絶滅危惧種ハシジロキツツキが州内に生息している可能性がコーネル大学の鳥類学チームによって発表されている[26]。 アーカンソー州は温暖湿潤気候(ケッペンの気候区分Cfa)にあり、北部山岳地では湿潤大陸性気候である。メキシコ湾に接してはいないが、その暖かく巨大な水域に近いので、州内の気候に影響を受けている。概して暑く湿潤な夏と、冷たくやや乾燥した冬が特徴である。リトルロックの7月では、日中の平均最高気温が93°F (34 ℃)、最低気温は73°F (23 ℃) となる。1月では、平均最高気温が51°F (11 ℃)、最低気温が32°F (0 ℃) となる。州北西部のサイロームスプリングス
気候
異常気象でも知られている。通常年には雷雨、竜巻、雹、雪、氷雨がみられる。グレートプレーンズとメキシコ湾岸の間にあり、雷雨は年間60日ほど記録されている。アメリカ史の中でも最大級の竜巻に襲われたこともある。海岸から離れているのでハリケーンに直撃されることは少ないが、熱帯低気圧の名残によって短時間に多量の雨が降ったり、小さな竜巻を生むこともある。 都市1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月Avg
気温
フェイエットビル[27]44/24
(7/-4)51/29
(10/-2)59/38
(15/3)69/46
(20/8)76/55
(24/13)84/64
(29/18)89/69
(32/20)89/67
(32/19)81/59
(27/15)70/47
(21/9)57/37
(14/3)48/28
(9/-2)68/47
(20/8)
ジョーンズボロ[28]45/26
(7/-3)51/30
(11/-1)61/40
(16/4)71/49
(22/9)80/58
(26/15)88/67
(31/19)92/71
(34/22)91/69
(33/20)84/61
(29/16)74/49
(23/9)60/39
(15/4)49/30
(10/-1)71/49
(21/9)
リトルロック[29]51/31
(11/-1)55/35
(13/2)64/43
(18/6)73/51
(23/11)81/61
(27/16)89/69
(32/21)93/73
(34/23)93/72
(34/22)86/65
(30/18)75/53
(24/12)63/42
(17/6)52/34
(11/1)73/51
(23/11)
テクサーカナ[30]53/31
(11/-1)58/34
(15/1)67/42
(19/5)75/50
(24/10)82/60
(28/16)89/68
(32/20)93/72
(34/22)93/71
(34/21)86/64
(30/18)76/52
(25/11)64/41
(18/5)55/33
(13/1)74/52
(23/11)
モンティチェロ
(11/-1)58/34
(14/1)66/43
(19/6)74/49
(23/10)82/59
(28/15)89/66
(32/19)92/70
(34/21)92/68
(33/20)86/62
(30/17)76/50
(25/10)64/41
(18/5)55/34
(13/1)74/51
(23/10)
平均最高 °F/平均最低 °F (平均最高 °C/平均最低°C)
人口動態人口密度図
人口推移
年人口%±
18101,062?
182014,2731,244.0%
183030,388112.9%
184097,574221.1%
1850209,897115.1%
1860435,450107.5%
1870484,47111.3%
1880802,52565.6%
18901,128,21140.6%
19001,311,56416.3%
19101,574,44920.0%
19201,752,20411.3%
19301,854,4825.8%
19401,949,3875.1%
19501,909,511?2.0%
19601,786,272?6.5%
19701,923,2957.7%
19802,286,43518.9%
19902,350,7252.8%
20002,673,40013.7%
20102,915,9189.1%
20203,011,5243.3%
Source:1910-2010[32]
2020年国勢調査時点でのアーカンソー州の人口は3,011,524人で、2010年より95,606人、すなわち3.28%増加した[33]。
アーカンソー州の人口は1820年で15,000人に満たなかったが、1835年の特別国政調査時に52,240人にまで増加し、州昇格に必要とされた4万人を遙かに超えていた[34]。1836年に州昇格を果たした後、1870年まで人口は倍増を続けた。その後も成長を続けたが1950年と1960年には幾らかの減少を記録した。これには幾つかの原因があった。農業の機械化によって農業労働者の需要が減ったこと、教育を受けた若者が農業以外の仕事を求めて州を離れたことなどだった[35]。その後は成長を再開し、1980年には200万人を超えた[36]。現在の成長率、年齢別構成、男女比率は全国平均と同じ水準にある。少数民族比率もほぼ全国平均並みだが、ヒスパニック系の構成比率は全国平均より約10ポイント低い[37]。
アーカンソー州の人口重心はペリー郡の北東角となっている[38]。 州北西部のオザークや中央部では、圧倒的にヨーロッパ系アメリカ人が多い。ミズーリ州との州境に近い最北西部オザークでは、ドイツ系、アイルランド系、イングランド系が多い。アイルランド系は主に、北アイルランド、スコットランド低地、および北イングランドから来たスコットランド系アイルランド人プロテスタントであり、アメリカ独立前に渡ってきた者達の子孫である。イングランド系とスコットランド系アイルランド人移民はアメリカ南部の田園部や山岳地に入植した。イギリス系アメリカ人は州内全域で見られる[39]。アフリカ系アメリカ人は主に南部と東部に住んでいる。 人種的な構成比は以下の通りである[40]。 2010年に調査された祖先による分類は次のようになっている[41]。
人種及び祖先
80.1% ヒスパニック含む白人(74.2% ヒスパニックを除く)
15.6% 黒人
6.6% ヒスパニック
1.3% アジア
0.9% インディアン
1.8% 混血
20.7% イギリス系
15.6% アフリカ系アメリカ人
12.5% アイルランド系
11.2% ドイツ系
2.1% フランス系
1.7% オランダ系
1.6% イタリア系
1.6% スコットランド系
1.3% スコットランド・アイルランド系
アメリカ人の祖先を持つと申告している者の多くは、実際にはイギリス系が多く、幾らかはスコットランド・アイルランド系であるが、多くの場合州昇格以前から州内に住んでおり、単純にアメリカ人と申告するか、自身の祖先を知らないかである。その祖先は13植民地時代に遡り、そのためにアメリカ人を申告している。アイルランド系を申告する者の多くはスコットランド・アイルランド系である[42][43][44][45]。 2000年現在、5歳以上のアーカンソー州民の93.8%は自宅で英語を話し、4.5%はスペイン語を話している。0.7%がその他のインド・ヨーロッパ語を話し、0.8%がアジア系言語、その他が0.2%である。
言語