建物の内外のデザインの随所に、当時流行の先端であったアール・デコ様式が取り入れられており、その為にアメリカの歴史的建築物に指定されている。またオープン時、ウォルドルフ=アストリア楽団にザビア・クガートが招かれている。 このホテルを買収することを夢見ていた大手ホテルチェーンのヒルトンホテルズ創始者コンラッド・ヒルトンは1949年にウォルドルフ=アストリアを手に入れた。その後はニューヨークのみならずアメリカを代表する高級ホテルとして君臨し、現在は、ヒルトンホテルズの旗艦ホテルとなっている。 2005年1月からは、ヒルトンホテルズの最上級クラスのホテルが「ウォルドーフ・アストリア・コレクション」と呼ばれるようになった。2007年には母体のヒルトンホテルズが投資ファンド運用会社ブラックストーン・グループに買収されたことにより、ウォルドルフ=アストリアも同グループの所有となったが、2013年に再び売りに出された[25]。
ヒルトン傘下へ
中華人民共和国企業による買収(英語版
買収により大規模な改修を行なう予定であるが、その際に同国の諜報機関によって盗聴器が仕掛けられる可能性などが取りざたされ、アメリカ合衆国国務省は2015年以降は防諜を理由に利用しないことを発表した[24]。2016年3月時点でも米国連大使の公邸だったが[32]、2017年1月に米国連大使となったニッキー・ヘイリーが同じニューヨークの50 United Nations Plaza(英語版)を借り上げたことが報じられた[33][34]。
建物
本館・タワーズロビー本館のエントランス内部
47階建ての「ウォルドルフ=アストリア」(本館)と、違う出入口を持つ25階建ての「ウォルドルフ・タワーズ」の2つのホテルから構成されている。
2007年度より「ウォルドルフ・タワーズ」も含めて、「ウォルドルフ=アストリア」とともにヒルトンホテルの「ウォルドルフ=アストリア・コレクション」に組み入れられている。 グランド・セントラル駅からの地下鉄の引き込み線がつながっており、フランクリン・ルーズベルト大統領やアドレー・スティーブンソン国連大使などアメリカ政府の要人のみ利用できる秘密の「61番線 アメリカを代表する高級ホテルとして、また、マンハッタンのランドマークとして有名なことから、数多くの映画の舞台ともなっている。
レストラン
ピーコック・アレー(Peacock Alley)
ブル&ベアー(Bull and Bear Steakhouse & Bar)
稲ぎく(2009年11月29日に閉店)
オスカーズ(Oscar's American Brasserie)
鉄道引き込み線
著名な宿泊者ウォルドルフ=アストリアに宿泊するダグラス・マッカーサー(左)を訪ねた吉田茂(1954年)
ハーバート・フーヴァー[1]
ドワイト・D・アイゼンハワー[11]
ダグラス・マッカーサー[1]
ニコラ・テスラ
マリリン・モンロー[36]
エリザベス・テイラー
フランク・シナトラ
コール・ポーター
ラッキー・ルチアーノ[12]
バグジー・シーゲル[37]
フランク・コステロ[12]
パリス・ヒルトンとその一家[13]
映画
「Week-End at the Waldorf」 (1945年)- ジンジャー・ロジャース主演でヒットし、ホテルを一躍有名にした。
「ゴッドファーザー PART II」(1974年)
「星の王子 ニューヨークへ行く」(1988年)
「ウディ・アレンの重罪と軽罪」(1989年)
「ゴッドファーザー PART III」(1989年)
「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」(1992年)
「セレンディピティ」(2001年)
「メイド・イン・マンハッタン」(2002年)
「ピンクパンサー」(2006年)
脚注^ a b c d e Mayerowitz, Scott (September 22, 2009). "Behind the Scenes at the Waldorf Astoria's Posh Presidential Suite". ABC News.