インディアン
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アメリンディアンズ[原 12]

ネイティブ・アメリカンズ[原 13]

ネイティブ・カナディアンズ[原 14]

なお、アメリカ合衆国のインディアンについてはネイティブ・アメリカンの記事に詳しく、またカナダのインディアンについてはファースト・ネーションの記事に詳しい。
インディオ(中南米)笛を吹くインディオ系民族の男性

スペイン語indio・ポルトガル語indio(ブラジルではインジオ、あるいはインヂオと発音する)は、アメリカ州の先住民族のうちエスキモーアレウト族などを除いた民族を総称する(英語のインディアンと同義である)ことが多いが、日本語では北米中南米の先住民族を区別して後者のみをインディオと呼ぶことが多い。

インド人と区別するためにスペイン語ではアメリンディオ(amerindio)と呼ぶこともあるが、逆にインド人をインドゥ (hindu)と呼ぶことで区別することが多い。

先住民と白人との混血をメスティーソ(mestizo)、ラディーノ(ladino)などという。ボリビアペルーなどでは、先住民として位置づけられる者を含めてチョロとも呼ばれる。先住民(インディオ)と黒人との混血をサンボと呼ぶ。なお、サンボという呼称と差別についての話題がちびくろサンボにあるので、そちらも参照されたい。インディオ出身のメキシコ大統領ベニート・フアレス

人種的に純粋なインディオであっても、都市部の住民を中心にインディオ的な文化を喪失し、白人やメスティーソに文化的に同化した人はインディオと呼べないのではないかという議論がある。そのような人はインディオと称されることを忌避し、メスティーソなどと自己規定することが多い。しかし日常会話では、厳密にはメスティーソであるがインディオの人種的特徴を強く持つ人もまとめてインディオと呼ばれるのが一般的である。一方で、逆に人種的には混血であっても、先住民としてのアイデンティティを持ち、農村部を中心に先住民系の言語を日常的に用い、伝統的な文化を守る人々も決して少なくない(チョロ又はチョリータを参照)。 
近年の呼称
イヌイット、カラーリット

エスキモー」という言葉は、アラスカエスキモーと居住域が隣接していた亜極北のアルゴンキン系インディアンの言葉で「かんじきの網を編む」という意味である。これが、東カナダに住むクリー族の言葉で「生肉を食べる者」を意味する語と誤って解釈されたことから、「エスキモー」という呼称はある時期においてしばしば侮蔑的に使用された。これには、生肉を食べる行為[注 5]を野蛮であるとみなす人々の偏見が背景にある。

カナダでは1970年代ごろから「エスキモー」を差別用語と位置付け[注 6]、彼ら自身の言葉で「人々」を意味する「イヌイット」[注 7]が代わりに使用されている。現在では「イヌイット」という呼称は、本来「人々」を意味する言葉ではなかったとされている。先住民運動の高まりの中で、これまで他者から「エスキモー」と呼ばれてきた集団が自らを指す呼称が必要となり、「イヌイット」という言葉を採用したためである[7]

なお、グリーンランドでは「カラーリット」と呼ばれる。
ファーストネーション

カナダでは、イヌイットメティ(先住民とヨーロッパ人両方の血を引く人々とその子孫)を除く先住民の総称としてファースト・ネーションズという呼称が一般的である。ハイダ族クリー等個々の部族を指すときは部族名の後に「ファースト・ネーション」をつける(例:ハイダ・ファースト・ネーション)ことも多い。また、現在ではネイティブ・カナディアン[原 15] という呼称が使われることは少ない。
ネイティブ・アメリカン

近年アメリカ合衆国では「インディアン」という呼称自体が差別的であるとして、また間違った命名の歴史を反映としているとして使わなくなってきている。アメリカ合衆国ではMLB球団のクリーブランド・インディアンスがこれを理由に、2022年からクリーブランド・ガーディアンズに改称した[8]

現在、アメリカ合衆国では、先住民は「ネイティブ・アメリカン[原 16]」と呼ばれることが多い。この単語は、アメリカ合衆国内務省インディアン管理局(BIA)の意向を受けて「インド人[原 17]」を祖先に持つ「インド系アメリカ人[原 18]」と区別するために、人類学者が作った造語である[注 8]。1960年代にBIAが、そのサービス対象グループに対して使用を始めた[9]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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