『ウルトラマン』『ウルトラセブン』のフィルムから戦闘シーンを抜き出し、プロレス風の実況ナレーションを加えたものと、ヒーローおよび怪獣の着ぐるみを用い、怪物的巨大感や特殊攻撃(光線技・火炎放射など)といった演出はほとんど行わず、野外での格闘を展開するものに分かれる。『円谷プロ特撮ドラマ DVDコレクション』(2016年2月16日創刊、デアゴスティーニ)では前者を「抜き焼き編」、後者を「新撮影編」と呼び分けており[7]、本項もそれに従うものとする。 映像自体は本編のものだが、怪獣が登場する経緯を大幅に省略することが多く、話によっては編集とナレーションで本編と全く異なる展開に再構成される場合もある。ウルトラ戦士が直接怪獣にとどめを刺さない回に顕著[注釈 2]。 毎回即興に近い形で作られており、当初は怪獣とセブン、もしくは怪獣同士がばったり出くわしてそのままなし崩し的に格闘へ突入するシンプルな筋立てがほとんどであった[注釈 3][注釈 4]。回が進むにつれ、「ゲバゲバ」「ハレンチ」「マキシ」「スキャット」などといった当時の流行語をサブタイトルに散りばめた[注釈 5]、不条理かつ怪しげな筋書きの寸劇が頻発するようになってゆく[注釈 6]。 野外ロケは予算の苦しい当初は手近な生田・多摩の造成地や三浦半島の剱崎、よみうりランドなどで行われていた。番組の人気が出始めてからは、北軽井沢や伊豆半島の下田にまで遠征している。 5人ほどのスタッフとスーツアクター3人でマイクロバスに乗り込みロケに出かけていた。その時々に怪獣倉庫にあった着ぐるみをロケ地に持っていき、簡単な脚本に基づいて1日で5本分ほど撮影していたという[9][1]。 着ぐるみを新たに作る余裕もなく、撮影やアトラクションで使用した着ぐるみを流用したため、アトラクション用の着ぐるみは本編での造型が忠実に再現されていないものも珍しくなく、撮影に使用されたいわば「本物」の着ぐるみであっても経年劣化などで変形しているものもあった[注釈 7]。後年、DVD-BOX発売の際には意図的にこの劣化具合を再現したソフビ人形が作られ、特典として付けられた。 抜き焼き編は白地にタイトルが書かれたシンプルな画面だったが、「キーラの眼が問題だ!」から、炎をバックにタイトルがクローズアップされるという演出になる。新撮影編でも、このオープニングを継続して使用。 オープニング音楽は「進め!ウルトラマン」のカラオケを使用。新撮影編では途中からドラムのBGM(3バージョンある)もランダムに使用されるようになる。 ここでは新撮影編に登場するキャラクターを紹介する。詳細は各リンク先を参照。 ※DVD-BOX「ウルトラファイト スーパーアルティメットBOX」付属ブックレット内の表記に準拠。
抜き焼き編
新撮影編
オープニング
登場キャラクター
ウルトラセブン
アギラ
ウー
イカルス
エレキング
バルタン
テレスドン
ガッツ
ゴーロン
ケロニヤ
ゴドラ
シーボーズ
キーラー
ゴモラ
スタッフ
企画:円谷一
制作担当:満田かずほ[注釈 8]、熊谷健
監督:鈴木俊継、谷清次、安藤達己、大平隆、熊谷健
撮影:永井仙吉、ほか
音楽:宮内國郎[注釈 9]、冬木透[注釈 10]
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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