多くの人物がインディアナ・ジョーンズの創造に影響を与えたと言われている。しかしルーカスとスピルバーグが認めたわけではない。
ベロイト大学の教授であり古生物学者のロイ・チャップマン・アンドリュース[24]
イタリアの考古学者でありサーカスの芸人ジョバンニ・ベルツォーニ(1778年?1823年)[25]
イェール大学の教授であり歴史家・探検家のハイラム・ビンガム3世。
彼は失われた都市マチュ・ピチュを発見し[26]1948年の『失われたインカの都市』はベストセラーになった[27]。
シカゴ大学の考古学者ロバート・ジョン・ブレードウッド
スピルバーグとルーカスはシルエットを見ただけで誰だか分るようなコスチュームを求めた。そこでてっぺんが高く、つばの広いフェドーラ帽子(インディ・ジョーンズ・ハットも参照)を選んだ。『レイダース』のドキュメンタリーで指摘されたようにフェドーラ帽は実用的な役割も果たした。それは『インディ・ジョーンズ』シリーズが参考にしたかつての“B”級映画と同じで、スタントマンを必要とする危険なシーンでは代役の顔を隠してくれるということである。
また、この帽子はスタッフの間ではジョークのネタにもなった。撮影中に帽子が落ちればそのシーンは撮り直しになる。『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』のドキュメンタリーでは、ハリソン・フォードが冗談で帽子をホッチキスで頭に固定する真似をしている[34]。
映画の衣装に関する話は以下の通り。
最初の3作品では、フェドーラ帽はイングランドのハーバード・ジョンソン・ハットの物が使われた。それは“ポエット”と呼ばれていた帽子だった。『クリスタル・スカル』の帽子はミシシッピ州コロンバスのアドベンチャービルト・ハット・カンパニーのスティーヴ・デルクとマーク・キッターが作った。
レザージャケットは“タイプ440”と“A-2 ジャケット”のハイブリッドのように見える、創作されたオリジナルであり『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』と『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』ではレザー・コンセンショナーズ(現在はウエステッド・レザー)が製作した。『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』のジャケットはロンドンのバーマンズ&ネイサンズが『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』の物を基に作った。『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』ではアメリカ、カリフォルニアのトニー・ノワックが製作した。ウエステッド・レザーを始めとして、現在では映画のファンが様々なインディタイプのジャケットを製作しており、一般に購入が可能である。
バッグはマーク7イギリス軍ガスマスク用バッグで、通常はジャケットの下に掛けている。『クリスタル・スカル』ではジャケットの上からバッグを掛けていた。
鞭は2.4m?3.0mのブルウィップと呼ばれるカンガルーレザーで編まれた鞭で、最初の3作品で使用されたのはデイヴィッド・モーガンによって製作された450シリーズであり、現在でも一般に購入が可能である。