ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ(Walt Disney Animation Studios)は[6]、ディズニー・アニメーションと略されることもあるアメリカ合衆国カリフォルニア州バーバンクのウォルト・ディズニー・スタジオ敷地内にあるロイ・E・ディズニー・アニメーション・ビルに本社を構えるウォルト・ディズニー・スタジオのアニメーション制作主要部門の1つであり、ウォルト・ディズニー・モーション・ピクチャーズ・グループを構成する一員である[7]。配給はウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズが行っており、長編アニメーション映画や短編アニメーション映画、テレビスペシャルなどを制作している。スタジオのロゴには、世界初のトーキーアニメ『蒸気船ウィリー』(1928年)のシーンが描かれている。1923年10月16日にウォルト・ディズニーとロイ・O・ディズニーの兄弟によって設立され[1]、世界で最も歴史のあるアニメーションスタジオである。
設立以来、『白雪姫』(1937年)から『ウィッシュ』(2023年)までの62本の長編映画と、数百本の短編映画を制作している[8]。
1923年にディズニー・ブラザース・カートゥーン・スタジオとして設立され、1926年にウォルト・ディズニー・スタジオと改名、1929年にウォルト・ディズニー・プロダクションとして社名変更した後、1934年に長編映画の制作を開始し、1937年には世界初の長編アニメーション映画である『白雪姫』を公開した。1986年、大規模な企業再編の中で、唯一のアニメーションスタジオから国際的な複合企業に成長したウォルト・ディズニー・プロダクションは、他の部門と区別するためにウォルト・ディズニー・カンパニーに改称され、アニメーションスタジオはウォルト・ディズニー・フィーチャー・アニメーションとなった。現在の社名は、2006年にピクサー・アニメーション・スタジオがディズニーに買収されたことを受けて、2007年に採用されたものである。
多くの人にとって、ディズニー・アニメーションはアニメーションの代名詞であり、「一企業のやり方が、これほどまでに圧倒的なまでに芸術的な価値を確立したものは、他にはない」と言われている[9]。ディズニー・アニメーションは、設立以来、アメリカのアニメーションスタジオの最高峰として認められ[10]、「何十年もの間、長編アニメーションにおいて、誰もが認める世界のリーダー」であり[11]、手描きアニメーションの定番となった多くの技術、手法、コンセプトを開発した[12]。