ワールドプレミアは2013年5月19日に第66回カンヌ国際映画祭で行われた[16][17]。その後、9月のニューヨーク映画祭、11月のAFI映画祭とトリノ映画祭などで上映された[18][19]。
北米では2013年12月6日にロサンゼルスとニューヨークなどで限定公開が始まった。12月20日には148劇場まで増加し、2014年1月10日には拡大公開された[20][21]。 Rotten Tomatoesでは234件のレビューで支持率は94%、平均点は8.5/10となった[22]。Metacriticでは47件のレビューで加重平均値は92/100となった[23]。 また、ピーター・バラカンは自身のラジオ番組「ウィークエンドサンシャイン」(2014年5月3日)で、「非常に面白い映画です。コーエン兄弟が撮っているので伏線がいろいろあるんですが、ジョン・ハモンドやアルバート・グロスマン、劇中ではバッド・グロスマンも出てきます。音楽の部分もそうですが、人間模様も僕には非常に面白かった」とした。 英ガーディアン紙が選ぶ2014年映画ベスト10の第4位を獲得[26]。 いっぽう、フォーク歌手たちは「当時のフォークシーンの仲の良さを誤解している」として作品を批判。
評価
批評家の反応
ヴィレッジ・ヴォイス評「魅力的な演技は可笑しく生き生きしているが、今回の兄弟は暗いムードだ。妥協するには誠実すぎる芸術家にはほぼ避けようのない失望を描いている。その失望は、コーエン兄弟がこれまで誤魔化さずに向き合ってきたものだ。結果として『シリアスマン』以来最も魅惑的な映画となっている」[24]
ハリウッド・リポーター評「1960年代フォーク・シーンについての際立ったフィクション。サントラは新鮮だし、オスカー・アイザックの演技は、ルーウィンを見続けたいと思わせる」[25]
デイヴ・ヴァン・ロンクの元妻テリー・サールは「1960年代初期のフォークの世界とまったくちがうものになるとは思わなかったわ」とした[27]。
スザンヌ・ヴェガは「活気に満ちて火花の散る、競争的でロマンティックでコミューンっぽくていかれてて酔っぱらってて乱闘騒ぎのあったようなシーンを、ゆったりした茶色の悲しい映画に落とし込んじゃったように感じる」と発言[28]。