ウェブブラウザ
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1996年Operaが登場したが利用者を大きく獲得することはなく、2011年2月時点で2%と常にその前後の利用率となっていた[16]。ただし携帯電話のウェブブラウザ市場では最も占有率を伸ばしており、4000万台を超える端末に導入されていた。また、いくつかの組み込みシステム向けにも登場しており任天堂家庭用ゲーム機であるWiiDSiなどがある。

1998年NetscapeMozilla Foundationを旗揚げし、オープンソースとして自由な競争力のあるブラウザを提供しようと計画した。このブラウザは最終的にMozilla Firefoxとして展開された。公開されたFirefoxはベータ版段階だったがそれなりの愛好者を獲得し、Firefox 1.0が2004年末期にリリースされてから間もなくFirefoxの全バージョン合計で7.4%の利用率を獲得した[15]。2011年2月時点では22%の利用率となっていた[16]

2003年1月にAppleSafariが登場した。Appleの製品での占有率は独占的で、2011年2月時点の利用率は6.3%となっており、緩やかな上昇傾向を見せていた[16]KDEプロジェクトKHTMLを基に開発したWebKitと呼ばれるレンダリングエンジンを採用している。WebKitはAppleのiOSGoogleAndroidノキアS60Palm(2010年、ヒューレット・パッカードにより買収)のHP webOSなどいくつかの携帯電話のプラットフォームでも採用されていた。

2008年9月にGoogleのGoogle Chromeが登場した。これはWebKitを基に開発したBlinkと呼ばれるレンダリングエンジンを採用している。ウェブブラウザのシェアは1990年代後半以降のWindowsの普及に伴いInternet Explorerの占有が続いていたが、Google Chromeが2010年代に入って著しくシェアを伸ばし、2011年2月時点で11%の利用率に成長した[16]。この増加傾向はInternet ExplorerやFirefoxの減少傾向と同期していた[17]。そして2011年12月、Google ChromeはInternet Explorer 8を越えて最も広く使われているウェブブラウザとなった。ただし、Internet Explorerの全バージョンを合計すると、IEが最も広く使われているウェブブラウザであった[18]

2015年時点ではGoogle Chromeの世界シェアはInternet Explorerを抑えて1位となっており、過半数を占めるようになった。Internet ExplorerおよびFirefoxのシェア減少は著しく、それぞれ2位 (19.9%) および3位 (17.87%) となりGoogle Chromeとの差が急激に広がっていた[19]。一方で日本国内に限ると、依然としてInternet Explorerのシェアは高く過半数を占めていた[20]

2015年7月にマイクロソフトのEdgeが登場した。EdgeHTMLと呼ばれるレンダリングエンジンを採用していたが、後にBlinkへ変更された。Windows 10に合わせてリリースされシェアを伸ばし、2020年には7.9%の利用率となり[21]Firefox (7.2%) をやや上回ったが、Google Chrome (69.8%) には遠く及んでいない。

なお、成長著しいスマートフォンや非PCのタブレットの分野では、オペレーティングシステム (OS) 付属のウェブブラウザが利用されることがほとんどであり、AndroidではAndroidAndroid標準ブラウザと後継のChrome、iOSSafariがOSの占有率にほぼ比例して普及している。PCとのデータ同期も可能である。FirefoxやOperaなどはブラウザをスマートフォン・タブレット対応アプリとしてリリースして対抗している。詳細は「ブラウザ戦争」を参照
推奨ブラウザ

本来ウェブサイトは様々なOS環境・ウェブブラウザで見られるようにウェブ標準などに則し、アクセシビリティ等を考慮した形で作成される必要がある。しかしウェブサイトによっては種々の都合からサイトの閲覧に必要な環境として特定の推奨ブラウザを明記していることがあり、閲覧者は技術上の理由から推奨ブラウザに合わせたウェブブラウザの選択が必要となることもある。また、推奨ブラウザの記述内容によってはユーザが安全上の不利益を被る場合もある。詳細は「推奨ブラウザ」を参照
脚注[脚注の使い方]
出典^ “Browser Market Share Worldwide” (英語). StatCounter Global Stats. 2024年1月31日閲覧。
^ Jacobs, Ian; Walsh, Norman (2004年12月15日). “ ⇒URI/Resource Relationships”. Architecture of the World Wide Web, Volume One. World Wide Web Consortium. 2009年6月30日閲覧。
^ “ ⇒The SeaMonkey Project”. Mozilla Foundation (2008年11月7日). 2009年6月30日閲覧。
^ “ ⇒Cyberdog: Welcome to the 'doghouse!” (2009年7月5日). 2009年6月30日閲覧。
^ Teelucksingh, Dev Anand. “ ⇒Interesting DOS programs”. Opus Networkx. 2009年6月30日閲覧。
^ Andersen, Starr; Abella, Vincent (2004年9月15日). “ ⇒Part 5: Enhanced Browsing Security”. Changes to Functionality in Microsoft Windows XP Service Pack 2. Microsoft. 2009年6月30日閲覧。


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