変身はできないが、寿命を縮める(一時的な体力もかなり消耗する)ことでウルトラ念力を操ることができ、何度か怪獣や宇宙人を退散させている。また、透視能力なども使用できる。さらには、右足が不自由でありながら等身大の宇宙人と互角の格闘戦を展開するほか、ゲンとの特訓では一般人より遥かに運動神経に優れている彼を倒すなどの戦いぶりを見せる。パイロットとしての腕も優秀で、第3話・第4話ではツルク星人を翻弄する、第13話ではバイブ星人を倒す、第38話ではウルトラキーを盗んだにせアストラ(ババルウ星人)をウルトラ念力で苦しめるなどの活躍を見せている。しかし、第16話のアトラー星人戦ではマッキー3号ごと撃墜されたうえ、星人がウルトラ念力に強い耐性を持っていたため、初戦での撃退に失敗してしまう。
隊長という役職や変身できなくなった焦り[注釈 20]に加え、戦士としては未熟だったレオ=ゲンを早急に鍛え上げなければならないことから、以前と比べて厳格な指導者としての面が強調されている。一方、愛弟子であるレオ=ゲンの身を常に案じて彼の勝利を一番に喜び、人間的成長を自分のことのように思っていた。第6話では、ゲンがカーリー星人との戦いで恨みを持たれていた白土隊員からの「レオのおかげで勝利できた。お前も精々頑張るんだな。」との皮肉に憤る彼を人知れず励まし、第26話でも一般市民からの「MACが助けに来るのは当然」との言葉に憤ったゲンを「地球人らしくなった」と評している。また、ゲン以外の隊員たちに対しても、第3話では鈴木隊員が殉職した後に自ら囮役を務め、隊員たちの生存率を上げるためにマッキーのエンジンの換装を指示したほか、第8話では負傷した青島隊員を治療に専念させるために休暇を命じ、第15話では殉職した一般隊員に花を添えるなど、厳格なだけではない一面を見せている。
第22話では、子供を救助して遅れて駆けつけたゲンに「MAC隊長としては、レオに頼りたくない」と語ったほか、第25話では地球防衛委員会による超兵器の実験を容認しており、MAC隊長としての自分とのギャップに苦悩する姿が描かれている。
第29話では、MACの隊長に就任する前後にアンヌを除いたウルトラ警備隊の仲間たちと再会していたらしきことが、ダン自身の発言から示唆されている。
その後、第34話でジャックが壊れたウルトラアイを修理のために光の国に持ち帰り、第39話でもウルトラマンキングから光の国への帰還を勧められるなど、セブンの復活を期待させるエピソードもあったが、第40話でMAC基地が円盤生物シルバーブルーメの襲撃を受けた際に消息不明となる。第51話ではゲンの夢の中にセブンが現れて激励し、クライマックスのブラックエンドとの戦いでも、遠くからテレパシーを送ったかのようにセブンが一瞬登場してレオに激励するイメージ的シーンもあった。
ダン=セブンの消息については、小学館の学習雑誌で以下の説が記述されている。
心臓だけがウルトラの国に運ばれ、ウルトラの母の主導で蘇生手術が開始された。123人の医者による手術が187日間も続いている(雑誌掲載の時点)[注釈 21]。
宇宙を漂流していたところを、マゼラン星雲の宇宙警備隊支部によって救出された。ウルトラアイの修理が完了しておらず、ウルトラの国への帰還が困難となっている[95]。
以上のように違いがあるが、後述の『ウルトラマンメビウス』では以下の公式設定が作られた[96][97][98]。
1975年3月にすべての円盤生物を倒したレオ=ゲンが1人の地球人として旅立った後、ウルトラの母によって救出されて光の国への生還を果たし、セブンとしての能力も取り戻した。そして、恒点観測員ゆえに宇宙に詳しいことやレオへの指導経験が評価され、1986年まで宇宙警備隊の筆頭教官を務めていた。
第2期ウルトラシリーズ関連映画作品に登場したウルトラセブン
映画『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』
ゾフィー、マン、ジャック、A、タロウと共に少年コチャンに、ハヌマーンの命を授け、その後ほかの兄弟たちと地球のタイに飛来しハヌマーンと共にゴモラ、アストロモンス、ダストパン、タイラント、ドロボンと戦う。
映画『ウルトラマン怪獣大決戦』
冒頭で地球に旅立つウルトラマンを見送った。
映画『ウルトラマン物語』
少年期のタロウが光の国で一人前のウルトラ戦士を目指して特訓に励んでいたころ、地球でボーグ星人などの侵略者と戦っていた。タロウの成長後も地球でのセブンのイカルス星人やガンダーとの戦いの映像を参考にして、タロウがウルトラ念力を会得する場面が描かれた。