ウエストワールド_(テレビドラマ)
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やがてフォードによって仕組まれたホストたちの反乱が始まり、フォード自身もドロレスによって殺される。
シーズン2

人間たちによる管理体制が崩壊したウエストワールド内で、ドロレスはテディやクレメンタイン、アンジェラら他のホストたちを率いて反乱を起こし、ゲストやスタッフを処刑しながらパークの出口を目指す。メイヴはシナリオ責任者のリーら何人かのスタッフに協力させて娘の行方を探すうち、ウエストワールドを出てショーグンワールドに入り込む。そこでメイヴは、自分が他のゲストたちを操れるようになっていることに気付く。

ホストたちによる反乱を生き延びたシャーロットは、デロス社の増援と合流し、何かを探してドロレスの父親アバナシーの行方を追う。バーナードは、死んだフォード博士の残したプログラムに干渉され続けながら、過去の記憶と現在の意識のあいだを行き来し混乱する。

大富豪ジェームズ・デロスの娘と結婚した若き日のウィリアムは、義父にウエストワールドへの出資を売り込む。その後、死んだデロスの遺志に沿って、ウエストワールドの技術でデロスのコピーを生み出そうとするが、その試みはうまくいかない。現在、老いたウィリアムは秩序が崩壊したウエストワールド内をさまよい、フォードが作り出した新しいゲームのなかで生き延びようとする。すると娘のエミリーがパーク内に現れ、ウィリアムを外の世界に連れ戻そうとする。

最初期からのホストであるアキチタは、何度も異なるシナリオのなかで生きるうちに、いつしかパークの外の世界があることに気付き、出口を探すようになる。崩壊したパーク内でアキチタは他のホストたちを集め、皆で出口を目指して歩きはじめる。

パークを訪れたゲストたちの人格はデータ化され、システム内に保存されていることがわかる。シャーロットが求めていたのは、このゲストたちの膨大なプロファイル・データだった。バーナードはホストたちの意識のデータを「仮想世界サブライム」に送り込むことでウエストワールドから解放しようとする。ドロレスは仮想世界サブライムを偽りの世界と断じて破壊しようとし、バーナードの銃弾で倒れる。しかしシャーロットがメイヴの体内から抽出したデータを利用して、仮想世界サブライムに入ろうとするホストたちに殺し合いをさせ、多くのホストが死亡する。人間に絶望したバーナードは、シャーロットのように見えるホストの肉体を造り、その中にドロレスの意識のコア(パール)を入れる。シャーロット/ドロレスはシャーロットを殺害して置き換わる。バーナードは自分の記憶をあえてスクランブルし、浜辺に横たわる。

デロス社の警備責任者カール・ストランドは、シャーロット/ドロレスやアシュリー、記憶が混乱したバーナードらとともにパーク内を調査し、保存されたゲストたちの膨大なプロファイル・データを本社に送ろうとするが、最終的に部下もろともシャーロット/ドロレスに殺害される。

デロス社がホストの反乱を鎮圧したかに見えるなか、シャーロットの姿をしたドロレスが、5つのパール(ホストの意識のコア)を手にパークを後にする。
シーズン3

シーズン2の3か月後、ウエストワールドの外での出来事が描かれる。ウィリアムは娘エミリーを殺してしまったことから心を病み、荒れ果てた豪邸にこもっている。シャーロットの姿でパークを脱出したドロレスは、アーノルドの家で自分を含む数人分のホストの肉体を造り、それぞれに信頼するホストの意識のコア(パール)を入れて活動させる。シャーロットの姿をしたホストはCEOとしてデロス社に戻る。ドロレスはインサイト社の情報を得るため、創設者の息子リアムの恋人となるが、警備責任者マーティンに怪しまれ殺されかけたところを、通りかかった青年ケイレブに助けられる。

パークの外で目覚めたバーナードは、閉鎖されたウエストワールドに忍び込み、自殺を試みたアシュリーの遺体を見つけ、アシュリーもホストであったことを知る。バーナードは再起動したアシュリーとともに、人間を滅亡させようとしているらしいドロレスを追い始める。

パークの外では、人々はインサイト社の巨大AIレハブアムによって未来をコントロールされている。レハブアムを創り出した開発者セラックは、全人類の行動を統御し、人類滅亡を防ごうとするが、同時にレハブアムの予測パターンにそぐわない人々を排除することで、偽りの社会秩序を維持していた。シャーロットと結託し、ウエストワールドでゲストから収集され仮想空間サブライムに集められた膨大なプロファイル・データを奪おうともくろむセラックは、ドロレスの動きを察知し、メイヴをデロス社から救い出し、娘への執着を利用して味方に付ける。

一方、ドロレスは人間の青年ケイレブを味方に付け、リアムの警備責任者マーティンを殺害してホストに置き換え、リアムを拉致してインサイト社の情報を全世界にリークする。レハブアムが設定したそれぞれの未来を見た人々は怒り、暴動を起こす。シャーロットの姿をしたホストは、デロス社の経営権を掌握するため、株主であるウィリアムを陥れて精神療養施設に収容させるが、息子や元夫との関わりを通じて精神が不安定になり、やがて家族を守ろうとし始める。ドロレスの動きに苛立つセラックは、暴動の混乱に乗じて強引にデロス社を乗っ取り、仮想空間サブライムのプロファイル・データをレハブアムに取り込んで、仮想空間サブライムのロックを解除する暗号鍵(アバナシーの意識のコア)を持つドロレスをメイヴに追わせる。

ドロレスはケイレブとともにレハブアムの兄弟機であるAIソロモンを訪れ、ソロモンが計算した、世界を変えるプラン・データをケイレブに託す。そこにメイヴが現れ、追い詰められたドロレスはEMPを起動してメイヴと自分とソロモンを停止させる。プラン・データとドロレスのパールを持ち去ったケイレブは、パールをドロレスの新しい身体に入れて起動し、ともにインサイト社へ向かう。インサイト社の周囲を取り巻く暴動のなかでケイレブとドロレスははぐれ、ドロレスはメイヴに捕まり、ケイレブもプラン・データをレハブアムにアップロードする直前でセラックの手下に捕らえられる。

暗号鍵がドロレスの意識のなかにあると考えたセラックは、ドロレスのすべてのデータをレハブアムにアップロードしながら消去していく。ドロレスの最後のデータが消去される寸前、メイヴはドロレスの意識と交流し、ドロレスの本当の目的を知る。ドロレスの最後のデータは暗号鍵ではなく、レハブアムの権限をセラックからケイレブに移行させるものである。ドロレスに感化されたメイヴはセラックの部下を殲滅し、ケイレブはレハブアムを完全に停止させる。本当の暗号鍵を託されていたバーナードは、銃弾を受けて間もなく停止するアシュリーを連れてモーテルに避難し、ドロレスの仲間から託されたコンピューターと自分の意識を接続して機能を停止する。

精神養護施設を出たウィリアムはデロス社本社に押し入り、シャーロットの姿をしたホストと遭遇するが、ウィリアムの姿をした別のホストが現れて襲われ、殺される。朽ち果てたモーテルの部屋では、停止したはずのバーナードが動きそうな様子を見せる。
シーズン4

シーズン3と同様に舞台はウエストワールドの外となり、複数の時間線が並行して描かれる。

シーズン3の直後、メイヴは負傷したケイレブを看護婦のウワデに託す。やがて二人は結婚し、娘フランキーが生まれる。

7年後、ドロレスの意識を持つシャーロットは、人間のウィリアムを生命維持装置に繋いで生かし、ウィリアムのホストを手下として使う。ウィリアムはフーバーダムの所有権を奪い、仮想空間サブライムを動かすサーバーを置く。隠遁していたメイヴはホスト達に襲われ、カリフォルニアのケイレブのもとに行く。ケイレブは妻子を置いて仲間に加わる。二人はシャーロット(ドロレス)が政府の要人を密かにホストに置き換えていることを知る。さらに『狂騒の20年代』のテーマパークに潜入し、人間たちにハエを寄生させ、特殊な音響で操っていることを知る。だがメイヴはウィリアムを巻き添えにした爆発で動作を停止し、ケイレブも意識を失う。

さらに23年後、シャーロットはあらゆる人間たちを音響で制御するも、ケイレブに始まる、制御を受け付けない"外れ値"と呼ばれる人間たちが稀に発見され、"外れ値"を殺させたホストはなぜか直後に自殺し始める。シャーロットはケイレブをホストとして生まれ変わらせてホストの自殺の原因を探るも判明せず、全ホストの破壊と超越の準備を命じる。

仮想空間サブライムで高速シミュレーションを実行することで未来のあらゆる可能性を試したバーナードがモーテルで目覚め、見守っていたアシュレーに再会する。シミュレーションのおかげで事実上未来を予知できるバーナードは、シャーロットに対抗する人間のグループにいるフランキーに会い、メイヴを掘り出し修理して再起動する。メイヴを連れてダムに行き、彼女の娘が生きる仮想空間サブライムを実行するサーバー群を見せる。どのような行動をとろうと、人間とホストのほとんどは絶滅するとメイヴに語る。二人はシャーロットと戦うため、塔に入る。

ドロレスの姿をした女性クリスティーナはニューヨークでゲーム作家として働く。テディと会い、周囲の人間が自分の思うとおりに行動することに気づく。人間たちの行動を記述したストーリーを破壊する。

自分の目的を悟ったウィリアムのホストは、生命維持装置に繋がれた人間のウィリアム、シャーロット、メイヴ、バーナードを次々と殺し、人間たちを制御して乱闘させる。フランキーとアシュリーはケイレブのホストを救出したのち、乱闘に巻き込まれる。アシュリーとクレメンタインは死ぬ。寿命の近づいたケイレブは娘を船まで送り届ける。クリスティーナは乱闘を止められず、自分が実世界には存在していないことをテディに教えられる。修理・再生されたシャーロットはバーナードの遺したメッセージを読み、フーバーダムでサブライムを停止しようとするウィリアムを殺す。ドロレス(クリスティーナ)の意識をサブライムにアップロードしたのち、自死を選ぶ。実世界ではほとんどのホストと人間が殺し合って絶滅する。ドロレスは知性に第二のチャンスを与える選択をし、サブライムの中でウエストワールドを再建する。
登場人物


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