イタリア
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軍事費は268億ドル[13]。GDP比は1.4%[13]

フィアットアエルマッキなどの軍事企業が国産の戦闘機戦闘車両を生産し、中近東アジア諸国に輸出している。

独自の戦力は保持していないが、アメリカ合衆国ニュークリア・シェアリングを行っているため核抑止を可能としている。

陸軍詳細は「イタリア陸軍」を参照

2007年現在現役兵約11万人、予備役約3万3,500人が所属。
海軍詳細は「イタリア海軍」を参照

冷戦期においては、ソ連黒海艦隊を仮想敵対目標として地中海地域での戦闘行為のため大規模な海軍戦力を擁していた。今日でも海軍重視の傾向は変わらず、法改正によって保有が可能となった軽空母ジュゼッペ・ガリバルディ」に次いで軽空母「カヴール」が戦列に加わるなど、予算削減で新型戦車の配備が滞りがちな陸軍に比べて一層の強化が進められている。日本海上自衛隊とは装備面でも共通点が多く、海軍国としての役割も類似している。また、カヴールと入れ替わる形で旧式化しつつあったガリバルディは大規模改修を受けてヘリコプター揚陸艦としての運用が開始されたほか、ガリバルディの後継艦として3万トン級強襲揚陸艦トリエステ」が現在艤装中である。
空軍詳細は「イタリア空軍」を参照

4万5,879名の要員からなり、F-16タイフーンなど一線級の空軍機を保有している。航空機の国産化にも熱心で、アエリタリア(旧フィアット社航空機部門)が開発したG.91軽戦闘機は戦後復興からまもない時期(1956年)でありながら高い性能を誇り、同じく国産にこだわるイギリスやフランスは拒んだものの、ドイツ空軍ポルトガル空軍への採用が決定し、「ジーナ」の愛称で20年ほど前まで長らく愛用されていた。KC-767などのように、世界でイタリアと日本のみが保有する機種もあり、組織間交流も盛んである。

近年はタイフーンに見られるような欧米での共同開発機に意欲を見せ、空母を増産した海軍の意向もあってか、オランダとともにF-35の開発計画でイギリスに次ぐ協力を示している。
カラビニエリ詳細は「カラビニエリ」を参照「イタリアの警察」も参照

正式名称はカラビニエリ (Carabinieri) で、国家憲兵である。日本では、そのままカラビニエリと称するほか、「国家憲兵」「憲兵隊」「国家警察」「国防省警察」「軍警察」などさまざまに訳されている。

平時は各種の警察活動として、警備や事件・事故対応、マフィアや反政府グループなどの犯罪組織の摘発などを担当しており、戦時には戦地での警察・憲兵活動を行う。またテロ対策・要人警護人質救出などを担当する独自の特殊部隊(国家憲兵隊特殊介入部隊)を保持しており、同部隊はイラク戦争など海外戦争においても戦歴を重ねている。
情報機関詳細は「イタリアの諜報機関(英語版)」を参照
地理地形図最高峰モンテ・ビアンコ(仏名:モンブラン)詳細は「イタリアの地理」および「イタリアの気候」を参照

イタリアは地中海に突き出した長靴型イタリア半島、および周辺の島(サルデーニャ島、シチリア島など。コルシカ島はフランス領)から構成されている。東はアドリア海、西でティレニア海リグリア海、南でイオニア海と地中海に面している。国境を接する国としては、大陸部では西側をフランス、北側をスイスとオーストリア、東側をスロヴェニア。アドリア海を挟んで、クロアチアアルバニア、ギリシアなどとも地理、歴史的に結びつきが強い[14]キリスト教カトリック教会の治めるバチカン市国があるが、これはイタリアの首都ローマが周囲を囲んでいる。ほかにもアドリア海近くのサンマリノ共和国を包み込むように接する。さらに、スイス領内には飛び地として面積1.7km2ほどのカンピョーネ・ディターリアを持つ。

領土内北部ではアルプス山脈が東西に弧を描き、国境をなしている。国境にはマッターホルンや、モンテローザモンブランのような高峰があり、イタリアの最高点はフランスとの国境線上のモンブラン頂上付近にある。アルプスは北西部で分岐し、イタリア半島を縦断するアペニン山脈を形成する。アペニン山脈を境に、イタリア半島の気候は、アドリア海側とティレニア海側とでは非常に異なっている。特にアドリア海側は寒冷であり、海岸部ではときにボラ(冬の北東季節風)の影響が及んで冷たい潮風が吹きつける。

火山国でもあり、特に中部(アブルッツォ州ラツィオ州)と南部ではしばしば地震が起こる。エトナ山ヴェスヴィオ山などが有名である。エトナ山はヨーロッパ最大の活火山であり、頻繁に噴火している。時には大きな噴火を起こすこともあるが、特別に危険な火山とはみなされておらず数千人が斜面と麓に居住している。イタリアには多くの川があるが、ポー川アディジェ川テヴェレ川が上位3位の長さを持つ。テヴェレ川はアルノ川源流近くに源を発し、ローマ市内を抜けて流れることで有名である。
地方行政区分イタリアの州詳細は「イタリアの地方行政区画」、「イタリアの県の一覧」、「コムーネ一覧」、および「イタリアの郵便番号」を参照

イタリアの地方行政区分の最上単位は、20の州 (regione) である。各州はさらに、110の県 (provincia) に分かれる。各県にはさらに、コムーネ(comune)(市町村と似た行政区分)が存在する。ローマにはさらに、ローマのムニチーピオ(イタリア語版)が存在する。

名称人口(人)州都/主府/本部備考
ピエモンテ州
Piemonte4,394,580トリノトリノ県
Torino1
ヴァッレ・ダオスタ州(特別自治州)
Valle d'Aosta126,732アオスタ(州と県が同じ)
Aosta2
リグーリア州
Liguria1,565,566ジェノヴァジェノヴァ県
Genova3
ロンバルディア州
Lombardia10,001,304ミラノミラノ県
Milano4
トレンティーノ=アルト・アディジェ州(特別自治州)
Trentino-Alto Adige1,061,318トレントトレント自治県
Trento5
ヴェネト州
Veneto4,907,284ヴェネツィアヴェネツィア県
Venezia6
フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州(特別自治州)
Friuli-Venezia Giulia1,218,068トリエステトリエステ県
Trieste7
エミリア=ロマーニャ州
Emilia-Romagna4,447,580ボローニャボローニャ県


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