イングランド(英: England)は、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(イギリス)を構成する4つの「国」(英: country)の一つである。人口は連合王国の83%以上[1]、面積はグレートブリテン島の南部の約3分の2を占める。北方はスコットランドと、西方はウェールズと接する。北海、アイリッシュ海、大西洋、イギリス海峡に面している。 イングランドの名は、ドイツ北部アンゲルン半島出身のゲルマン人の一支族で、ブリテン島南部にサクソン人と共に来航し定住した「アングル人の土地」を意味する「Engla-land」に由来する。イングランドは、ウェールズとともにかつてのイングランド王国を構成していた。 日本においては「イングランド」または「イングランドおよびウェールズ」を指して、しばしば「イギリス」または「英国」という呼び方が用いられることがあり、このうち「英国」と言う場合は連合王国全体ではなく狭義に「イングランド」を指す意味で使用される場合がある(そもそも、日本の慣用である「イギリス」自体がイングランドのポルトガル語読みに由来する)。 又、日本語に限らず、様々な言語で文脈によってはイングランドを連合王国全体を指して用いることがあるが、これはイングランド以外の実情を考慮していないものであり、ポリティカル・コレクトネスに則していないといえる。従って、イングランド外(特にスコットランド)の出身者に対して「English(イングランド人)」という呼称を用いる事は間違いであり、民族感情的な反感を生む場合もあるので注意を要する。 イングランドの名はフランス語で「Angleterre」と言うように「アングル人の土地」という意味である。ローマ領ブリタニアからローマ軍団が引き上げた後、ゲルマン系アングロ・サクソン人が侵入し、ケルト系ブリトン人を征服または追放してアングロ・サクソン七王国が成立した。
名称
歴史詳細は「イングランドの歴史」を参照
古代詳細は「ブリテンの先史時代」および「ブリタンニア」を参照
中世「アンゲルン半島」および「ブルトン人」も参照