ウィキペディア日本語版
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一方で、記事の内容やサイトの運営などに関し、様々な課題も指摘されている[2][3]。「ウィキペディアへの批判」および「Wikipedia:なぜウィキペディアは素晴らしくないのか」も参照
主な特徴

他の言語版に比べた特徴を述べる。
規模

2024年5月現在、純記事数では13位の規模のウィキペディアであり、主要語にラテン文字が用いられないウィキペディアとしては、ロシア語版中国語版に次いで3位の規模を誇る。最大の英語版の約5分の1の規模である。2005年上期までは英語版、ドイツ語版に次いで純記事数3位であったが、その後は他言語版に抜かれている。なお、内部リンク数は、3位を維持し続けている(後述)。
法的制限

日本の著作権法は、アメリカ以外の多くの国と同様に、著作権の行使が制限される範囲を個別に定めており、ウィキペディア日本語版では個別に定められた範囲外で著作権のある画像を使用することが禁止されている。このため、英語版ウィキペディアでは、包括的にフェアユースを認める米国法に基づいて画像が使われているのに、日本語版には一切ないという現象がよくみられる。
参加者言語版毎のIP利用者(青)とログイン利用者(赤)の編集回数の比率。日本語版は(ja)。2007年12月調べ。

日本語版の大きな特徴の一つは、編集をする利用者のうち登録せずにいる利用者の比率が高いことである[4]。2007年12月時点で、編集回数の約40%はログインしない利用者(IPユーザー)によるものであり、これは主要10言語のウィキペディアのうちで最も高い割合となった(右グラフ参照)。2010年にはIPユーザーの比率が5割近くとなっている[5]

アンドリュー・リーは、他言語版およびウィキメディアプロジェクト群全体の国際コミュニティとウィキペディア日本語版コミュニティとの間の連携が強まっていない原因の一つが、この登録済み利用者の少なさだと指摘している[4]。たとえばウィキメディアの国際会議、第1回ウィキマニア(2005年)において、ウィキペディア日本語版からの会議出席者はわずか2名であり、より編集者数の少ないオランダ語版や中国語版からの出席者数にも及ばなかった[4]
記事新設数と編集回数ウィキペディア日本語版の新規記事作成数推移

1日当たりの記事新設数は日本語版設置後順調に伸び続けたが、2007年3月の469件をピークに減少傾向にあり、2008年5月の1日当たりの記事新設数はピーク時と比較して49%減の240件にとどまった[6]。2009年1月に一時300件台を回復したが再び減少に転じ、2008年5月以降は一部240件台もあるものの、概ね200件台後半で推移していたが、2010年5月以降は再び減少傾向に転じ、2011年5月以降は概ね150件前後で推移している。2012年8月にはピーク時以降で最小となる131件を記録した[7]。2013年4月現在の日本語版の記事新設数は143件であり、内部リンク数上位10言語版(英語版ドイツ語版、日本語版、スペイン語版フランス語版ポーランド語版イタリア語版ロシア語版ポルトガル語版オランダ語版)の中で内部リンク数ではドイツ語版に次ぐ3位につけているものの、記事新設数では10位である[6]ウィキペディア日本語版において月に5回以上編集した利用者数の推移(赤)

1か月間に5回以上編集した利用者は2007年1月以降4,000名から5,000名の間で推移し、2008年1月に最高の4,989名に達した[8]。月に100回以上編集した利用者は2007年1月以降概ね400名から500名程度で推移し、2007年3月に最高の566名に達した[9]。しかし、どちらも2008年1月前後を境に緩やかに減少傾向にある[10]。特に、月に100回以上編集した利用者の減少の方が著しい。2013年4月に5回以上編集した利用者は4,164名[8]、100回以上編集した利用者は352名で[9]、内部リンク数上位10言語版のうち、5回以上編集した利用者数は5位[8]、100回以上編集した利用者は7位である[9]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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