イカモニュメント_(函館市)
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1993年(平成5年)の報道によると広場の広さは約520平方メートルあり、広場整備費も含めた総工費は1億2000万円であった[3]

原資になったふるさと創生事業について、初代地方創生大臣を務めた石破茂は著書『日本列島創生論』の中で、事業実施時の総理大臣だった竹下登に「無駄遣いではないか」と尋ねたところ「それは違う。これによってその地域の知恵と力がわかる」と明かされた秘話を紹介している[8]

しかし、モニュメント自体は市民の間で賛否両論となった[9]。「観光資源にならない」[3]という反対派市民によって「イカモニュメント建設に反対する会」が結成され、施策について函館市議会の各会派陳情しにいく[10]だけでは収まらず、工事費用の公金支出差し止め訴訟(住民訴訟)が起きるという激しい反対運動が展開された。2020年令和2年)に地元出版編集者がモニュメントを利用してスケートボードを楽しむ若者にモニュメントのことを訊いてみるとその存在意図や経緯を知らなかった[3]

龍野 (1996) などによると、市はふるさと創生1億円を「主に歴史的建造物のライトアップや街路灯強化(1989年〈平成元年〉策定のファンタジー・フラッシュ・タウン基本計画〈F・F・T基本計画〉)に使用した」としている[11][12]
脚注[脚注の使い方]^ "モニュメント等の実用性のないものの設置に関する検証について" 函館市民の声 函館市 2019年3月5日更新 2023年12月4日閲覧
^ a b "ふれあいイカ広場" 函館市公式観光サイト「はこぶら」2023年12月4日閲覧
^ a b c d e 「忘れゆく失笑の黒歴史、1億円のイカモニュメント」『peeps hakodate』2020年10月号 pp.32-33
^ "<デジタル発>函館「イカノポリス計画」は今 不漁に悩むイカの街で「脱イカ」が進まないワケ" 北海道新聞 2022年9月22日15:16更新 2023年12月5日閲覧
^ "2009年度活動方針" 中小企業家同友会函館支部 2023年12月5日
^ 函館市史 通説編第4巻 p353
^ a b 現地説明版『ふれあい「イカ」広場』函館市 1994年
^ “1億円の“バラマキ”が「村営キャバレー」、「謎のモニュメント」に?! “ふるさと創生”を教訓に石破茂氏はこう考える”. デイリー新潮. 新潮社 (2017年4月21日). 2017年10月9日閲覧。
^ 函館市史 通説編第4巻 pp.698-702
^ 我が街 はこだてタウン誌50年 p.196
^ 函館における観光開発 龍野紋香 1996年[要文献特定詳細情報]
^ "街灯の色味の変更について" 函館市民の声 函館市 2020年4月21日更新 2024年1月4日閲覧

参考文献

函館市史 通説編第4巻 函館市史編さん室編 函館市 2002年

「街」編集室編『我が街 はこだてタウン誌50年』2013年

関連項目

ふるさと創生事業

函館夜景

うにまる - 奥尻町のマスコットキャラクター。同じくふるさと創生事業1億円を利用しモニュメントが制作された。

イカキング - 石川県鳳珠郡能登町が、当モニュメント同様に国からの交付金を利用して制作したイカのモニュメント。

外部リンク

ふれあいイカ広場函館市公式観光サイト「はこぶら」


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