イギリス
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

^ “Population estimates - Office for National Statistics” (2019年6月26日). 2019年6月26日閲覧。
^ a b c d e “World Economic Outlook Database, October 2021”. IMF (2021年10月). 2021年10月29日閲覧。
^ 使用は.ukに比べ圧倒的少数。

グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(グレートブリテンおよびきたアイルランドれんごうおうこく、英語: United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland、英語略称: United Kingdom、UK、Britain[1])、通称イギリスは、ヨーロッパ大陸北西岸に位置し、グレートブリテン島アイルランド島北東部その他多くの島々から成る立憲君主制国家。首都はロンドン日本語における通称の一例として、英国(えいこく)がある(「国名」を参照)。

イングランドウェールズスコットランド北アイルランドという歴史的経緯に基づく4つのカントリー(「国」)が、同君連合型の単一主権国家を形成している[2]。また、2020年1月31日まで欧州連合(略称:EU)に属していたが離脱した (ブレグジットを参照)。イギリスは国際連合安全保障理事会常任理事国であり、G7G20に参加する先進国である[3]。また、経済協力開発機構北大西洋条約機構欧州評議会の原加盟国である[4][5][6]

核拡散防止条約により核兵器の保有を認められた5つの公式核保有国のひとつであり[7]、強力な軍事力を持つ。ウィーン体制が成立した1815年以来、世界で最も影響力のある国家を指す、列強のひとつに数えられる。

GDPは2020年時点で名目GDP世界第5位購買力平価世界第9位と、いずれも世界10位以内に位置する大きな市場を持ち、世界的な経済大国かつヨーロッパにおける四つの大国「ビッグ4」の一国である。人間開発指数の高い先進国と見なされている。

また、民主主義立憲君主制議院内閣制など近代国家の基本的な諸制度の発祥国でもあり、ピューリタン革命名誉革命産業革命など、様々な歴史的事象の舞台であった。シェイクスピアダーウィンニュートンクックファラデーフレミングといった科学者や芸術家の故国で、現代においてもビートルズクイーンなどを輩出した。ビジネスや政治において「国際共通語」化が進んでいる英語は、イングランドの発祥である。

イギリスの擬人化としてはジョン・ブルブリタニアが知られる。
象徴詳細は「イギリスにおける国の象徴(英語版)」および「イギリス、チャンネル諸島、マン島の国の象徴の一覧(英語版)」を参照
国花

国花はそれぞれの地域が持っている。

イングランドはバラテューダー・ローズ[8]

ウェールズはラッパスイセンスイセンの1種)[9]。このほか、リーキも歴史のあるシンボルである[8][9]

北アイルランドはシャムロック[8]

スコットランドはアザミ[8]

国名

正式名称は英語で、United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland(ユナイテッド・キングダム・オヴ・グレイト・ブリテン・アンド・ノーザン・アイルランド)。

日本語では、「グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国」とする場合(法文など)と「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」とする場合(条約文など)がある。

英語での略称は「United Kingdom」、「UK」、「Britain」。日本語における一般的な通称は「イギリス」もしくは「英国」(英と略称される)であるが、稀に「United Kingdom」の直訳である「連合王国(れんごうおうこく)」が用いられることもある。現在の公用文では「英国」が使用されており、「イギリス」は口語で用いられることが多い[注釈 1]。「連合王国」は2003年まで法文において用いられていた[10]

「イギリス」は、イングランドに関連するポルトガル語の形容詞「inglez, ingles(イングレス、イングレシュ)」が語源で、戦国時代ポルトガル人が来航した事に起源を持つ。原義にかかわらず連合王国全体を指して使われており、連合王国の構成体たる「イングランド」とは区別される。江戸時代には、オランダ語の形容詞「engelsch, engels(エンゲルス)」を語源とする「エゲレス」という呼称も広く使用された[11]幕末から明治大正期には「英吉利(えいぎりす)」や「大不列顛(大不列?、だいふれつてん、大ブリテン)」と漢字で表記されることもあったが、前者が「英国」という略称の語源である。ただし「英国」は、狭義に連合王国全体でなくイングランド(英格蘭)のみを指す場合もある[注釈 2]

1707年合同法においては、イングランド王国およびスコットランド王国を一王国に統合すると宣言する。同法において、新国家名称は「グレートブリテン王国」または「グレートブリテン連合王国」および「連合王国」とすると述べている[12][13]。しかしながら、「連合王国」という用語は18世紀における非公式の使用にのみ見られ、「長文式」でない単なる「グレートブリテン」であった1707年から1800年まで、同国はごくまれに正式名称である「グレートブリテン連合王国」と言及された[14][15][16][17][18]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:303 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef