下記にウィーン議定書の内容を示す。なお太字は神聖同盟の原加盟国、下線は四国同盟の原加盟国を示す。
参加国議定内容
オーストリア帝国(神聖同盟の原加盟国、四国同盟の原加盟国)
旧神聖ローマ帝国領の大部分にあたる35君主国と4自由市でドイツ連邦を構成、オーストリア皇帝をその盟主とする。
イタリア北部のロンバルディアと旧ヴェネツィア共和国領を獲得、オーストリア皇帝が王を兼ねるロンバルド=ヴェネト王国とする。
ロシア帝国(神聖同盟の原加盟国、四国同盟の原加盟国)
ロシア皇帝が大公を兼ねるフィンランド大公国が承認される。
オスマン帝国からベッサラビアを獲得する。
ワルシャワ公国の大部分をポーランド立憲王国とし、ロシア皇帝が王を兼ねる事実上のロシア領にする(第四次ポーランド分割)。
プロイセン王国(神聖同盟の原加盟国、四国同盟の原加盟国)
ザクセン王国の北半分、ラインラント、旧ルクセンブルク公領の一部、オラニエ=ナッサウ家のドイツ内の所領などを獲得する。
ワルシャワ公国の一部をポズナン大公国とし、プロイセン王が大公を兼ねる。
スウェーデンから西ポンメルンを獲得する。
イギリス連合王国(四国同盟の原加盟国)
フランスからマルタ島を獲得する。
オランダからセイロン島とケープ植民地を獲得する。
イオニア諸島(現ギリシャ)の宗主権を獲得し、イオニア諸島合衆国を成立させる。
フランス王国
セネガルを植民地にする。
ルイ18世が即位してブルボン朝が復活、フランス革命前の状態を回復する(フランス復古王政)。