イギリスの欧州連合離脱
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2018年11月の財務省の出版物は、EUに留まった場合と比較してGDPの3.9%悪化を見積もった[41][42]
離脱によって現実に起きたこと

#離脱によって実際に起きた影響の節で解説。
用語解説

2016年6月23日の国民投票を契機にブレグジットに関連する専門用語が新たに英国で一般的に使用されるようになった。
ブレグジット―Brexit
「ブレグジット」
[注 1] Brexit (初期には Brixit [44]とも)は、英国を表す形容詞 "British" と退出を意味する "exit" の混成語で、英国のEU離脱を指す用語。オックスフォード英語辞典によれば、この語が初めて使用されたのは、2012年5月15日付のピーター・ワイルディングによるブログ投稿だとされている[45][46][47]。ギリシャがユーロ圏(さらにはEU)を離脱するという仮定の話題に言及して、2012年2月6日に初めて使用されたとされる "Grexit" (グレグジット)にたとえて造語された[48][49][50]。なお、英国人の一部ではexitを「イクシット」と濁らず発音する者もおり、こうした人々はBrexitも「ブレクシット」と濁らず発音する。
合意なき離脱―No Deal Brexit
イギリスとEUとの離脱交渉が合意に至らないまま離脱が起きること。この場合、EU加盟国としての立場から通商協定等のない第三国としての立場に移行するため、通商や市民権への影響が懸念される
[51][52]。→合意なきブレグジット(英語版)
ブラインド/目隠しブレグジット―Blind/Blindfold Brexit
英国が将来の貿易協定の条件を明確にしないままEUを離脱するというシナリオを説明するために2018年9月につくられた用語
[53][54]。EUと英国の交渉担当者は離脱後も2020年12月31日まで将来の貿易協定を承認しなければならず、その間英国は事実上EUの加盟国であり続けるが、議決権は持たないものとされている[55][56]
ハードブレグジットとソフトブレグジット―Hard and soft Brexit
「ハード・ブレグジット」と「ソフト・ブレグジット」はいずれも、EU離脱後の英国―EU間に見込まれる将来の関係性を説明するために報道機関がよく使用している
[57]非公式の用語である。かなり混乱してしまったBrexitに関する議論を(マスコミ流に、単純化して)整理するために、「ハード / ソフト」という単純なひと組の反意語で2分類してみせた、マスコミ用語。「ハード・ブレグジット」は「ノーディール・ブレグジット(no-deal Brexit)」 のほうを指し、通例、EUとの間で(通商その他の)取り決め (deal) がほとんど、あるいは全く用意されないまま英国がEUおよび欧州単一市場を離脱することを指し、貿易は世界貿易機関のルールに従って行われることになり、航空安全などのサービスがEUの専門機関から提供されなくなることを意味する[58]。「ソフト・ブレグジット」のほうは、@欧州単一市場への加盟を維持すること に加え、A 欧州経済領域 (EEA) のルールに従って少なくともいくらかは人々の自由な移動を維持することに関係する何らかの取り決め(合意内容)も包含しているようなBrexitを指す[59]。メイ政権の白書「チェッカーズプラン」はソフト・ブレグジットのいくつかの側面を取り入れている[60]。欧州経済領域およびスイスとの協定は人々の完全に自由な移動を含んでおり、EU側はそれと同様の内容を完全に自由な貿易に関する英国との協定にも含めることを望んでいる。
バックストップ―Backstop
ベルファスト合意 (Good Friday Agreement) を危うくせず、アイルランド島にハード・ボーダー(厳格な国境管理)を再び敷かずに済むよう、北アイルランドを部分的にEU関税同盟と欧州単一市場(英語版)の域内に保とうとする英国政府の提案を指す用語(アイルランド国境問題(英語版)も参照)。原則としては、英国が明らかな国境管理のインフラを設けることなく、関税、物品税およびその他の規制をEUとの間で行えるような技術的方法を開発し、確立するまでの一時的な措置であるとされる。これは「南北協力の継続と新たな国境協定の防止」に関する欧州連合離脱法2018第10条に準拠するものである。
離脱派―Brexiteer/Brexiter
ブレグジットの支持者は「ブレクシティア」Brexiteers
[61][62] または「ブレグジッター」Brexiters[63] と呼ばれている。代替的に「リーヴァー」Leavers という用語もメディアで使用されている[64][65]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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