インディアナ・ジョーンズ
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また、「エンパイア・マガジン」では6番目に偉大な映画のキャラクター[15]、「エンターテイメント・ウィークリー」では大衆文化において最も影響の強いキャラクターの2位[16]、「プレミア・マガジン」では100人の偉大な映画キャラクターの7位に選ばれた[17]
登場
劇場版 第1作
インディアナ・ジョーンズは
ニュージャージー州プリンストンで生まれる。初登場は1981年の『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』で1936年の設定。このキャラクターはマーシャル大学(プロデューサーのフランク・マーシャルにちなんで)[18]で働き、1930年代の冒険・アクションヒーローを彷彿させる。マーシャル大学はコネチカット州の架空の大学であり彼は考古学の教授である。第1作目では契約の箱聖櫃も参照)を探すナチスと、マリオン・レイヴンウッドとサラーの助けを得て対決している。ナチスはジョーンズの宿敵でフランス人考古学者のルネ・ベロックと不気味なゲシュタポのアーノルド・トートを利用した。
劇場版 第2作
1984年には1作目より過去の設定(1935年設定)で『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』が作られている。前作よりもホラー指向の作品で舞台はほぼインドである。今回ジョーンズは、タギー・カルトによってある村から奪われたシャンカラ・ストーンを取り戻す。彼は少年ショート・ラウンドとウィリー・スコットの助けを借りた。
劇場版 第3作
1989年の3作目、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』は1938年に設定され、1作目に登場したサラーやマーカス・ブロディが再登場する。ジョーンズ教授(このときはバーネット大学の教授)はナチスがオカルト品を集めていることを知る。このときの彼らの目標は聖杯だった。映画は1912年から始まり若き日の主人公を描いている。特にヘビを恐れる理由、牛追いムチを使う理由、あごの傷の理由、帽子の入手先が描かれている。また映画のラストではじめて“インディアナ”が本名でなく、犬の名前であると明かされる。これはジョーンズと父親の一種のバディ映画でもあり、コミカルな要素になっている。このシリーズは当初5部作の予定であったがルーカスが良きプロット・エレメントを考え出せず、18年もの間続編は作られなかった[19]
劇場版 第4作
2008年の4作目、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』は1957年に設定され、インディアナ・ジョーンズの敵は新たにソ連に設定された。彼の元同僚ハロルド・オックスリーが宇宙人クリスタル・スカルを発見し、ソ連のエージェントがそれを利用しようとする話である。彼はかつての恋人マリオン・レイヴンウッドとその息子ヘンリー・“マット”・ウィリアムズの助けを借りる。そして途中でマットが彼の息子ヘンリー・ジョーンズ3世であると明かされる。このときはシャイア・ラブーフが主人公を引き継ぐという噂があった。またこの映画で彼が第二次世界大戦中に戦略諜報局CIAの前身)で働いていたことと、アメリカ陸軍大佐の階級になっていたこと、ソ連でMI6のジョージ・マクヘイルとミッションを共にしていたことが明かされた。
劇場版 第5作
2023年の5作目、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』では、1969年を舞台に、世間は月面着陸した宇宙飛行士の帰還のパレードで盛り上がっている。また、長年教鞭を取っていたインディだったが、考古学を専攻しているはずの若い生徒たちもまるで授業に興味がなく、冷ややかな態度で授業を受ける始末で、そのまま定年退職となっている。退職後に声をかけてきた旧友であるバジル・ショウの娘ヘレナ・ショウが訪ね、ユルゲン・フォラー率いるナチスの残党との最後の戦いとアンティキティラの時計を巡る最後の冒険がはじまる。
テレビ「インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険」を参照

1992年から1996年まで、ジョージ・ルーカスがプロデュースした『ヤング・インディ・ジョーンズ・クロニクルズ』というテレビドラマが放送されていた。主にティーンエイジャーと子供向けに、インディアナ・ジョーンズと歴史的に重大な出来事・20世紀の偉人の関わりが描かれた。

物語はジョージ・ホール演じる老人(年齢設定は93歳?94歳)となったインディアナ・ジョーンズが、回想する形で若き日の冒険を誰かに話して聞かせるというものである。エピソードのほとんどの部分は若き日のインディ(16歳?21歳、ショーン・パトリック・フラナリーが演じる)か少年期のインディ(8歳?10歳、コリー・キャリアーが演じる)の話である。“ミステリー・オブ・ザ・ブルース”と題された作品ではホールではなくハリソン・フォードがインディアナ・ジョーンズを演じた。

第一次世界大戦中には16歳?17歳までベルギー軍で兵隊・諜報活動し、フランス情報局でスパイとして働いた。少年時代は1908年?1910年まで父親の世界講演ツアーについて世界中を旅したことになっている。

この作品は映画に関する裏話だけでなくキャラクターの新たな設定を作った。インディアナ・ジョーンズは1899年7月1日生まれでありミドルネームはウォルトン(ルーカスと同じ)、幼いころに死亡したスージーという妹がいたこと、最終的には何人かの孫がいることなどである。父親との関係は『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』で初めて描かれたが少年時代の関係も描かれた。インディはインディ・ジョーンズと運命のダイヤル(1969年)から1990年代初頭までの間に右目を失う。最晩年の“老インディ”は右目に黒い眼帯をしている。

1999年、ルーカスはエピソードの説明とジョージ・ホール演じる“老インディ”の登場シーンを削除したVHSを発売した。そして時系列順に編集して長編の物語に仕上げた。編集版のタイトルは『インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険』とつけられた。
テーマパーク

インディアナ・ジョーンズは世界のディズニーパークのアトラクションにも登場する。アナハイムのディズニーランド及び東京ディズニーシーには屋内ライド型アトラクション「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー」がある。それぞれ副題とテーマは異なる(アナハイムは“禁断の瞳の魔宮”、東京は“クリスタルスカルの魔宮”)が、遺跡の中をジープ型のライドに乗っていく点は共通している。

また「インディ・ジョーンズ・エピック・スタント・スペクタキュラー!」はウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートディズニー・ハリウッド・スタジオで1989年に公開されたライブショーである。この25分間のショーでは映画で使われる様々なスタントを行なっている。

ディズニーランド・パリには「インディ・ジョーンズと危難の魔宮」というローラーコースターがある。遺跡の中をトロッコ型のライドに乗り込み走行する。途中には360度宙返りするループもある。
キャラクターの説明と形成

考古学教授として働くとき、ヘンリー・ジョーンズ・ジュニアはツイード・スーツを着る。『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』ではインディがマルクス主義の考古学者ヴィア・ゴードン・チャイルドから影響を受けたことが明らかになっている。だが皮肉なことにチャイルドはインディが得意とするフィールドワークを嫌っていた[20]。インディはまた“良き考古学者になるには、図書館から出る事だ”と続ける。このセリフは前作の“考古学調査の7割が図書館で行われる”と対照的である。また、考古学教授としての授業は生徒が多数参加し人気の様子だが、たびたび遺跡発掘に赴いてしまうために手紙や生徒のテストの採点、面接などが溜まってしまい、久しぶりに帰ってくると生徒たちが押し掛けるために嫌気がさして職務から逃げ出すというシーンも『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』にて見られる。

しかし、重要な遺物を発掘するときジョーンズ博士は“インディアナ”になり、「スーパーヒーローではないヒーロー」になる。プロデューサーのフランク・マーシャルは「インディはあてにならないキャラクターだ。


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