イベリア半島現地名
Peninsula Iberica (アラゴン語)
Peninsula Iberica (アストゥリアス語)
Iberiar penintsula (バスク語)
Peninsula Iberica (カタロニア語)
Iberian Peninsula (英語)
Peninsule Iberique (フランス語)
Peninsula Iberica (ガリシア語)
Peninsula Eiberica (ミランダ語)
Peninsula Iberica (オック語)
Peninsula Iberica (ポルトガル語)
Peninsula iberica (スペイン語)
イベリア半島の衛星写真
地理
場所南西ヨーロッパ
座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯40度 西経4度 / 北緯40度 西経4度 / 40; -4
イベリア半島(イベリアはんとう、スペイン語・ポルトガル語・ガリシア語:Peninsula Iberica、カタルーニャ語:Peninsula Iberica、バスク語:Iberiar penintsula)は、ヨーロッパの南西に位置する半島である。 古代ギリシャ人が半島の先住民をイベレスと呼んだことがイベリア半島の名称の由来である[1]。しかし、もともとは漠然とピレネー山脈の南側に広がる地域をイベリアと呼んだ。一方、イベリア半島を属州としたローマ人はこの地をヒスパニアと呼称したが、このラテン語に由来して現在の「スペイン」は「イスパニア」とも「エスパーニャ」とも呼ばれるようになった。 ヨーロッパの同緯度地域(南ヨーロッパ)にはイベリア半島、イタリア半島、バルカン半島という3つの大きな半島があり、この中でもっとも西にあるのがイベリア半島である[2]。半島としての特徴は他の2つよりも強く、他の半島よりも標高が高く、海岸線は直線的である[2]。アフリカ大陸とはわずかな距離で隔てられているのみであり、大西洋に面している点でも他の2つとは異なっている[3]。イベリア半島はヨーロッパ大陸の南西端にあり、西側は大西洋に、東側は地中海に面している[4][1]。さらに細かく見ると、北部は大西洋の一部であるビスケー湾に、東部は地中海の一部であるバレアレス海に面している。 南端はタリファ岬(北緯36度00分15秒 西経5度36分37秒 / 北緯36.00417度 西経5.61028度 / 36.00417; -5.61028
名称
自然地理.mw-parser-output .locmap .od{position:absolute}.mw-parser-output .locmap .id{position:absolute;line-height:0}.mw-parser-output .locmap .l0{font-size:0;position:absolute}.mw-parser-output .locmap .pv{line-height:110%;position:absolute;text-align:center}.mw-parser-output .locmap .pl{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:right}.mw-parser-output .locmap .pr{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:left}.mw-parser-output .locmap .pv>div{display:inline;padding:1px}.mw-parser-output .locmap .pl>div{display:inline;padding:1px;float:right}.mw-parser-output .locmap .pr>div{display:inline;padding:1px;float:left}タリファ岬エスタカ・デ・バレス岬クレウス岬ロカ岬 イベリア半島の極地
範囲
半島の付け根には長さ435kmのピレネー山脈が広がり[1][2]、3,000m級の峰々がイベリア半島とフランスを分けている[4]。南西端はジブラルタル海峡がイベリア半島とアフリカ大陸を隔てており、海峡のもっとも狭い部分はわずか14kmである[4][1]。17世紀にはフランス王ルイ14世が「ヨーロッパはピレネーで終わる」という言葉を残した[5]。類似する表現に「ピレネーの向こうはアフリカである」「アフリカはピレネーに始まる」などがあり、いずれもヨーロッパ人がイベリア半島に対して抱いてきた異国趣味や優越感を表しているが、これらの言葉を初めて残したのが誰かは定かでない[6]。イベリア半島はしばしば「文明の十字路」と呼ばれる[2]。スペインの歴史学者ペドロ・ラインはイベリア半島を「辺縁ヨーロッパ」であるとした[5]。
イベリア半島の面積は58万1,353km2であり[1]、うち約21万km2は[1]標高610-760mに広がるメセタと呼ばれる広大な台地である[7]。メセタはセントラル山系によって北メセタと南メセタに分けられており、北メセタは平均標高700-800m、南メセタは平均標高600-700mである[8]。