企画段階では『Q』と『ウルトラマン』の怪獣をカプセル怪獣にする構想があり、『ウルトラアイ』の企画書や準備稿ではレッドキング、ペギラ、アントラー、パゴスの名前が挙がっていたが[88]、前作を踏襲しない番組の方針によって上記の新造怪獣に決定した[27]。その後、第32話の準備稿ではパゴスがカプセル怪獣としてリッガーと戦う展開だったが、最終的にアギラに変更された[89]。 太陽系付近の宇宙軌道図を作成するために訪れた。前述の通り、友人を救うために自身を犠牲にしようとした薩摩次郎の勇敢な行為に感動し、彼の姿と魂をモデルにモロボシ・ダンとなり、ウルトラ警備隊の前に姿を現す。以後は隊員として勤務。 ウルトラ警備隊の隊員たちとはすぐに打ち解け、特に警備隊の紅一点・友里アンヌ隊員とは次第に良い仲になっていった。ピンチの時にはセブンに変身するため、ダンの姿は見えなくなり、変身のチャンスを作るために無鉄砲な行動を取ることもあり、度々仲間たちを心配させるが、その度に生還を果たす。 人間の姿と魂を模倣しているとは言え、その精神は宇宙人のものであり、地球人の利益と宇宙全体の平和との間に矛盾やギャップが生じた際には、地球人としての姿とM78星雲人の自意識との間で、ダンはしばしば苦悩することになった。第26話や第42話でダンの苦悩が描かれ、この設定のためにアンヌや仲間たちとの交流は種族を超えた愛や友情として描き出された。 宇宙人や怪獣との戦いで受けたダメージが仇となり、第48話で脈拍360・血圧400・体温約90度という人間であれば生存不可能なほどの状態にまで陥り、エネルギーがほとんど底を突いてしまう。M78星雲の上司から(光の国に帰還する際以外の)変身を止められるが、ゴース星人による史上最大の侵略の前に大苦戦を強いられ、やむなく変身してパンドンと戦い、その際に頭を負傷。第49話で自らの正体をアンヌに告白し、残された力を振り絞って改造パンドンをウルトラ警備隊(アンヌの知らせで全員がダン=セブンであることを知った)の協力とで勝利を収めた。そして、立っているのがやっとの状態で警備隊のメンバーに見送られながら、最後に残った飛行能力で光の国に帰還した。生命エネルギーも危うい状態だったが、最後の飛行能力によって光の国への帰還には成功。治療して一命を摂りとめ、休養期間に入った。
ウルトラセブンのカプセル怪獣
ミクラス
『ウルトラセブン』本編での戦績はあまりよくなく、出番も少なかった。しかし『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』で同作の主人公のレイに一時的に預けられた際に大幅なパワーアップを果たし、最終的にケルビムを倒すまでの強さを得た。
ウインダム
第39話「セブン暗殺計画(前編)」にてガッツ星人の攻撃によって死亡した。ただし、ミクラスとともに「平成セブン」や『ウルトラ銀河伝説』にも登場している。
アギラ
第46話でカプセルに回収された描写がなかったのを最後にしばらく登場しなかったが、『ウルトラ銀河伝説』で再登場した。上記の3体のほか、真船一雄の漫画『ウルトラマンSTORY 0』には漫画オリジナルのカプセル怪獣として、ミンティオスが登場する。
カプセル怪獣に似た設定の道具で出現する怪獣
セブンガー
怪獣ボール(『ウルトラマンレオ』)
ミラクロン
Zカプセル怪獣(光獣)(『ウルトラマンゼアス2』)
ダークラー
Sカプセル怪獣(影獣)(『ウルトラマンゼアス2』)
ミクラス(エレキミクラス)、ウインダム(ファイヤーウインダム)
マケット怪獣(『ウルトラマンメビウス』)
劇中での活躍
『ウルトラセブン』に登場したウルトラセブン
第2期ウルトラシリーズに登場したウルトラセブン
『帰ってきたウルトラマン』
第18話と第38話に登場。第18話では、宇宙怪獣ベムスターに敗れ太陽エネルギーを得ようとして太陽の引力圏に捉えられたウルトラマンジャックを救出し、ウルトラブレスレットを与えた。