ウズベキスタン
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タジキスタンの首都ドゥシャンベの北西部に存在するこの山はかつては第22回共産党大会峰と呼ばれていた[13]
気候

ウズベキスタン共和国内の気候はその大部分が大陸性気候であり、平均降水量は年間100?200mmと非常に少ない。特に西部は雨が少なく、砂漠が広がっている。

このため人口密度は山岳地帯の東部の方が高く、土地の平坦な西部は低い。

夏はかなり暑く、気温はしばしば40(104°F)を超える。冬の平均気温は約-2度(28°F)だが、-40度(-40°F)まで下がる場合がある。

タシュケントの7月の平均最高気温は35.7度、1月の平均最低気温は?1.5度である[14]
環境1989年と2008年におけるアラル海の大きさの比較

かつてアラル海は世界で4番目に大きい湖で、周辺地域の湿度を保ち乾燥した土地で農業が行える大きな要素となっていた[15]。1960年代以降の10年間でアラル海の水の過剰利用が行われ、アラル海は元の50%にまで面積が縮小、水量も3分の1にまで低下した。信頼出来る調査結果もしくは概算データは各国公的機関や組織においてまだ十分に発表されておらず、情報の収集も進んでいない。現在も水の大部分は綿花や栽培に大量の水分が必要とされる作物栽培の灌漑用水として使用され続けている[16]

アラル海の縮小は、ソ連時代の農業政策により、綿花の過剰な生産が行われたことが原因の一つとして挙げられている。農業分野は国内で深刻化している水質汚濁や土壌汚染の加害者であり被害者でもある[17]

この環境破壊の危機の責任の所在は明らかであり[要出典]、1960年代に自然改造計画によって国内の河川に大量にダムを建設し、アラル海へ流入する水量の減少と河川の水の濫用を推し進めた旧ソ連の科学者や政治家、そしてソビエト連邦崩壊後、ダムや灌漑システムの維持に十分な対策をせず、環境問題対策に十分な費用をかけてこなかったウズベキスタンの政治家にある。

アラル海の問題のため、特にアラル海に近いウズベキスタン西部にあるカラカルパクスタン地域では土壌に高い塩分濃度が検出されている上、重金属による土壌汚染が広がっている。また、国内の他の地域においても水資源のほとんどは農業に使用されており、その割合は約84%にのぼる。これは土壌の塩分濃度上昇に拍車をかけている。また、収穫量増加のため綿花農場で防虫剤化学肥料を濫用したため、深刻な土壌汚染が発生している[14]
地方行政区分ウズベキスタンの行政区画タシュケントサマルカンドブハラタシュケントの中心街詳細は「ウズベキスタンの地方行政区画」を参照

ウズベキスタンは12の州(viloyat、ヴィラヤト)、1つの(自治)共和国(respublika、レスプブリカ)、1つの特別市(shahar、シャハル)に分かれる。
主要都市詳細は「ウズベキスタンの都市の一覧」を参照

タシュケント:首都

ナマンガン

アンディジャン

サマルカンド

ヌクス

経済詳細は「ウズベキスタンの経済」を参照ウズベキスタンのGDP成長率(1992-2008年)色と面積で示したウズベキスタンの輸出品目

国際通貨基金(IMF)の統計によると、2017年国内総生産(GDP)は665億ドル、一人当たりのGDPでは1,520ドルであり世界平均の20%に満たない水準である[3]2011年8月アジア開発銀行が公表した資料によると、1日2.0ドル未満で暮らす貧困層2010年で1,248万人と推定されており、国民の44.42%を占めている[18]。近年は豊富な天然ガス関連の投資を多く受け入れており、比較的好調な経済成長を遂げている。通貨はスム

多くのCIS諸国の同じく、ウズベキスタンの経済はソビエト連邦時代の社会主義経済から資本主義経済への移行期であった初期に一旦減少し、政策の影響が出始めた1995年より徐々に回復している。ウズベキスタンの経済は力強い成長を示しており、1998年から2003年までの間は平均4%の経済成長率を記録、以降は毎年7?8%の経済成長率を記録している。ただし2017年は、通貨スムの複数為替レートの一本化などのミルジヨエフ大統領の改革の影響により5.3%である。IMFの概算によると[19]、2018年のウズベキスタンのGDPは1995年時点の約4.8倍であり、購買力平価(PPP)換算で約5.9倍である。

ウズベキスタンにおいて、一人あたりの国民総所得(GNI)は低く、2017年時点で2,000USドル、PPPは7,130USドルとなっている[20]。PPPと比較した一人あたりのGNIの数字は世界187カ国中123位と低く、12のCIS諸国の中でウズベキスタンより下の値であるのはキルギスとタジキスタンだけである。経済的な生産は加工品ではなく生産品に集中している。

ウズベキスタンは独立後の1992年から1994年にかけて、年間1000%もの急激なインフレを体験している。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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