リチャード・モルの著書「The Public Ivys: America's Flagship Undergraduate Colleges」(1985年)においては、「パブリック・アイビー」(公立のアイビー・リーグ)の1つに数えられている。USニューズ&ワールド・レポートの大学ランキング(2015年版)では、バージニア州の総合大学としてはバージニア大学に次ぐ第2位、全米の州立大学の中ではカリフォルニア大学バークレー校、カリフォルニア大学ロサンゼルス校、バージニア大学、ミシガン大学(アナーバー校)、ノースカロライナ大学(チャペルヒル校)に次ぐ第6位、全米の総合大学の中では第33位の評価を得ている[10][11]。
全米的に見ても入学が難しい大学として知られ[12]、U.S News, Paterson, Princeton Reviewなどの主要な大学ランキングによる入学難易度指標でハーバード大学、イェール大学、プリンストン大学等のアイビー・リーグ校やスタンフォード大学、マサチューセッツ工科大学、カリフォルニア工科大学などの名門私立大学と並ぶ最高入学難易度である「最も入学が難しい大学 (Most Selective)」にランクされている。
一方、教育の質においては、40を超える大学院および専門職学位プログラムを提供する最先端の研究大学であるが、学部での教養教育も重視しており、U.S. News & World Reportにおいて、学部教育で全米トップ10にランクされている[9][5]。また、学生と教員の比率は12対1で米国の公立トップ大学(パブリック・アイビー)の中で最も低い。授業の86%は40人未満の生徒数で、半分は20人未満の少人数制クラスとなっている[9][5]。そういった学部での質の高い教養教育プログラムと少人数教育を行っている点において、総合大学ではあるがリベラル・アーツ・カレッジに近いと言える。創立から長らく私立大学であったが、1906年にバージニア州が大学を購入し、州の高等教育システムの一部となり、公立の大学となった。1918年には男女共学となった[6][7]。
植民地時代に設立されたコロニアル・カレッジの中で、英国国教会(イングランド国教会)によって設立された大学として、ウィリアム・アンド・メアリー大学のほかに、ニューヨーク州のコロンビア大学(旧称キングス・カレッジ、1754年創立)がある[13]。