イタリア王国
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1940年10月28日、前年より軍を進駐させていたアルバニアから10個師団をもってギリシャ王国に侵攻(ギリシャ・イタリア戦争)を開始するも[6]、ギリシャ軍の強固な抵抗とイタリア軍の練度不足から戦線が膠着。一時はアルバニア側に逆侵攻される失態を演じた。結果的に翌1941年4月6日、同盟国のドイツ国防軍がブルガリア軍とともにギリシャに侵攻を開始した[7]ことで、ようやく(三か国による)占領は達成された。

これら1940年に始めた軍事作戦は、いずれも装備の陳腐化や物資不足などにより思うように進まず、ムッソリーニの威信は大きく低下した。

1943年には北アフリカを失陥し、連合国によるイタリア上陸作戦は目前に迫っていた。国王やファシスト党内の和平派は休戦へと動くために政変を起こし、7月25日にムッソリーニは解任・逮捕された。後継のバドリオ政権は9月8日に連合国との休戦条約を発表し、これは後に無条件降伏とされた。しかしこの動きを察知していたドイツ軍はイタリア北部を占領し、救出したムッソリーニを首班とするイタリア社会共和国を建国させたが、もはやドイツによる傀儡に過ぎなかった。一方のイタリア王国も連合国の占領下に置かれた上、連合国と同盟関係にない共同参戦国として、ドイツ軍および社会共和国と戦うことになった。1945年4月、駐伊ドイツ軍が降伏に動いたことによりイタリア社会共和国は崩壊し、ムッソリーニは逃亡した。しかしまもなくパルチザンによって処刑され、イタリア半島における戦争は5月には終結した。
共和国への移行

しかし、ローマ進軍以来ムッソリーニの独裁を後押ししたかたちのサヴォイア王家は国民の信頼を失いつつあった。伝統的に王国時代が長い南イタリアでは王室への強固な支持があったものの、都市国家の伝統ある北部は王家を信任せず、また王室の強い支持基盤であったカトリック教会が国民投票で中立を宣言したこともあり、1946年6月の王政廃止の賛否を問う国民投票では賛成54%の僅差で王政廃止が決定しウンベルト2世は廃位され、共和制を採択してイタリア共和国が成立した。
歴代国王
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世(在位:1861年 - 1878年

ウンベルト1世(在位:1878年 - 1900年

ヴィットーリオ・エマヌエーレ3世(在位:1900年 - 1946年

ウンベルト2世(在位:1946年

脚注[脚注の使い方]^ “ ⇒Italy (1922-1943)”. nationalanthems.info. 2015年1月22日閲覧。
^ “19世紀後半、黒船、地震、台風、疫病などの災禍をくぐり抜け、明治維新に向かう(福和伸夫)”. Yahoo!ニュース. (2020年8月24日). https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/4d57ba83d5e41aac42e5017f84dc3147e53dc0ff 2020年12月3日閲覧。 
^ 西修「各国憲法の制定年(?1940年代)と改正の実際」駒澤大學法學部研究紀要 (69), 2011-03
^ イタリア参戦、南仏へ侵入開始『東京朝日新聞』昭和15年6月11日(『昭和ニュース事典第7巻 昭和14年-昭和16年』本編p371 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
^ イタリア軍、リビアからエジプト侵攻『東京日日新聞』昭和15年9月14日(『昭和ニュース事典第7巻 昭和14年-昭和16年』本編p389)
^ イタリア軍、ギリシャに侵入『朝日新聞』昭和15年10月29日(『昭和ニュース事典第7巻 昭和14年-昭和16年』本編p386)
^ ドイツ軍、ユーゴ・ギリシャへ侵入『東京日日新聞』昭和16年4月7日(『昭和ニュース事典第7巻 昭和14年-昭和16年』本編p387)

参考文献

この節の加筆が望まれています。 (2016年3月)

関連項目

イタリアの歴史

イタリア統一運動

外部リンク

『イタリア王国
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