農業生産としてはバナナの生産量が非常に多く、なかでも料理用バナナは世界でも突出した最大の生産国である。料理用バナナの生産量は2009年には951万トンを記録したが、これは世界の料理用バナナ生産量の4分の1を占める[19]。さらに果物バナナも含めた総生産量は2008年に約1000万トンとなり、インドに次ぐ世界2位の生産量となっている。ただしこのほとんどは国内で消費され、輸出はほとんど行われない[20]。ウガンダのバナナは、主食用のハイランド・バナナ、軽食用のプランテン・バナナ、果物バナナの3種類に大別され、ハイランド・バナナの生産量が最も大きく文化的にも重要である[21]。
工業はセメントなど再生中である。プラスチック、石けん、ビールなど飲料は国内生産されている。Tororoセメント社などは東アフリカ諸国の需要に応えている。
ウガンダの交通は、主としてカンパラから伸びる道路網が約3万km、うち舗装が2800km。鉄道は1350kmで、インド洋に面したケニアのモンバサからトロロまで、さらにカンパラ、ムバレなどへの支線がある。国際空港はビクトリア湖に面したエンテベ空港で、カンパラから32kmである。
通信はウガンダ通信委員会(UCC)が管理する。
エネルギーナルバーレ水力発電所詳細は「ウガンダのエネルギー(英語版)」を参照
1980年代までは国内エネルギー需要の95%は木炭と木材で賄われていた。商業需要の23%が石油製品により、わずか3%が電力に頼っていた。政府は薪ストーブ使用を奨励したが普及に至らなかった。現在改善されたとは言え、数時間に及ぶ停電が、とくに農村部で頻発する。
白ナイル川を利用した電力開発は遅れていたが、2000年のナルバーレ発電所による380メガワット供給開始で、東アフリカでも主要発電国となった。ブジャガリ滝での発電計画は環境破壊が指摘され、世界銀行も2002年に支援中止した。下流のカルマ滝発電所も、この影響で建設開始が遅れている。
ウガンダは国内石油需要日量27千バレル(2015年)の全量をケニアのモンバサ港を介して運ばれる輸入品に頼っている。石油製品パイプラインはケニアのエルドレットまで延びており、その先はトラック輸送である。カンパラまで320kmのパイプライン延伸を調査することで両国が1995年に合意した。しかし、2006年イギリスの石油会社(ヘリテージ・オイル社)によりアルバート湖付近で油田が発見されたことにより、ウガンダからインド洋への原油パイプライン建設計画が石油会社から出された。大統領は原油輸出に反対で、カンパラに製油所を建設し、近隣諸国への石油製品輸出を見込んでいる。一方、2007年8月アルバート湖での石油探査作業中に、コンゴ民主共和国軍からヘリテージ・オイル社が攻撃を受け交戦状態になり、死者が出ると共にウガンダ兵が拘束されるという事件が発生した。両国はアルバート湖の国境、とくにルクワンジ島の領有を巡って協議している。 もっとも人口が多い民族は首都カンパラを中心とした中央地域に主に居住するバンツー系のガンダ族であり、2002年には人口の約17%を占めている[22]。国土の南部はバンツー系民族が多数を占める地域であり、マサバ族
国民ウガンダの言語分布図。色は語群を示す。例えば、ガンダ語、ニャンコレ語は緑色のバントゥー語群に入る。詳細は「ウガンダの人口統計(英語版)」を参照
民族
言語詳細は「ウガンダの言語(英語版)」を参照
公用語は英語であるが、2005年にスワヒリ語が公用語に追加された。しかしスワヒリ語は話者が少なく、北部を除いて共通語としても普及していないため、ウガンダ国内における重要性はそれほど高くない[23]。スワヒリ語よりも使用頻度が高いのは首都カンパラを中心に話されるガンダ語であり、旧ブガンダ地域を中心に国内の多くの地域において共通語として通用する。このほか、ソガ語、マサバ語、ニャンコレ語、ニョロ語、キガ語、テソ語、ルオ語、ランゴ語、トロ語などの各民族語が使用されている。 結婚時に改姓すること(夫婦同姓)をしないこと(夫婦別姓)も可能[24]。
婚姻
宗教詳細は「ウガンダの宗教(英語版
2002年の統計では、ウガンダで最も多数派の宗教はローマ・カトリックであり、全人口の42%を占める。次いでプロテスタントが36%を占め、他宗派も含めたキリスト教の信者は全人口の85%にのぼる。イスラム教徒は12%を占め、のこり3%が伝統宗教や諸宗教を信仰する[25]。
1991年にアレクサンドリア総主教座を離れ、その後、いくつかの古暦派の管轄を移っていた信者グループの代表であるヨアキム・チインバは、2012年にロシア正教古儀式派教会の指導者であるコルニーリイ府主教に手紙を書いた。