インターネットラジオ
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

全世界を配信対象[注 3]としているため、J-WAVEなど、県域放送局の内容はradikoプレミアム一極化の観点で配信対象外であるが、ミュージックバード製作のコミュニティ放送局向け番組は配信の対象に入っている[注 4]


インターネット放送を専門とする企業や団体がインターネット上で配信するもの。

個人または放送を専門としない企業や団体がインターネット上で配信するもの。

配信方式

この記事は更新が必要とされています。
この記事には古い情報が掲載されています。編集の際に新しい情報を記事に反映
させてください。反映後、このタグは除去してください。(2022年11月)

接続、伝送、提供それぞれに複数の方式があり、主要なものは以下の通り。
接続方式
ユニキャストPeer to Peer(P2P))方式
TCPなどを用いて個別に接続を確立してデータを送信する方式。

クライアント-サーバ方式
現在主流の方式。データ配信者の設置した配信サーバに受信者がプレーヤーなどで接続し、配信側が各接続相手ごとに個別にデータを送信する。同じデータを複数回送る必要があり、接続数が増えるほど伝送帯域幅も必要となるなど無駄が多いが、帯域さえ十分にあれば安定して聴取できる。

P2P方式(P2Pネットワーク中継転送方式)
ユニキャスト方式の一種で、リスナーは単に受信するだけではなく、受信データを他の受信者に中継転送する。インターネット上に独自のP2Pネットワークを構成し、受信リクエストの処理やデータの転送に利用する。高速なサーバ・回線を用意する必要が無いためコストが低く抑えられ、またサーバダウン等のリスクも分散できる一方、多段転送を繰り返すため接続数が増えるほど安定性に欠ける傾向がある。PeerCastなど。
マルチキャスト方式
UDPマルチキャストパケットを用いて、ネットワーク上の全ての受信者に一度にデータを送信する方式。受信者ごとに個別に内容を送信する必要があるオンデマンド方式には適さない。配信側、インターネット伝送路共に伝送帯域を大幅に節約できる。ただし、配信者と受信者の間に接続されている全てのIP機器がマルチキャストに対応していないと利用できない。
伝送方式
ダウンロード方式
全データをダウンロードした後に聴取が開始されるもので、主に
MP3等の音声・音楽圧縮方式で圧縮され、HTTPFTPなどの既存のプロトコルを通じてファイルの形で配信される。再生開始までの待ち時間が長い、データの品質が伝送帯域幅の制限を受けないなどの特性を持ち、ファイルサイズの問題からデータは短時間となる傾向がある。しかしながら、最近のインターネットブラウザで再生できるようなストリーミングサービスはダウンロード方式で、数秒程度に分割した音声ファイルを次々とダウンロードして再生することにより、長時間の遅延の小さなリアルタイムストリーミングを実現している。この方法では、ファイル転送の実体はダウンロードであるので、既存のCDNにより負荷分散できるというメリットも大きい。
メタファイル
配信データのアドレスなどの情報(メタデータ)だけを記録したファイルの事。ブラウザなどがデータを一度にダウンロードし切ろうとするのを見越して、データ本体の代わりにサイズの小さいメタファイルをダウンロードさせ、この情報をプレーヤーが読み取って自力で受信、再生を始める。ダウンロード完了待ち回避のほか、ストリーミングでも非標準プロトコルを認識しないといった問題を回避するために使われる。RealPlayerのramファイルや、Windows Mediaシリーズのasx、waxファイルなどが有名。そのほかに、RSSをメタファイルとして使用するポッドキャスティングがある。回線速度が低い時代に多用された。
ストリーミング方式
全データを一度にダウンロードするのではなく、その時々の再生に必要なデータだけをリアルタイムに送信する方式。一般に再生開始までの待ち時間を極めて短くできる。この方式を利用する事によりデータをリアルタイム処理することができるため、長時間の生放送も可能となった。RTSP、MMSなどといった独自のプロトコルが使われ、データがファイルの形式を取っていないため特殊な方法を用いない限り保存できない。受信者一人当たりが利用する伝送帯域が抑えられることや、シーク操作などで飛ばされた部分のデータ送信を省略できるといった利点がある一方、受信者側の回線に十分な帯域がない場合には「音飛び」など音声品質の劣化が避けられず、また帯域の限られている端末では事実上聴取不可能となる欠点もある。
提供方式
オンデマンド(アーカイブ)方式
事前に放送する内容を収録しておくなどして、利用者のリクエストによっていつでも聴取できるようにする方式。提供されている範囲で好きな時間に好きな内容を聞くことができる。

 ダウンロードしたファイルを、デジタルオーディオプレイヤーなどに転送していつでも聞けるようにしたポッドキャストもある。
ライブ(生放送)方式
マイクなどの録音機器から入ってきた音声をその場で配信データへと変換して視聴者へリアルタイムに送信する方式。伝送にはリアルタイム処理のできるストリーミング方式を利用する必要がある。リアルタイムでアーカイブされ、巻き戻しが出来ることもある。

リクエスト方式
ライブ方式の一種で、ウェブサイトなどを通じて寄せられたリクエストを元に、放送内容を随時変更して配信する方式。ライブ放送とオンデマンドの中間的性質をもっており、主に音楽放送で利用される。
番組内容

各国の法令遵守の必要はあるが、それ以外に内容の制限はない。既存の放送局が電波放送の内容をそのまま流す場合もあるが、限りある電波資源を使っていないことや費用面などの障壁の低さから、実験的なフォーマットの番組やほぼ無編集の長時間番組、粗暴・卑猥な言動を含んだ番組など、既存の放送に比べて自由度が高い傾向がある。

一方で、著作権をはじめとした権利処理に係る制度が未整備であったり、多額の使用料を求められるなどの理由により、音楽や特定人物の肉声を含む番組の配信が事実上困難となる(あるいは製作・配信側から忌避される)ケースも存在する。
権利処理の問題点

音楽を放送する場合には、主に著作権法による規制の下に置かれる。そのほか、地上波放送の放送権に関する問題がある。
日本

著作権法上いわゆる地上波放送は「公衆送信のうち、公衆によつて同一の内容の送信が同時に受信されることを目的として行う無線通信の送信」となる。インターネットラジオは基本的には「自動公衆送信」となる。自動公衆送信とは「公衆送信のうち、公衆からの求めに応じ自動的に行うもの(放送又は有線放送に該当するものを除く)」である。

放送(放送法に基づく放送事業者が行う配信)は著作権上の手続きに便宜が図られている。日本音楽著作権協会(JASRAC)の利用料規定では、電波による放送では利用者数に関係なく決められた著作権料を支払うことができ、事前に制作費に著作権料を織り込むことが可能である。ところがインターネットラジオは放送法に基づく放送ではないので、能動的に接続した利用者数に応じて著作権料が変動し、事前に制作費に著作権料を織り込むことが難しく、聴取者が増えれば増えただけ(聴取されずともアクセスされた回数分だけ)後から多額の著作権料が請求される仕組みになっている。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:35 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef