しかし、実際のワールドカップにおいては『女王陛下万歳』が使用された。
2010年の4月23日の聖ジョージの日に、イングランド・コモンウェルスゲームズ理事会は、2010年にインドのデリーで開催されるコモンウェルスゲームズ大会で演奏される曲をイングランド市民が決定するための投票を行った。投票者は『女王陛下万歳』『エルサレム』『希望と栄光の国』の中からイングランド代表の歌として使われる曲を選ぶことができた[7]。5月30日に『エルサレム』が52%の支持を得たことが発表された[1]。
エルサレム2012年ロンドンオリンピックの開会式の冒頭の英国の農村風景のアトラクション。少年による『エルサレム』の歌唱の中で演じられた。詳細は「エルサレム (聖歌)」を参照
ウィリアム・ブレイクの詩「古代あの足が("And did those feet in ancient time")」のもっとも知られているものは、ヒューバート・パリーによる音楽と、エドワード・エルガーによるオーケストレーションによる1922年のリーズ音楽祭のための大規模管弦楽のためのものである。管弦楽版を初めて聞いたときにジョージ5世は『エルサレム』は国歌として『国王陛下万歳』に替わると発言していた。『エルサレム』は『希望と栄光の国』とともにBBCプロムスのラストナイトで演奏されるのが恒例である。この曲は労働党によって1945年の総選挙で、クレメント・アトリーが「我々は『新しいエルサレム』を打ち建てるであろう」とキャンペーンスローガンとして使用された。 w:Women's Instituteの非公式の歌となっており、歴史的にNational Union of Suffrage Societiesによって使用されてきた。また保守党の党大会においても歌われてきた。
『エルサレム』は聖ジョージの日にイングランドの大聖堂、教会と礼拝堂の儀式と退出時の讃美歌のひとつして歌われていた。教会の中には「エルサレムの日曜日」にこの讃美歌を歌っている。[要出典]「エルサレムの日曜日」とは聖地エルサレムを祝福するための日のひとつで世界中の英国国教会と同様にアメリカ合衆国のアメリカ聖公会で営まれている。しかし英国国教会の聖職者の中には、この曲が行き過ぎた民族主義的なものであり、神への祈りではないと考えて、教会での使用の許可を「拒否していた」、あるいは「拒否してきた」ものもいる[8]。上記の議員の討論日未定動議のように『エルサレム』に公的な地位を与える呼びかけがなされてきた。w:Fat Lesによる『エルサレム』の演奏のひとつが、イングランドサッカー協会によってw:UEFA Euro 2000 のイングランド代表の公式ソングに採用された[9]。『エルサレム』は2003年以来、イングランド・ウェールズクリケット会議(ECB)の公式讃美歌であり[10][2]、プレー開始とテストマッチの前の両方で演奏されてきた。しかしw:2010 ICC World Twenty20とw:2010?11 Ashes seriesでは『女王陛下万歳』が歌われた。
希望と栄光の国詳細は「希望と栄光の国」を参照BBCプロムスのラストナイト。『希望と栄光の国』は観衆が国旗を振る中で歌われる。
『希望と栄光の国』は、長きにわたりBBCプロムスのラストナイトで旗が振られる中で演奏されてきた。
ラグビーの国際試合では、イングランドはしばしば『希望と栄光の国』をチームの国歌として歌った(しかし2005年から『女王陛下万歳』に切り替えられた)。この曲は、2010年に『エルサレム』が採用されるまで、コモンウェルスゲームスのイングランドの勝利の曲としてイングランド代表に使用された[11]。