アートセンター・カレッジ・オブ・デザイン
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最近では、アートセンターの映像学科が影響力を強めており、『ハリウッド・リポーター』誌が選ぶ世界の映像系大学トップ25のリストに名を連ねた[6]

2014年、『マネー』誌は最も付加価値の高い大学ベスト25を発表し、アートセンターを3位に選んだ。2013年に ⇒Coroflot.comの行った調査によると、アートセンターの卒業生は、アメリカにある他の有名美術大学の卒業生に比べ、最も平均年収が高いことが判明した。
施設

アートセンターはパサデナに2つのキャンパスを持っている。ヒルサイド・キャンパスとサウス・キャンパスである。
ヒルサイド・キャンパスアートセンターのヒルサイド・キャンパスの夜中の様子。

ヒルサイド・キャンパスはクレイグ・エルウッドのデザインしたモダニズム建築であり、1974年11月に着工した。パサデナの丘の上に「橋型の建造物」が造られ、小川から車道まで175エーカー(71ヘクタール)にわたって架かっている。1976年に完成してから、建物は南方まで拡張された。拡張部分については、エルウッドの元同僚ジェームズ・タイラーがデザインし、1989年から1991年にかけて工事が行われた。ヒルサイド・キャンパスには次の施設がある。教室、スタジオ、複数のコンピュータ・ラボ、ジェームズ・レモント・フォッグ記念図書館、モデルショップ(伝統的な制作道具だけでなく、ラピッドプロトタイピング技術も使用可能。例えば、多軸CNC工作機械レーザーカッター、何種類かの3Dプリンター)、絵画制作施設、素材研究室(CMTEL)、(自動)インテリア・シミュレーション・ラボ、シンクレア・パビリオン、写真・映像ステージ(印刷・編集施設付き)、学生がキュレーターを務めるギャラリー、外部の展示ギャラリー(両ギャラリーは一般公開されている)。ヒルサイド・キャンパスは、パサデナ市から文化財として指定されている[7]
サウス・キャンパス

サウス・キャンパスは2004年に開かれた。キャンパスの土地は、もともと第二次世界大戦中に作られた実験飛行場であったが、サンタモニカに拠点を置くダリー・ジェニック社がリノベーションを行った。キャンパスには次の施設がある。大学院アート学科、メディアデザイン・プラクティス学科、スタジオ、展示スペース、印刷所、凸版印刷スタジオ。加えて、次のような一般向けプログラムも催されている。アートセンター・アット・ナイト、アートセンター・フォー・キッズ、デザイン・ベースド・ラーニング・ラボ。ウインド・トンネルという1,500平方メートルの展示スペースがあり、メディアデザイン・プラクティス学科が使用している。ウインド・トンネルではこれまで、以下のようなイベントが開かれてきた。2年に一度開かれるアートセンター・デザイン会議(2006年の「ラディカル・クラフト」、2008年の「シリアス・プレイ」など)、年に一度開かれる持続可能な移動手段についてのサミット、大きな展示(「スーパーソニック:1つのウインド・トンネル、8つの学校、120人のアーティスト」、「ガーデン・ラボ」、「オープン・ハウス:知的生活のための建築と技術(ヴィトラ・デザイン美術館との共催)」)。他にも、地域コミュニティの集会やイベントも色々と行われている。

2012年、アートセンターはサウス・キャンパスを拡張するため、現在のキャンパスに隣接する旧・アメリカ合衆国郵便公社の土地を購入することを発表した。このとき、アートセンターはキャンパス計画と教育施設の拡充を進めるパートナーとして、マイケル・マルツァン建築事務所を指名した。しかし、この同意があるにもかかわらず、2014年に郵便公社跡地のリノベーションを行ったのはダリン・ジョンストン建築事務所であった。また2014年、アートセンターはパサデナの「ゲートウェイ」にあるオフィスビルを購入することを発表した。学生の新しい住居として使う予定だという。アートセンターの計画では、現在「サテライト」キャンパスのような扱いを受けているサウス・キャンパスを、ヒルサイド・キャンパスと同程度に授業・活動が行われる水準まで高めていく予定だという。
日本との関係

戦後、工業デザインの重要性が高まるにつれ、その技術を導入する動きが1950年代半ばから活発化してきた。1955年通商産業省は貿易振興策の一環としてデザイン研究員の海外留学を予算化し、JETROがその実務機関となってアメリカへ留学生を派遣した。工業技術院・産業工芸試験所からは職員の服部茂夫がアートセンター・スクールに学んだ。[8] [9]

また1956年11月にはエドワード・A・アダムス校長、ジョージ・A・ジャーゲンソン部長、ジョン・コールマン教授、フランク・中村助手を招聘し、同試験所に於て工業デザイン講習会を実施した。[10][11]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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