イタリア共和国(イタリアきょうわこく、イタリア語: Repubblica Italiana)、通称イタリア(伊: Italia)は、南ヨーロッパに位置する共和制国家。首都はローマ。 北はスイスとオーストリア、西はフランス、 東はスロベニアと国境を接している。南は地中海が位置しており、アルバニア、アルジェリア、クロアチア、ギリシャ、リビア、マルタ、モンテネグロ、スペイン、チュニジアと海上境界線(英語版)を共有している。また、国土には独立国であるバチカンとサンマリノが存在している。.mw-parser-output .toclimit-2 .toclevel-1 ul,.mw-parser-output .toclimit-3 .toclevel-2 ul,.mw-parser-output .toclimit-4 .toclevel-3 ul,.mw-parser-output .toclimit-5 .toclevel-4 ul,.mw-parser-output .toclimit-6 .toclevel-5 ul,.mw-parser-output .toclimit-7 .toclevel-6 ul{display:none}
概要イタリア上空からの衛星画像。
イタリアはヨーロッパにおける古代文化の発祥地の一つとして知られ、同時に世界的な文化大国の一国に数えられている。文化・学問・宗教で歴史的に影響力を発揮しており、バチカン市国を首都ローマの領域内に事実上保護し、レオナルド・ダ・ヴィンチやガリレオ、ミケランジェロ、コロンブス、マキャヴェリといった偉人たちの故国でもある。かつてのローマ帝国の中枢となる地域であり、またルネサンスやリソルジメントなどの幾つかの世界史的事象の主要な舞台となった。
また、高い人間開発指数を持つイタリアは文化・経済ともに先進国であり[1]、名目GDPでは世界第8位かつそれを購買力平価で補正したものは世界第12位、ユーロ圏ではドイツとフランスに次ぐ第3位の経済規模を持つ経済大国である[2]。
国際連合、北大西洋条約機構、G7、G20、OECD、欧州評議会、地中海連合、パリクラブの一員であり、ヨーロッパにおける四大国「ビッグ4」や、文化的・経済的・政治的に大きな影響を及ぼす列強の一角に数えられる[3][4]。また、コンセンサス連合の参加国であると同時に主導国である。軍事面では、世界第8位の軍事力を有している[5]。
総面積は30万1338 km2(平方キロメートル)で、ロ・スティヴァレ(伊: lo Stivale=ブーツ)と称される地中海に突き出たイタリア半島を中心に、地中海に浮かぶシチリア島とサルディーニャ島を主要な領土としており、いくつかの小島も領有している。北部にはアルプス山脈が、半島に沿ってアペニン山脈が走っており、平野はその間にあるポー平原などに限られ、国土の40%が山岳地帯である[6]。気候は各地ともに温暖で、北部を除き国土の大部分は温帯の地中海性気候に属し、これは農業と歴史に大きな影響を与えてきた[7]。西に港へ適したリグリア海、東には大陸棚が海の幸を豊富にもたらすアドリア海、南東部にはバルカン半島へと繋がるイオニア海があり、地理的に恵まれている。南にはティレニア海があり周辺にはストロンボリ火山やヴェスヴィオ山、エトナ山などの火山が集まっていて、世界有数の地震地帯である[6]。 正式名称はイタリア語で、Repubblica Italiana(レプッブリカ・イタリャーナ)。通称、Italia([i?ta?lja]
国名
公式の英語表記は、Italian Republic(イタリャン・リパブリク)。通称、Italy([??t?li] ( 音声ファイル) イタリ)。
日本語の表記は、イタリア共和国。通称はイタリアであるが、イタリヤと表記されることもある。古くはイタリーとも表記された(発音は英語のItaly、フランス語のItalieに近い)。また、漢字による当て字で、伊太利亜、伊太利、以太利[8]などと表記することもあり、伊と略されることもある。