ウェズリアン大学
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キャンパス北部には大学所有の映画館、数々の音楽・ダンスホールや美術スタジオなど、芸術専攻に関する建物が立ち並ぶ。中心部は野球コートやユスダン学生センター、フォス・ヒルと呼ばれる大きな丘など学生が集まる場に加え、大学運営のオフィスが入ったノースカレッジ、サウスカレッジが位置している。この二つの建物はミドルタウン市から購入された建物で、設立当時唯一の敷地であった。しかし1906年にノースカレッジは火事により焼失してしまった(1909年再建)ため、災禍を逃れたサウスカレッジのみが設立時から残る建物である。これらの建物に次いで、南にキャンパスは拡張し、記念チャペル、図書館(現在は劇場へと改築されている)、ジャッドホールが建設された。これらの初期建築群の南にはオリン記念図書館、PAC、シャンクリン研究棟などが建っている。その更に南にはバターフィールド寮群がある。キャンパス西部には数多くの学生寮があるほかウェスショップと呼ばれる学内唯一の売店、またフリーマン・アスレチック・センターやアメリカンフットボール場、ラグビー場などのスポーツ関連施設が見られる。
図書館

ウエスレヤン大学には180万冊の書籍と、10000を超える雑誌等の定期刊行物があり[7][8]、その大部分はオリン記念図書館に所蔵されている。キャンパスにおける最初の図書館は南北戦争直後に建てられたRich Hallと呼ばれる建物だった(現在は改築され劇場となっている)。オリン記念図書館はMcKim, MeadそしてWhiteの三人によってデザインされ、1925年に着工、28年に大学に寄贈された[9]。学内で二番目に大きな図書館はサイエンスライブラリーであり、25万冊の科学的書物、論文、雑誌、その他刊行物を所蔵している。また、かつてダビソン芸術センターにはアートライブラリーがあったが、2013年に廃止され、蔵書はオリン記念図書館へと移動した。他にもCollege of Lettersや後述のCSSなどをはじめとして、学部ごとに小さな図書館が幾つかある[10]

オリン記念図書館(1927年):100万冊以上の蔵書を誇るウエスレヤン大学最大の図書館。1868年に建てられた教会が元となっている。1927年の完成及び開館以来、38年、56年、86年、92年と改築を何度も繰り返した。1986年の改築は元の建物の周りにU字型の建物を付け足す形をとったため、室内にも昔の外壁が見られる。コネチカット州の政府資料なども所蔵されている。[11]

主な建物

ユスダン学生センター(2007年):2007年に10年越しの計画の末完成された。地上三階建てで地下一階建てである。二階にあるユスダン・マーケットプレイスはキャンパスにおけるメインの食堂であり、キャンパスで唯一朝食を提供している。また一階には
ビリヤード台フーズボール台、ソファ等があり学生がリラックスしたり勉強したりできるスペースとなっている。一階にはこの他にも、学内でのショーやコンサート及び大学運営のシャトルなどのチケットを購入できるボックス・オフィスや、観光客等訪問者向けのインフォメーションデスクがある。ウェズリアン・ステーションという大学における郵便局もあり、生徒はここで郵便物を受け取る。更に校章やマスコットのカーディナル(ショウジョウコウカンチョウ)が入ったパーカー・マグカップなどを販売しているスクール・ショップもある。その他、コピー機、FAX機、コンピュータ、自動販売機や、学内唯一のATM(バンク・オブ・アメリカ)が設置されている。地下には音楽スタジオがあり生徒が結成したバンド等が練習を行える。[12][13]

アルブリットン・センター(1904年):米西戦争中に罹患した病で亡くなったジョン・ベル・スコット(1881年卒)を称え、スコット研究棟として建てられたボザール様式の3階建ての建物。1984年には改築され学生センターとなったが、上述のユスダン学生センター開館とともに、学生センターとしての役目を終え、学術用目的で再度使われることとなった。現在はジェンダー学等の学部の他、社会起業センターやEspwessoという学生運営のカフェなどがある。2011年にはU.S. Green Building Councilからアルブリットンセンターの改築はLeadership in Energy and Environmental Design (LEED)分野(エネルギーと環境におけるリーダーシップ分野)において金賞を受賞している。[14]

フリーマン・アスレチック・センター(1990年):2200万ドルをかけて建てられた。施設オープン当時は5,600平方メートルの室内運動場(陸上トラック、テニスコート、ウォールクライミング用施設、レスリング用施設等)、50メートルプール、アイスホッケー場/スケートリンクや、ロッカールーム等のみだったが、2005年1月には1300万ドルをかけた増築が完了し、1200人収容のバスケットボール、バレーボール用新体育館、700平方メートルのフィットネスセンター(100以上のトレーニングマシンを有する)、及び Rosenbaum スカッシュセンター(8面)が新たに加わった。周囲にはサッカーコート、アメリカンフットボールコート、陸上トラック、ソフトボール場などがある。[15]

フェアウェザー(2007年):ユスダン学生センターに隣接する建物。地上二階建てで、地下は一階迄ある。ベッカムホールと呼ばれる収容人数200人、約270平方メートルの多目的ホールのほか、2つのダンススタジオ等がある。[16]

エクスリー・サイエンス・センター:地下1階から地上5階まである科学系の教室の入った建物。学内最大の講堂であり、過去の名誉教授Max Tishlerから名前をとったティシュラー講堂がある(定員150名)。その他パイカフェという小さな喫茶店や、キャンパスではオリン記念図書館の次に大きい図書館であるサイエンスライブラリーがある。物理学部、数学部等の建物となっている。

パブリック・アフェアーズ・センター(PAC)(1955年):経済学、政治学、歴史学、社会学及び後述のCSSがある地上四階建ての建物。四階にはCSSライブラリという小さな図書館もある。ハリマンホールという寮の跡地に、シャッツシュナイダー教授の指揮のもと1954年に建設が開始された。1955年に開館したものの、1967年に社会学部の新設に伴って増築されている。全ての社会科学の教員のオフィスが入っており、学問間の刺激を誘発することを目的としている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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