イェール大学(イェールだいがく、英語: Yale University、略称YU)は、コネチカット州ニューヘイブンに本部を置くアメリカ合衆国の私立大学である。1701年創設[6]。Yale Old Campus
アメリカ東部の名門大学群アイビー・リーグの一角を占め、校風は格式と伝統を重んじ保守的と言われる[7]。校名は建学初期の献金者の名前にちなむ[8]。
各種大学ランキングではつねに最上位を占めるが、とくにロースクールやビジネススクールは米国の政財界へ多くの卒業生を送りこんでおり、5人の大統領、19人の米国最高裁判所判事、500人以上の米国議会議員[6]を輩出した[8]。また卒業生・教員に62人のノーベル賞受賞者、5人のフィールズ賞受賞者がいる[9]。
学生数は学部、大学院合わせて約11,500人[10]。2023年時点の大学基金の額は410億ドル(約6兆4000億円)に達し、ハーバードに次いで全米最大規模である[11]。
2024年時点の学部合格率は3.7%と全米最難関のグループに属しており[12]、1年間の学費(教材費・生活費など含まず)は約6万4000ドル(約1千万円)と発表されている[13]。
日本では「イエール大学」「エール大学」[14]などと表記されることもある。 イェール大学は植民地時代の創立で、アメリカ合衆国で植民地議会に認可を受けた大学としては、ハーバード大学、ウィリアム・アンド・メアリー大学に次いで3番目に長い歴史を持つ[6][15]。 1701年にコネチカット植民地議会(General Court)によってコネチカットの Collegiate School として設立が承認された[6]。創立当初の短い期間は、ボストンとニューヨークの間に位置するコネティカット州キリングワース
歴史
創設当初の名称はThe Collegiate Schoolであったが、東インド会社総督だった篤志家エライヒュー・イェール(英語版)に因み、1718年に現在の名称へと変更された。その後、20世紀初頭にシェフィールド理科学校を併合した[8]。
モットーはLux et Veritas(ラテン語「光と真実」) である。アメリカで最初に設立されたハーバード大学では単にVeritas(「真実」)であったが、ハーバードの世俗化を批判して創設されたイェールではこれにLux(「光」)を付け加えた[16]。
1969年になって初めて女性が学部に受け入れられるようになった。
1993年からアイビー・リーグ史上最も長く学長を務めていたリチャード・レビン(1947年4月7日生)は、2013年6月30日に退任し、後を継いだ心理学者ピーター・サロベイ(1958年生まれ)が2024年5月現在も学長を務めている[17]。
組織
イェール・カレッジ(Yale College) - 学部教育
イェール文理大学院(Yale Graduate School of Arts and Sciences) - 1847年に、北米最古の学術大学院として創設され、1861年に、北米の大学としては初の博士号(Ph.D.)を授与した。