本作のスコアは、レディオヘッドのギタリスト、ジョニー・グリーンウッドが担当する。スコアはロンドンのロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団と共に録音された[20]。グリーンウッドがアンダーソン作品のスコアを手掛けるのは『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『ザ・マスター』に続いて3度目である[21]。 本作は2014年10月4日、ニューヨーク映画祭でプレミア上映された[22]。同年12月12日に限定公開されたのち[23] 、2015年1月9日には全米の映画館で公開された。[24] 本作はおおむね肯定的な評価を得ている。映画批評サイトRotten Tomatoesには、222件のレビューがあり、批評家支持率は74%、平均点は10点満点中7.1点となっている[25]。また、Metacriticには、43件のレビューがあり、平均点は100点満点中81点となっている。[26] IGNのマット・パッチスは、本作に10点満点中8.9点を与え、「非常に魅力的で、今年最もグルーヴィな映画のひとつ」であり、「本作は濃密で、また理解しにくく、確固とした思索はほとんどない」「驚くほど価値のある感覚を味わうことができ、繰り返し鑑賞したくなる」と評している。[27] 映画賞賞対象結果
公開
評価
受賞
第89回キネマ旬報ベスト・テン[28]外国映画ベスト・テン9位
脚注^ “ ⇒INHERENT VICE (15)”. British Board of Film Classification (2014年12月9日). 2015年6月10日閲覧。
^ 「キネマ旬報」2016年3月下旬号 78頁
^ 『インヒアレント・ヴァイス』ポスター画像が公開 - ライブドアニュース
^ Brodesser-Akner, Claude (2010年12月2日). “ ⇒Paul Thomas Anderson Wants to Adapt Thomas Pynchon’s Inherent Vice”. Vulture. New York Magazine
^ a b Brodesser-Akner, Claude (2011年2月10日). “ ⇒Paul Thomas Anderson’s Scientology Movie and Inherent Vice Adaptation Close to Finding Financing”. Vulture. New York Magazine
^ Wiseman, Andreas (2012年9月3日). “ ⇒Paul Thomas Anderson on making The Master: 'Scientology was the least of our problems'”. Screen Daily