アーヴィング・クリストル
[Wikipedia|▼Menu]
民主党のタカ派を代表するヘンリー・M・ジャクソンユージン・ロストウが立ち上げた反デタント団体「民主的多数派のための連合」(en:Coalition for a Democratic Majority)の設立にも参加し、同連合の副議長を務める。1988年から保守系シンクタンクアメリカン・エンタープライズ研究所のジョン・M・オーリン記念上席研究員。これらの地位や言論活動を通じてネオコン運動を軌道に乗せ、軍事費増強と国外派兵の他、サプライサイド経済学に基づく減税[8]インテリジェント・デザインによる宗教的価値観の復興[9]、米国憲法修正第1項(「言論の自由」条項)に保障された権利の縮小解釈[10] を主張した。

クリストルは、政治や文化を扱う言論誌『ザ・パブリック・インタレスト』や、国際関係論を扱う言論誌『ザ・ナショナル・インタレスト』を創刊した。彼はまた、1965年の創刊から2002年まで『ザ・パブリック・インタレスト』の編集委員をも務め(最初の共同編集委員はダニエル・ベル、次の共同編集委員はネイサン・グレイザー)、1985年の創刊から2001年まで『ザ・ナショナル・インタレスト』の発行人でもあった。

1988年からアメリカン・エンタープライズ研究所の上席研究員。1972年から外交問題評議会の終身会員。『ウォールストリート・ジャーナル』寄稿者委員会会員ならびにナショナルアフェアーズ社会長。

ネオコン(新保守主義者)を自称した初めての人物とされ[11]、クリストルは「記憶にある限り、私はいつも『ネオ』だった。ネオマルクシスト、ネオトロツキスト、ネオリベラル、ネオ保守主義者。ネオトロツキストやネオマルクシストだった時ですら、宗教上はネオ正統派だった。私は一生『ネオ』尽くしで終わることになるだろう」と自らを語っていた[12]

日本の政界にも影響を与えており、2004年4月29日にのちに価値観外交を掲げることになる当時自民党幹事長の安倍晋三はアメリカン・エンタープライズ研究所での講演でクリストルに敬意を表し、アメリカ同時多発テロ事件についての発言を引用した[13]
著書

Neoconservatism: The Autobiography of an Idea 1995 (
ISBN 0-02-874021-1)

Reflections of a Neoconservative: Looking Back, Looking Ahead 1983 (ISBN 0-465-06872-3)

Two Cheers for Capitalism 1978 (ISBN 0-465-08803-1)

On the Democratic Idea in America

The American Revolution as a successful revolution (Distinguished lecture series on the Bicentennial) 1973 (ISBN 0-8447-1300-7)

Democracy does not guarantee equality of conditions - it only guarantees equality of opportunity.

脚注^ Barry Gewen (September 18, 2009). "Irving Kristol, Godfather of Modern Conservatism, Dies at 89". The New York Times.
^dtmagazine.com Archived August 28, 2008, at the Wayback Machine.
^ Kristol, Irving. Neoconservatism: The Autobiography of an Idea. New York: The Free Press, 1995. ISBN 0-02-874021-1 p. 3-4
^ Kristol, 12-13.
^Flirting with Fascism, Laughland, John, The American Conservative, 30 June 2003 (retrieved 17 December 2007)
^ Kristol, 13-14.
^ “Stephen Spender Quits Encounter”. The New York Times. (1967年5月8日) 
^ Neo-conservatism: The Autobiography of an Idea (New York, 1995), p.37


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:19 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef