2006年4月27日に国際テロの高まりを受けた人員増強の必要性から多様な人材を確保するため、1909年の創設以来初めて新聞広告で工作員の募集を開始し、また独自のウェブサイトを立ち上げた。近年ではMI6・MI5などの機関が公式ウェブサイトで新人採用まで行っている。2005年の応募資格は以下の通りである。
父母どちらかがイギリス人である。
21歳以上で過去10年間に5年以上イギリスに住んでいたイギリス国民である。
2013年にフランスがマリ共和国内で実施した軍事作戦(セルヴァル作戦)を支援した[11]。 SISに協力する機関には国防省に属する国防情報参謀部(DIS)・内務省の下に置かれる保安局(SS、MI5)がある。SISは国内組織としては、軍事情報を主に扱うDISや国内防諜情報を主に扱うSS(MI5)と協力し[5]、国外でも西側各国の情報機関と協力して任務を実行している。 またこれら2組織や、同じ外務省に属する政府通信本部(GCHQ)・内務省の下に置かれる国家犯罪対策庁(National Criminal Agency、NCA)と共にJICを構成している。職員の出向などの人事交流も行われている[12]。秘密情報部が運営すると考えられる乱数放送にはリンカーンシャー・ポーチャーとチェリー・ライプがある。 全員がナイトに叙され、サーの称号を受けている。また、#歴史にある通り、初代のスミス=カミングに倣い、決裁文書には本名と関係なく「C」の一文字だけを署名に使う(第10代長官カーウェンが偶然に一致していた)。 代名前綴り就任退任 古くからイギリスはMI6などの諜報機関の存在を否定していたが、007の原作者であるイアン・フレミングは元MI6の諜報員であることを公表しており、現役時代の経験を生かした物語としてジェームズ・ボンドを産み出している。MI6での経験にもとづいてスパイ小説を書いた作家としては、他に「アシェンデン」シリーズを著したサマセット・モーム、「ハバナの男」のグレアム・グリーン、ジョージ・スマイリーを考え出したジョン・ル・カレ(MI5から移籍)などが知られている[13]。
関係機関
歴代長官
01マンスフィールド・スミス=カミングMansfield Smith-Cumming
02ヒュー・シンクレアHugh Sinclair
03スチュワート・メンジーズStewart Menzies1939年1952年
04ジョン・シンクレアJohn Sinclair1953年1956年
05ディック・ホワイトDick White1956年1968年
06ジョン・オグリビー・レニーJohn Rennie (MI6 officer)1968年1973年
07モーリス・オールドフィールドMaurice Oldfield1973年1978年
08ディック・フランクスDick Franks1979年1982年
09コリン・フィギュアスColin Figures1982年1985年
10クリストファー・カーウェンChristopher Curwen1985年1989年
11コリン・マコールColin McColl1989年1994年
12デービッド・スペディングDavid Spedding1994年1999年
13リチャード・ディアラブRichard Dearlove1999年2004年
14ジョン・スカーレットJohn Scarlett2004年2009年
15ジョン・サワーズJohn Sawers2009年2014年
16アレックス・ヤンガー Alex Younger2014年 2020年
17リチャード・ムーア Richard Moore2020年 現職
著名な職員
シドニー・ライリー
ブルース・ロッカート(英語版)
フレデリック・ベイリー(英語版)
ガートルード・ベル
トーマス・エドワード・ロレンス
ハーバート・ジョージ・ウェルズ - SF作家。
キム・フィルビー - KGBとの二重スパイ。
関連機関
保安局(MI5)
特殊作戦執行部(SOE)(en:Special Operations Executive)
ポップカルチャーのMI6
映画
『007シリーズ』
主人公のジェームズ・ボンドはこの機関に所属する諜報部員という設定。
テレビドラマ
『24 -TWENTY FOUR-』