これらカウンティのカウンシルはサッチャー政権により、実際的な理由というよりは政治的事情により1986年に廃止されたが、法的にはまだ存在している[3]。これらは行政上や地理上の目的で使われ、現在でも典礼カウンティである。かつてのカウンティカウンシルの権限のほとんどは大都市バラ(事実上の単一自治体)に移譲されて、現在も都市カウンティ級の連合体は緊急サービス、市民防衛、公共交通を運営している[4]。
非都市カウンティ
シャイア・カウンティ詳細は「シャイア・カウンティ(英語版)」を参照
シャイア・カウンティとは非公式の呼び名であり、複数の非都市ディストリクトからなる非都市カウンティを指す。名前が「シャー」で終わっているとは限らない。シャイア・カウンティは27ある。
バッキンガムシャー
ケンブリッジシャー
カンブリア
ダービシャー
デヴォン
ドーセット
イーストサセックス
エセックス
グロスターシャー
ハンプシャー
ハートフォードシャー
ケント
ランカシャー
レスターシャー
リンカンシャー
ノーフォーク
ノーサンプトンシャー
ノースヨークシャー
ノッティンガムシャー
オックスフォードシャー
サマセット
スタッフォードシャー
サフォーク
サリー
ウォリックシャー
ウェストサセックス
ウスターシャー
地方自治体の行政改革の法令(英語版)が2009年に施行されると、シャイア・カウンティの総数は減らされた。非都市カウンティのベッドフォードシャーならびにチェシャーはそれぞれ別個の非都市カウンティ2件ずつに分割した。コーンウォール、ダーラム(カウンティ)、ノーサンバーランド、シュロップシャー、ウィルトシャーの階層は単一都市に変更した。
全てにカウンティ・カウンシル(英語版)がある。カウンティカウンシルを持たないバークシャーを除外するために「シャイア・カウンティ」ということもある[訳語疑問点]。
都市化はあまり進まず典型的人口は 10万9000 人から140万人[2]。
単一自治体詳細は「イングランドの単一自治体」を参照
単一自治体(Unitary Authority) とはカウンシルを一つだけ有する次の56地区を指す。
バース・アンド・ノース・イースト・サマセット
en:Bedford
ブラックバーン・ウィズ・ダーウェン
ブラックプール
ボーンマス
en:Christchurch & Poole
ブライトン・アンド・ホヴ
ブリストル
en:Buckinghamshire
en:Central Bedfordshire
en:Cheshire East
en:Cheshire West and Chester
en:Darlington
ダービー
ダーリントン(英語版)
en:Dorset
イースト・ライディング・オブ・ヨークシャー
ハルトン(英語版)
Hartlepool
ヘレフォードシャー
en:Kingston upon Hull
レスター
ルートン
メドウェイ(英語版)
ミドルズバラ
Borough of Milton Keynes
ノースイースト・リンカンシャー(英語版)
ノース・リンカンシャー
ノースサマセット(英語版)
ノッティンガム
ピーターバラ
プリマス
ポーツマス
レッドカー・アンド・クリーヴランド(英語版)
ラトランド
サウスハンプトン
サウスエンド・オン・シー
サウスグロスターシャー(英語版)
ストックトン-オン-ティー(英語版)
ストーク-オン-トレント
スウィンドン(英語版)
テルフォード・アンド・レキン(英語版)
サーロック(英語版)
トーベイ
ウォリントン
ヨーク
これらのうち50ヵ所は非都市カウンティと地理上は一致する。ディストリクト・カウンシルを一つだけ有し、カウンティ・カウンシルは持たないと定められた地区は44ある。
次の6地区は法律上はカウンティ・カウンシルを有しディストリクト・カウンシルは持たないが、実際上は同じことである。
ワイト島
コーンウォール
ダーラム
ノーサンバーランド
シュロップシャー
ウィルトシャー
バークシャーを構成する単一自治体6件は非都市カウンティではないものの、事実上カウンティカウンシルのないままバークシャー内に存続するという特異な状態にある。 地方自治体に関する1972年の法令(Local Government Act 1972)により都市カウンティと非都市カウンティ、ディストリクトに再編する方式が導入された。イングランドの2つの地域は新方式から除外されて今日に至る。(2021年9月時点)
en:West Berkshire
en:Reading
en:Wokingham
en:Bracknell Forest
en:Windsor and Maidenhead
en:Slough
イングランドにおける例外
グレーター・ロンドン詳細は「グレーター・ロンドン」を参照