はじめアメリカ合衆国ニューイングランド地方の何処か、ミスカトニック渓谷にあると設定され、後の作品でマサチューセッツ州に属すとされた。
アーカムの北にはインスマスがあり、西にはダニッチ、南東にはキングスポートがある。アーカム中央を流れるミスカトニック川により南北に分けられ、ミスカトニック川の上流にはダニッチが、河口にはキングスポートがある。
実在の町としては、北にニューベリーポートが位置しており、また南方にエセックス郡セイラム、続いてボストンが位置する。正確な地理は不明ながら現実の地理と照らし合わせるとゴードン大学(英語版)のある位置に推定されている。
ダニッチとの距離感が、ラヴクラフトとダーレスでは異なっており、ダーレスはアーカムのすぐ近くにダニッチがあると考えていた[6]。 アーカムの西にある丘。セイラムにあるアン・ピューディエイターら、魔女の嫌疑をかけられた人々が絞首刑に処されたギャロウズ・ヒルに対応する位置にあり、アーカムがセイラムをモデルとした街であると指摘される特徴のひとつ。 『死体蘇生者ハーバート・ウェスト』において初めて言及された[1]。名前はミスカトニック川に由来する。1765年創立。地質学、医学、人類学、考古学などの研究機関を備え、アイビーリーグにも参加するなど各方面で活躍している名門大学である。付属図書館にはネクロノミコンをはじめとした稀覯本を収蔵する。詳細は「ミスカトニック大学」を参照 ラブクラフトの『戸口にあらわれたもの』に登場した施設[7]。マサチューセッツ州ダンバースにあるダンバース州立病院(Danvers State Hospital)がモデルとされ、こちらも『ピックマンのモデル』『インスマスの影』などに登場する。 同じ名前の施設が『バットマン』にも登場するが別物である。
絞首刑人の丘(Hangman's Hill)
ミスカトニック大学(Miskatonic University)
アーカム・アサイレム(Arkham Sanitarium)
登場作品
H・P・ラヴクラフト作品
家のなかの絵(1920)、死体蘇生者ハーバート・ウェスト(1922)、名伏しがたいもの
オーガスト・W・ダーレス、およびラヴクラフト&ダーレス
永劫の探究(1部・2部)、暗黒の儀式(1945)、異次元の影(1957)、アルハザードのランプ(1957)、魔女の谷(1962)
クトゥルフ神話TRPG
アーカムのすべて/H.P.ラヴクラフトアーカム(キース・ハーパーほか)
その他の著者の作品
窖に潜むもの(ロバート・ブロック、1937)、アーカムそして星の世界へ(フリッツ・ライバー、1966)、陳列室の恐怖(リン・カーター、1976)、タイタス・クロウ・サーガ2部(ブライアン・ラムレイ、1976)、暗礁の彼方に(ベイジル・コッパー、1994)