モバイルサイトの構築と並行して2012年からAndroid・iOS・Windows・Firefox OSを対象にしたウィキペディア記事の閲覧専用アプリケーションであるウィキペディアモバイルアプリケーションをリリースした[65][66][67][68][69]。その後、2014年にAndroid・iOSを対象にしたアプリケーションを全面刷新して、ウィキペディア記事の閲覧・執筆アプリケーションにバージョンアップしてリリースした[70][71]。
ニューヨーク・タイムズ2014年2月9日の記事では「英語版ウィキペディアでは20%の読者が携帯モバイル端末を経由して接続している」という報道がなされた[72]。 外部によるウィキペディア記事の信頼性調査の良く知られている例としては、2005年12月に科学誌『ネイチャー』オンライン版が発表した英語版ウィキペディアとブリタニカ百科事典の比較調査がある[73][74]。ネイチャー誌が複数の専門家に依頼し、2つの百科事典から42項目の科学用語を比較したところ、間違・欠落が英語版ウィキペディアには162点、ブリタニカには123点が指摘された[75][76]。ブリタニカ側は間違いを指摘された内の64点で反論を行った[77]。ジャーナリストのピエール・アスリーヌらは、科学用語の記事は間違いの挿入や荒らし行為を受けづらく、ネイチャー誌の調査結果はウィキペディア全体の評価には繋がらない点などを指摘している[78]。 ウィキペディアの記事の精度は高いとした複数の研究結果がある[17] 一方で、記事に対する査読制度がないため、問題ある記述はコミュニティーの自己管理により解決されることに委ねられている[79]。このようにウィキペディアは信用に足る百科事典とは言い難く、ウィキペディアからの引用を学術関連のレポートに載せることは、そのレポートの信憑性そのものに疑問を持たせることでもある。また問題のある投稿が他の利用者によって修正・除去がなされるまでは一時的であっても適切でない記述が公開され、問題が長期間見逃されたり、後述する編集合戦
問題点生徒に対して荒らしをしないように求める文書「ウィキペディアへの批判」も参照
記事の信頼性
ラリー・サンガーは新しい百科事典プロジェクトを始めた理由は「ウィキペディアの権威が失墜したからだ」としており[39]、「ウィキペディアのコミュニティはウィキペディアを信頼できるものに変える準備ができていない」旨を述べている[38]。 時に個人や団体に対して、プライバシーに関わることを書いたり、真偽の不明確なゴシップ(噂)を断定的に書いたりすることで、本人や当団体から抗議を受けることがこれまであった。また他の利用者が気づかずに訂正されなかった意図的な嘘の投稿に対して、書かれた個人が抗議したこともあった(ウィキペディアにおけるシーゲンソーラーの経歴論争を参照)[81]。 著作権法や著作権についてのウィキペディアの方針 2008年4月、米国において、英語版ウィキペディアに殺害予告を書き込んだことによる逮捕者が出ている[82]。
法律に関わる問題
名誉毀損
著作権侵害
犯罪予告