ウルトラマンガイア
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1979年10月21日生まれの22歳[注釈 6]。元アルケミー・スターズの一員で、量子物理学の博士号や多数の工学特許を取得している[20]。プロノーン・カラモスで海の青き光と一体化し、ウルトラマンアグルとなった[20]。アルケミー・スターズの科学者としても破滅に挑むウルトラマンとしても、我夢の先輩でもありライバル[注釈 7]。自らが作った光量子コンピューター・クリシスが予測した根源的破滅招来体の脅威に対抗するための答えを探り、やがてアグルの力を手に入れ、地球にとっての癌細胞である人類を排除しようとする[20]。リリーという名の実験用ハムスター(本人いわく「恋人」)を飼っていたが、寿命のために死んでしまった(第16話、第23話より)。数々の工学特許を所持しているために富豪であり、プライベートジェットも所有している(第36話)。第43話や第45話ではオートバイでの移動が見られる。常に落ち着いているものの理屈屋な性格[注釈 8]で他者を突き放すような言動も多いが、その信念と意志は強く、クリシスの「答え」によって地球を守るために人間は排除すべきという思想を持ったことで、人類と地球を救おうとする我夢の考えに異を唱え、彼と対立し奔走する[20][注釈 9][注釈 10]。しかし、玲子との出会いの際に、人間に対して非情になりきれない面を見せ[注釈 11]、その後の彼女との度重なる触れ合いや、我夢との対立によって徐々に心境に変化が生じ、自身が滅ぼそうとした人間の存在意義に惹かれ、何人も救っていく。人間を滅ぼして地球だけを救おうとする自身の考えと、目の前の人間の命を放っておけずに人間を守ろうとする自身の感情との間で常に揺れ動き、アグルの力を用いた幾度もの活動や、唯一の理解者であった稲森との死別によってその心身は疲弊していく。ガイアとの決戦の後、我夢によってクリシスの導き出した「答え」が破滅招来体の意思が働いた外部の干渉を受けたものだったことを知り、自身の考え方が間違っていたと悟った。だが、今まで自身を支えていたものが折れて戦う誇りと気力を失い、我夢にアグルの光を託して一度姿を消した。本来は、藤宮=アグルの登場はゾーリムに関するエピソードまでの予定だったが、当初の予想以上に視聴者人気が出たことで第36話より再登場した[注釈 12]。当初は吉井怜子と親密になる予定はなく、2人の邂逅場面を演出した村石宏實が恋人展開を思いつき、プロデューサーや脚本家サイドが了承したことから新たに設定された[27]。再登場時には、自分なりのやり方で再び根源的破滅招来体に挑むだけの気力を取り戻していたが、それも失敗に終わる。その後は、前述の思想に基づいて行った様々な行為が招いた、いくつもの悲劇を目の当たりにし、罪悪感とアグルの力を失ったことによる無力感、そこに付け込んだ破滅招来体による数々の精神攻撃に苛まれ、白髪混じりの姿にまでなるなど精神的にも追い詰められていく。第41話で戦う誇りを取り戻し、ウルトラマンアグルV2としてヴァージョン・アップしたアグルの光を授かった。それ以降は人間のことも視野に入れるようになったが、人間の犯した罪と愚かしい行為に対してはいまだ厳しい言動を見せることもある。終盤で根源的破滅招来体の大攻勢に挑む際には、第41話で光を取り戻したあと、ウルトラマンが2人存在する理由をずっと考えていたことを我夢に明かし、「片方が倒れてももう1人いる」とその身を賭してワームホールに飛び込むことを宣言する。我夢に感謝を述べて決戦に挑むが、ゾグによって光を再び失う。しかし、霊魂の状態で語りかけてきた稲森からの助言を元に我夢とともに、ドビシによって失われた回線を生き返らせ、地球の反撃の糸口を生み出す。怪獣たちの光を受けて我夢とともにウルトラマンに変身。ゾグを打ち倒して地球を救う。その後のエピローグでは、それまでのイメージだった黒一色の装いと異なる白い服を纏い、笑顔で一人旅に出た。OV『ガイアよ再び』では、破滅招来体が去って人間と地球怪獣が再び対立する時代になったことで怪獣を擁護する行動に出たため、再びG.U.A.R.D.から追われる立場となる。劇中の登場人物からは基本的には名字やフルネームでしか呼ばれないが、最終3話に未公開シーンを付け加えた再編集版「地球(ガイア)よ永遠に」で追加された放送版最終回でカットされたシーンでは、ダニエルから「博也」と呼ばれるシーンがあった。
XIGメンバー

XIGというチームの概要については後述
オペレーション・クルー

エリアル・ベースのコマンドルームでXIG全体の作戦指揮・情報収集を行う、XIGの司令塔[28]
石室 章雄(いしむろ あきお)
防衛軍統幕本部から移籍したXIGの司令官(コマンダー)[28]兼エリアル・ベースの艦長(キャプテン)[29][30]で、年齢45歳。既婚者であり、息子が2人いる。茶道を嗜み、たまに茶を点てて千葉参謀や隊員に振舞うこともあるほか、篆書体にすぐ気付くなど東洋文化に親しみがある。また、洞察力は並外れており、作戦立案能力も一流であり、自ら前線に立つこともある[30]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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