欲求に忠実で、ためらいも無く人を襲い続けるレスタト。それとは対照的に人の良心を捨てきれないルイは、他人の命を奪うことが出来ず農場の小動物の血をすすって喉の渇きを凌いでいた[5]。ルイはある日、美しい少女クローディア(キルスティン・ダンスト)に出会う。ペストの蔓延によって両親を失い、力無く泣き縋る幼い少女をルイは抱きしめるが、喉の渇きに耐え切れず彼女の首に噛み付いてしまう。その一部始終を陰で見ていたレスタトは大喜びし、クローディアをヴァンパイアとして蘇生させる。そして、人と吸血鬼の狭間で悩み続けるルイにその幼い吸血鬼の世話役を与えた。
クローディアの子供特有の貪欲さを気に入ったレスタトはその教師役となった。より良い血を得る術から忌むべきタブーに至る、レスタトの美学の全てを教え込まれたクローディアは次第に歯止めが効かなくなり、やがてレスタトと共に人々を恐怖に陥れる存在となった。そんな彼女を心配しつつも本能的に湧き上がる欲求との戦い。ルイはいまだ良心の呵責に苛まれ続けていた。
数十年後。クローディアは大人の女性に憧れを抱き、その容姿に執着し始める。肉体は少女のままでありながら、その心は知性を持った大人の女に成長していたのである。真実を知ったクローディアは、「なぜ私は大人になれないの?」「私をこんな姿にしたのは誰?」とやり場の無い怒りと悲しみを爆発させる。必死に許しを請うルイとは対照的に、レスタトは「永遠の命を与えられて何が不満なのか」と言い返す。
少女の憎しみの矛先はレスタトに向けられ、一線を越えた感情はルイをも巻き込んだ反逆計画へと変わっていく。
キャスト(英語版)トム・クルーズ鈴置洋孝江原正士森田順平
ルイ・ド・ポワント・デュ・ラック(英語版)ブラッド・ピット平田広明宮本充堀内賢雄
ダニエル・マロイ(インタビュアー)クリスチャン・スレーター家中宏堀内賢雄成田剣
クローディアキルスティン・ダンスト本多瑛未里矢島晶子大谷育江
アーマンド(英語版)アントニオ・バンデラス玄田哲章小川真司小山力也
サンティアゴスティーヴン・レイ千田光男西村知道佐々木梅治
イヴェットタンディ・ニュートン岡村明美水谷優子石塚理恵
マドレーヌドミツィアーナ・ジョルダーノ弘中くみ子坪井木の実
セントクレアライラ・ヘイ・オーウェン竹口安芸子翠準子沢田敏子
セントクレアの愛人リー・エメリー石田彰岸尾大輔
ギャンブラージョン・マコーネル江川央生茶風林佐々木誠二
バーの女性ベリナ・ローガン小林優子
ニューオーリンズの売春婦インドラ・オーヴ日野由利加金野恵子豊嶋真千子
広場の女性ジャネット・コントミトラス磯辺万沙子片岡富枝
ピアノの先生ロジャー・ロイド=パック西村知道
人形作家ジョージ・ケリー塩屋浩三
ペスト犠牲者の運搬人モンテ・モンタギュー古澤徹
ソフト版:VHS・DVD・BD収録
フジテレビ版:初回放送1998年6月6日『ゴールデン洋画劇場』※本編ノーカット
テレビ東京版:初回放送2000年10月5日『木曜洋画劇場』
脚注^ a b c “Interview with the Vampire (1994)”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2009年11月16日閲覧。
^ エンドロールの最後には「In Memory of River Phoenix」(リヴァー・フェニックスに捧ぐ)の弔辞が記されている。
^ Anne Rice Reader By Katherine Ramsland
^ Go Figure, Entertainment Weekly, 1994年12月30日 .
^ 人以外の血は精力を得るには不十分で不味い、非常用であるという本作の設定に基づいた描写。
^ 飯森盛良 (2015年9月1日). “飯森盛良のふきカエ考古学 ヴァンパイアとは、パイア(鳥)がヴァン(ではない)である!?の巻”. 吹替キングダム. 2023年11月13日閲覧。
関連項目
悪魔を憐れむ歌 - ガンズ・アンド・ローゼズによる主題歌。ローリング・ストーンズのカヴァーだった。
クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア - (続編)ではハードロックバンド・コーンのボーカル、ジョナサン・ディヴィスが出演している。
デッドプール2
外部リンク
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア - allcinema
⇒インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア - KINENOTE
Interview with the Vampire: The Vampire Chronicles - オールムービー(英語)
Interview with the Vampire: The Vampire Chronicles - IMDb(英語)
表
話
編
歴
ニール・ジョーダン監督作品
1980年代
殺人天使(英語版) (1982)
狼の血族 (1984)
モナリザ (1986)
プランケット城への招待状 (1988)
俺たちは天使じゃない (1989)
1990年代
スターダスト(英語版) (1991)
クライング・ゲーム (1992)
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア (1994)
マイケル・コリンズ (1996)
ブッチャー・ボーイ (1997)
IN DREAMS/殺意の森 (1999)