インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
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ルーカスはその後、代わりにテレビシリーズ『インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険』を製作[18]。1992年12月、その1エピソードでハリソン・フォードがインディ役を再演した際に、ルーカスは1950年代を舞台に年老いたインディが活躍する映画の公開するアイデアを思いつく[18]。一方でスピルバーグは、三部作を制作後「将来は映画製作者として成熟するだろう」と考えており、「仮に続編を製作するにしても、役職は単なるプロデューサーの一人になるだろう」と思っていたという[19]

2000年、フォード、ルーカス、スピルバーグ、製作のフランク・マーシャル、その妻のキャスリーン・ケネディは、アメリカン・フィルム・インスティテュートのイベントで再会。「再びインディ・ジョーンズの映画を作る経験を楽しみたい」と新作を作ることを決めた。また、スピルバーグはこの頃『A.I.』や『マイノリティ・リポート』、『ミュンヘン』など比較的暗い作風の映画を監督することが決まっており、息抜きの意味もこめて明るい作風であるこのシリーズの再開に賛成したという[20]

その後、スピルバーグとルーカスの他に、音楽のジョン・ウィリアムズ、製作のマーシャル、音響効果のベン・バート、編集のマイケル・カーンVFXILMなど主要スタッフの続投が決まった。
脚本

ルーカスはアイデアを思いついた当初から、SFのB級映画を基にした「エイリアンをプロットにする」という考えを持ち親しいスタッフに話していたが、インディ役のハリソン・フォード、スピルバーグから共に反対をうけている[18][21]。その後、製作決定前の1996年3月に、ジェフリー・ボームによる初稿といえる脚本が一旦完成していた。

脚本は、スピルバーグが反対したエイリアンの登場もあった。エイリアンに拘りをもったルーカスは、「エイリアンは『地球外生命体』ではなく『別次元の存在』である」と話しスピルバーグを説得、ここから超弦理論を出すインスピレーションが登場した[19]。スピルバーグとルーカスはその後もエイリアンに関して議論した結果、ルーカスによってエイリアンでなくクリスタル・スカルを物語を根底に置くこととなる[22]。また、ルーカスとスピルバーグは、1950年代の時代設定は冷戦を無視できないと考え、『シンドラーのリスト』監督後のスピルバーグによる「ナチスを風刺することはできない」との判断もあり、それまでのシリーズ中2作での「ナチス・ドイツが悪役」という設定をやめ、ソビエトを悪役とすることにした[23]

2002年公開を目指し、最初はM・ナイト・シャマランが脚本を書くため雇われた。しかし、彼はファンである本シリーズの続編を書くプレッシャーに圧倒され降板[24]。その後、フランク・ダラボンによって「1950年代を舞台に、元ナチスがインディを追う」という内容の脚本が書かれスピルバーグがそれを気に入ったが、ルーカスは「脚本に問題がある」と自分で脚本を書くことを主張したため降板。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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