実力を買われてリョウの推薦でスーパーGUTSに入隊[14]。そして、初出動となったTPC火星基地付近でのダランビアとの戦闘中、初めてダイナに変身する[14]。第2話で光の力=ダイナの力を授かったことに疑問を抱いたが、人を護れるならとすぐに迷いを振り切り、人類の未来を守るために戦う決意をした[14]。性格は無鉄砲かつ型破りで後先考えずに突っ走っていき、自分や仲間を危険に晒してしまうことも少なくないが、「絶対に諦めない」を信条としているため、どんな危機的状況でも決して諦めようとしない鉄の意思を持つ[14]。その上、他人から呆れられるほど明るく前向き[14]。しかし、本当は様々な想いを押し隠すためにあえて明るいように振舞っており、ヒビキ隊長に対しては怒られるあまり自分の正体をみせようとする未熟さがあった。当然そんなことをしようとしても光は答えてはくれず、ダイナへの変身は出来なかった。そして、最終回でダイナであることを仲間に知られた際に、「照れ屋だから言わなかった」と言っていたが、再編集版の「ひかりへ」にて追加された、放送版最終回でカットされたシーンでは、仲間にダイナであることを明かした後、自分がそれを知られたら皆が怯えて離れていってしまうのではないかと考えていたとリョウに吐露しており、そういう理由から周囲に隠していた。かなりのお調子者で、物事、特に攻撃がうまくいくと「見たか、俺の超ファインプレー!」と口癖のように口走ってはすぐに敵に撃墜されることがしばしばある。高校時代は野球部に所属していてエースピッチャーだと自負するが、一本気な性格が投球に出てしまい直球しか投げられず、本当のエースピッチャーはヒムロ・ユウサクで、控え投手だった。その上、逃げない性格が仇となってしまい敬遠をほとんどせずに、勝負に行き過ぎて打たれることも多々あったという[注釈 3]。母親については言及されていないが、劇場版での発言から、存命していると思われる[注釈 4]。最終回で、グランスフィアとの戦いの中で発生したワームホールに飲み込まれてしまうが、光の中で父親と再会を果たし、そのまま光の中に消えていった[注釈 5]
ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち
モネラ星人の策略によってウルトラマンとして戦うことへの恐怖と焦りを植えつけられ、一度は信念に反して逃げ出してしまうほど追いつめられる。だが、仲間たちの存在と言葉の元、戦士としても、また「光を継ぐ者」としても、さらなる成長を遂げていく様子が描かれた。


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