春から夏にかけては川魚独特の泥臭さがあるが、冬季の脂が乗った身は美味であり、「寒(かん)バヤ(バエ)」と呼ばれる。小骨が多いが、古くから日本各地でコイやフナなどと共に貴重な動物性の蛋白源として利用されて[10]、甘露煮、塩焼き、天ぷら、燻製、いずしなどで食用にされる。しかし、横川吸虫などの寄生虫[11]の問題が有るため生食は推奨されない。
東北地方の各地には、いずし(はやのいずし)にして食べる風習がある。しかし、いずしはウグイの腸管に生育するボツリヌス菌により、致死率が高い食中毒を引き起こす事例が多く報告された[12]。また、滋賀県の鮒寿司(なれずしの一種)では、希少種である本来のニゴロブナの代わりに安価なウグイを用いることもある[要出典]。
小矢部川のサクラウグイは郷土料理として親しまれている[要出典]。
漁獲ウグイのつけば漁のために人為的に整えた流れ。つけばでのウグイ漁獲風景
専門の漁
つけ場漁
釣りでは、ほとんどの餌に食いついてくるため、水遊びの相手として古来なじみ深い魚である。泳がせ釣り用の活き餌として釣られることもある。餌は、ミミズや、カワゲラ類などの水棲生物以外に、魚肉ソーセージ、かまぼこなどの魚肉練り製品、イカの塩辛、鳥のレバー、カステラ、羊羹、干しぶどう、油揚げ、米粒、毛針、練り餌、食パン、干しエビ、昆虫類など様々なもので釣れる。河川では冬場の低水温期は水深のある流れの弱い場所に集まるため、集まったウグイを「寒バヤ」と呼び、釣りが行われる。しかし、河口部では生息域がハゼ等の食用魚と重なるため、ハゼを専門としている釣り人からは餌盗りの外道として嫌われている。
スピナー、スプーン等の小型ルアーを使うルアーフィッシングやフライフィッシングでも釣れる。引きは小さなサイズでもヤマメやイワナと区別できないくらい強力である。渓流釣りの外道として有名であるが、マス類の禁漁期のターゲットともされている。専
文化(うおぶち)」と呼ばれているが、古代からウグイに纏わる伝説に彩られている[16][17][18]。
宮城県の北上川上流域に位置する登米市津山町横山(旧・本吉郡津山町横山、江戸幕藩体制下の陸奥国本吉郡横山代官所領)の横山不動尊では、不動尊の使いと扱われる(cf. 横山不動尊#横山のウグイ生息地)。
参考文献
書籍、ムック
本山荻舟『飲食事典 上巻』平凡社〈平凡社ライブラリー 777〉、2012年12月25日、52頁。https://www.heibonsha.co.jp/book/b160968.html。 .mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 4-582-76777-X、ISBN 978-4-582-76777-3、OCLC 840071356 。
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