また、英語ではいわゆる「イスラーム原理主義過激派」を指す概念として Militant Islam という語が使われることがあり、対応する日本語として「戦闘的イスラーム」という語も見られる。中央アジアやカフカスなどではイスラーム主義に対するレッテルとしてワッハーブ派が用いられることもあり、同様に英語圏ではしばしばワッハーブ派という括りが無批判に使用されるが、日本では稀である。
なお、イスラーム主義系の組織で、政治的に先鋭的であり、主張を実現させるための行動としてテロリズムに訴えるものは「イスラーム・テロリズム」と呼ばれ、宗教テロの一種とみなされることがある。 「イスラーム主義」の厳密な範囲は定義者によって異なるため、客観的にイスラーム主義運動組織を分類することは難しい。ここでは穏健派であるか過激なテロ組織であるかを問わず、イスラーム国家樹立を主張する様々な組織のうち代表的なものを挙げる。「イスラーム過激派」も参照
主なイスラーム主義運動組織
アルカーイダ系組織
アルカーイダ
アルカイダ・クルド大隊(AQKB)[5]
東南アジア
モロ・イスラーム解放戦線(フィリピン)
アブ・サヤフ(フィリピン)
ジェマア・イスラミヤ(インドネシア)
ジェマア・サラフィヤ(タイ)
アラカン・ロヒンギャ・イスラム戦線(ミャンマー・バングラデシュ国境地域)[5]
南西アジア
ターリバーン(アフガニスタン)
ヒズブ・イスラーミー(アフガニスタン)
パキスタン・ターリバーン運動(パキスタン)
ジャマーアテ・イスラーミー(パキスタン)
ラシュカレ・トイバ(パキスタン)
ジャイシュ=エ=ムハンマド(パキスタン)
ヒズブル・ムジャーヒディーン(パキスタン、カシミール)
アル・ウマル・ムジャヒディン(パキスタン、カシミール)[5]
アル・バドル・ムジャヒディン(パキスタン、カシミール)[5]
アンサール・ウル・イスラム(FATAカイバル地区・バレルヴィー派)[5]
ラシュカレ・ジャングビ(パキスタン)
イスラーム・ジハード運動(パキスタン)
勧善懲悪(The Promotion of Virtue and Prevention of Vice) - FATAカイバル地区[5]
イスラム・タリバン運動(FATAクッラム地区)[5]
インド学生イスラム運動(インド)
インディアン・ムジャヒディーン(インド)
中央アジア
東トルキスタン・イスラーム運動(中国・新疆ウイグル自治区)
ウズベキスタン・イスラム運動(ウズベキスタン)
イスラミック・ジハード・ユニオン(ウズベキスタン・タジキスタン・アフガニスタン・欧州)[5]
西アジア
アサイブ・アフル・ハック(イラク、シーア派)[5]
アスバト・アル・アンサール(レバノン南部・イラク、スンナ派)[5]
アブドラ・アッザム旅団(レバノン・アラビア半島、スンナ派)[5]
アンサール・アル・イスラム(AI)(イラク)[5]
アンサール・アル・シャリーア(AAS)(イエメン南部)[5]
イラクの聖戦アル=カーイダ組織(イラク)
イラク・イスラム軍(イラク)[5]
カタイブ・ヒズボラ(イラク)[5]
アラビア半島のアル=カーイダ(サウジアラビアおよびイエメン[5])
イスラミック・アマル運動(レバノン)[5]
ハマース(パレスチナ)
イスラーム・ジハード(パレスチナ)
イスラム軍(パレスチナ)[5]
ヒズブッラー(レバノン)
イスラム統一運動(レバノン)[5]
イスラム行動戦線(ヨルダン)
イスラーム運動(イスラエル)
トルコ・ヒズボラ(トルコ)
北アフリカ
イスラム救国戦線(アルジェリア)
武装イスラーム集団(アルジェリア)
イスラーム・マグリブのアル=カーイダ機構(アルジェリア)
イスラム集団(エジプト)[5]
ジハード団(エジプト)
ムスリム同胞団(エジプト)
エリトリア・イスラム聖戦運動(エリトリア・エチオピア・スーダン)[5]