インテル_チップセット
[Wikipedia|▼Menu]
North Wood コアの Socket 478時代を代表するチップセット。FSBは新たに800 MHzに対応。メモリバスはDDR SDRAMを2枚単位でアクセスできるデュアルチャネルアクセスを採用しているが、メモリが1枚の時やペアの容量が異なる時ではシングルチャネルアクセスモードとして動作する。ハブリンクアーキテクチャの帯域不足を補うために、オンボードギガビット・イーサネットコントローラー専用のポート Communications Streaming Architecture (CSA) がノースブリッジに設けられた。これはPCI Expressに対応する次世代製品までの暫定措置。

サウスブリッジには、シリアルATAコントローラや、8ポートのUSB2.0コントローラを搭載したICH5ファミリを採用した。

Intel 865/875は、Socket 478世代のチップセットであるが、ソケットにLGA775を使用し、BIOS, VRDが対応していれば Core 2 Duo, Core 2 Quad が動作する。ただし、Core 2 Quadでは、FSBが一番低い製品でも1066 MHzのため、対応製品ではチップセットをオーバークロックしての動作になる[2]

なお、i865以降は初期のPentium 4であるWillametteコアには対応していない。
Intel 865P/PE/848P
グラフィックス機能のない865チップセット。865PはDDR333まで、865PEはDDR400に対応。848Pは廉価版で、DDR400対応だが、デュアルチャネルアクセスが省かれている。
Intel 865G/GV
グラフィックス機能を統合した865チップセット。先述のDDRデュアルチャネルアクセスと、新エンジンIntel Extreme Graphics 2によりグラフィックス機能が強化された。865GVは廉価版で、AGPコネクタからDVIなどの出力を引き出す機能 (DVO) を省略している。
Intel 875 チップセット ファミリ

ハイエンドデスクトップ向けの第一世代の製品。普及製品にはない差別化が加えられ、1ファミリで1製品のみの製品化された。Intel 875は、メモリアクセスの性能を向上させるPerformance Acceleration Technologyに対応することで、Intel 865と差別化している。開発コード名Canterwood(キャンターウッド)。
Intel 875P
ハイエンドデスクトップ市場向けの製品。
IGPはSPPより性能が劣ることが明白であることから、SPPの875Pのみが発売された。
Core 2系/Pentium 4 PCI Express対応製品
Intel 900 チップセット ファミリ

市場の主流がグラフィックスアダプタ専用の高速バスAGPとその他の汎用バスPCIという拡張バス構成であるところを、グラフィックスでも利用可能な高速な汎用拡張バスPCI Expressを実装した。それに伴い、チップセット間のインターコネクトも従来の4倍の帯域に引き上げられ、それはDirect Media Interfaceと命名された。また、Intel 965 チップセット ファミリ以降、複数のグラフィックスボードによる並列処理を実現するATI CrossFire、CrossFireXに対応している。
Intel 915 チップセット ファミリ

開発コードネームは、デスクトップ向けがGrantsdale(グランツデール)、モバイル向けがAlviso(アルビソ)である。メモリインターフェイスは新たにDDR2に対応し、デスクトップ用はDDR/DDR2の両方に対応している。排他使用であり、通常はどちらかのメモリスロットが実装されているが、マザーボードによっては両方のメモリスロットを実装しているものもある。

グラフィックス統合型 (G) はメモリバス帯域の関係で、単体ではWindows Aeroの動作要件を満たしていない。

915/925チップセットでは、マルチコアのCPU(Pentium D, Core 2 Duo, Core 2 Quadなど)は動作しない。
デスクトップ
Intel 915P Express チップセット
グラフィックス機能のない915チップセット。PCI Express x16スロットを2本搭載してATI CrossFireに対応したマザーボードがある。
Intel 915PL Express チップセット
915Pの廉価版。
メモリの上限も2 GBに抑えられている。
Intel 915G/GL/GV Express チップセット
Intel Graphics Media Accelerator 900 (GMA900) により、内蔵グラフィックス性能が大幅に向上した。
モバイル
Intel 915PM Express チップセット
グラフィックス機能のないモバイル向けチップセット。
Intel 915GM Express チップセット
デスクトップ版と同じくGMA900を搭載した。
Intel 915GMS Express チップセット
GMの低電圧版、シングルチャネル専用。GMA900搭載。PCI Express x16はサポート無し。
Intel 910GML Express チップセット
GMのローエンド版でCeleron M 向けチップセット、GMA900搭載。メモリ上限は2 GB。
Intel 925 チップセット ファミリ

開発コードネームはAlderwood(オルダウッド)。
Intel 925X Express チップセット
FSB 800 MHz、DDR2-533/400をサポート。最大メモリ容量は4 GB。ECCメモリにも対応。
Intel 925XE Express チップセット
FSB 1066/800 MHz、DDR2-533/400をサポート。最大メモリ容量は4 GB。ECCメモリにも対応。
Intel 945 チップセット ファミリ

開発コードネームは、デスクトップ用がLakeport(レイクポート)、モバイル用がCalistoga(カリストガ)、組み込み用がLittle River(リトル リバー)。サウスブリッジは ICH7 シリーズ。

グラフィックス統合型 (G) は、単体でWindows Aeroの動作要件をかろうじて満たしている。

945チップセットは、BIOS, VRDが対応していれば、Core 2 Duo が動作する。ただし、Core 2 Quad, Pentium Extreme Editionは動作しない。
デスクトップ
Intel 945P Express チップセット
915Pの後継。FSB 1066/800/533 MHz、DDR2-667/533/400をサポート。最大メモリ容量は4 GB。
Intel 945PL Express チップセット
945Pの廉価版。FSB 800/533 MHz、DDR2-533/400をサポート。最大メモリ容量は2 GB。
Intel 946PL Express チップセット
945PLの後継。FSB 800/533 MHz、DDR2-667/533をサポート。最大メモリ容量は4 GB。
Intel 945G Express チップセット
Intel Graphics Media Accelerator 950 (GMA950) を内蔵した945P。
Intel 945GZ Express チップセット
Intel Graphics Media Accelerator 950 (GMA950) を内蔵した945PL。ただし、外付けのPCI Express x16 グラフィックスカードはサポートしていない。
Intel 946GZ Express チップセット
Intel Graphics Media Accelerator 3000 (GMA3000) を内蔵した946PL。
Intel 945GC Express チップセット
Pentium Dual-CoreやAtomと組み合わせて使用することを想定されたチップセット。FSB 800/533 MHz、DDR2-533/400をサポート。最大メモリ容量は2 GB。945GC A2レビジョンという物が非公式にリリースされたが、内容的には945Gと同じで、FSB 1066 MHz, DDR2-667, 最大メモリ容量4 GBが利用できる。
モバイル
Mobile Intel 945PM Express チップセット


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:91 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef