ウェスト・エンドで行われるショーの上演期間は、そのチケットの売上げによって決まる。ウェスト・エンド史上最長のロングラン記録を持つミュージカルは『レ・ミゼラブル』で、2002年にクローズした上演年数21年、公演回数8949回のアンドリュー・ロイド・ウェバー作『キャッツ』が持っていた記録を2006年10月8日に抜いた。その他に、続いてキャッツの記録を抜いたロイド・ウェバー作『オペラ座の怪人』や、ウィリー・ラッセル作『ブラッド・ブラザーズ』といったロングラン作品がある。もっとも、世界最長のロングラン記録を持つのは、ミュージカルではなく、アガサ・クリスティ作の演劇『ねずみとり』であり、1952年から上演が続けられている。 劇場名所在地収容人数所有/運営者上演品目
ウェスト・エンドの劇場一覧
アデルフィ・シアター
オールドウィッチ・シアター(英語版)オールドウィッチ1176ネダーランダー・オーガニゼーション(英語版)ミュージカル
アンバサダーズ・シアター(英語版)ウェスト・ストリート450スティーブン・ウェイリー=コーエン(英語版)フィジカル・シアター
アポロ・シアター (ロンドン)シャフツベリー・アヴェニュー658[18]ナイマックス・シアターズ(英語版)演劇
アポロ・ヴィクトリア・シアター(英語版)ウィルトン・ロード2384アンバサダー・シアター・グループミュージカル
アーツ・シアター(英語版)グレート・ニューポート・ストリート350[19]JJ・グッドマン・リミテッド演劇
ケンブリッジ・シアターアーラム・ストリート1283LWシアターズミュージカル
クライテリオン・シアター(英語版)ジェルマイン・ストリート591[20]クライテリオン・シアター・トラスト演劇
ドミニオン・シアター(英語版)トテナム・コート・ロード2001ネダーランダー・オーガニゼーションミュージカル
ダッチェス劇場(英語版)キャサリン・ストリート494[21]ナイマックス・シアターズ演劇
デューク・オブ・ヨークス劇場(英語版)セント・マーティンズ・レーン650アンバサダー・シアター・グループ演劇
フォーチュン・シアター(英語版)ラッセル・ストリート440アンバサダー・シアター・グループ演劇
ギャリック・シアター(英語版)チャリング・クロス・ロード718[22]ナイマックス・シアターズ特別
ギールグッド・シアター(英語版)シャフツベリー・アヴェニュー889デルフォント・マッキントッシュ・シアターズ(英語版)演劇
ハロルド・ピンター・シアター(英語版)パントン・ストリート796アンバサダー・シアター・グループ演劇
ヒズ・マジェスティーズ劇場ヘイマーケット1161LWシアターズミュージカル
ロンドン・パラディウム(英語版)アーガイル・ストリート2286LWシアターズミュージカル
ライシーアム劇場ウェリントン・ストリート2100アンバサダー・シアター・グループミュージカル
リリック・シアターシャフツベリー・アヴェニュー915[23]ナイマックス・シアターズミュージカル
ジリアン・リン・シアター(英語版)ドルリー・レーン1108LWシアターズミュージカル
ノエル・カワード・シアター(英語版)セント・マーティンズ・レーン872デルフォント・マッキントッシュ・シアターズミュージカル
ノヴェロ・シアター(英語版)オールドウィッチ1143デルフォント・マッキントッシュ・シアターズミュージカル
パレス・シアター(英語版)シャフツベリー・アヴェニュー1400[24]ナイマックス・シアターズ演劇
フェニックス・シアター(英語版)チャリング・クロス・ロード1000アンバサダー・シアター・グループミュージカル
ピカデリー・シアター(英語版)デンマン・ストリート1200アンバサダー・シアター・グループミュージカル
プレイハウス・シアター(英語版)クレイヴン・ストリート786アンバサダー・シアター・グループ演劇
プリンス・エドワード・シアター(英語版)オールド・コンプトン・ストリート1618デルフォント・マッキントッシュ・シアターズミュージカル
プリンス・オブ・ウェールズ・シアター(英語版)コヴェントリー・ストリート1160デルフォント・マッキントッシュ・シアターズミュージカル
ソンドハイム・シアター(英語版)シャフツベリー・アヴェニュー1099デルフォント・マッキントッシュ・シアターズミュージカル
サヴォイ・シアター(英語版)ストランド1158アンバサダー・シアター・グループミュージカル
シャフツベリー・シアター(英語版)シャフツベリー・アヴェニュー1400ザ・シアター・オブ・コメディ・カンパニーミュージカル
セント・マーティンズ・シアター(英語版)ウェスト・ストリート550スティーブン・ウェイリー=コーエン演劇
ドルリー・レーン王立劇場(英語版)キャサリン・ストリート2196LWシアターズミュージカル
ヘイマーケット王立劇場(英語版)ヘイマーケット888クラウン・エステート演劇
トラファルガー・スタジオ(英語版)ホワイトホール380アンバサダー・シアター・グループ演劇
ヴォードヴィル・シアター(英語版)ストランド681[25]ナイマックス・シアターズ演劇
ヴィクトリア・パレス・シアター(英語版)ヴィクトリア・ストリート1517デルフォント・マッキントッシュ・シアターズミュージカル
ウィンダムズ・シアター(英語版)セント・マーティンズ・コート750デルフォント・マッキントッシュ・シアターズ演劇
ロンドンの非商業劇場オールド・ヴィック・シアター外観
「ウェスト・エンド・シアター」という用語は、特に劇場地区の商業的プロダクションを指すものとして一般的に使用されている。もっとも、ロンドンの優れた非商業的な公演を行う劇場は、芸術的に高い評価を受けている。そのような劇場には、ロイヤル・ナショナル・シアター、バービカン・センター、 シェイクスピアズ・グローブ、オールド・ヴィック・シアター、リージェンツ・パーク野外劇場などがある。これらの劇場では、純粋な演劇、シェイクスピア等の古典演劇、新進気鋭の脚本家の新作といった公演を多く行っている。非商業劇場で成功を収めた作品は、ときにウェスト・エンドに場所を移し、延長して上演されることがある。
ロイヤル・オペラ・ハウスは、パリオペラ座ガルニエ宮、スカラ座、メトロポリタン歌劇場と肩を並べる世界でも一流のオペラハウスとして広く認められている。その所在地から、コヴェントガーデンという通称で知られている。ロイヤル・オペラ、 ロイヤル・バレエ団、交響楽団の本拠地となっており、世界中からオペラ、バレエの客演者やカンパニーを招聘して公演を実施している。
同様に、ロンドン・コロシアムは、イングリッシュ・ナショナル・オペラの本拠地となっている。イングリッシュ・ナショナル・バレエもこの劇場をロンドンにおける拠点としており、ツアーに出ていないときは、ここでシーズン中の通常の公演を行っている。
ピーコック・シアターは、劇場地区のはずれに位置している。現在は、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスが所有者となっており、サドラーズ・ウェルズ劇場が代わってダンスの夕べといった催しをここで行っている。 ロンドンでは、ウェスト・エンドの外でも数多くの劇場公演が行われている。その多くは、フリンジ・シアターとして知られる、ニューヨークにおけるオフ・ブロードウェイやオフ・オフ・ブロードウェイに相当するものである。その中には、ブッシュ・シアター
その他のロンドンの劇場
グレーター・ロンドン内には、リリック・シアター、ローズ・シアター、ニュー・ウィンブルドン・シアター、ウェストミンスターのルドルフ・シュタイナー・シアター、クロイドンのアシュクロフト・シアター、サットンのセクーム・シアター、ブロムリーのチャーチル・シアターなどがある。 ロンドンの劇場で卓越した業績を上げたものに対して与えられる賞として、以下のようなものがある。
受賞
ローレンス・オリヴィエ賞