アヴァロン_(映画)
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「幾ら完璧な実写素材を撮影しても、最終的には絵画・アニメ的な処理で画面を作りたい」という押井個人の欲望を叶えてくれたクォンテル開発の映像処理ソフトウェアである「Domino」に対して、「もう手放せない」と賞賛した[1]。1995年の『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』を参考に『マトリックス』を制作し、世界的なヒットを飛ばした後のウォシャウスキー兄弟にも、この制約を逆手に取った手法が、新しい映像表現手法として驚きを持って受け入れられた模様である。
音響

アヴァロンでのシーンはランディが担当している[12]

日本では日常でのアッシュの生活シーンを担当した。押井からは「最新技術を使っているけど、色調は古臭い。だからローテクから伸びたハイテクの様な音が欲しい」と言われ、全体的に手抜きに感じられる様な仕上がりになった[12]

アッシュが生気に溢れてイキイキとする時は喧騒が凄くて、呆けている時は音を狭くする様にし、6.1chサラウンドでもわざとモノラルに聞こえるような設計にした。必要以上の音付けはしない様に抜ける素材は抜いて、日常生活のシーンはシンプルにした。その判断は若林が務め、それを現場のスタッフ・井上・押井にチェックしてもらう様にした[12]

井上はポーランド・日本の両方の音響スタッフが録音した素材を整理し、その都度音響のプランそのものを見つめ直し、上がってきたもの以外の素材を新規で制作した。全体像の調整を行ったため、日本の映画で初めて「音響デザイナー」というクレジットが付いた[13]
キャスト

出演者情報は FilmPolski.pl より[14]
アッシュ: マウゴジャタ・フォレムニャク Ma?gorzata Foremniak(吹き替え:財前直見
伝説のパーティ「ウィザード」の元メンバー。
ゲームマスター: ヴワディスワフ・コヴァルスキ W?adys?aw Kowalski(吹き替え:日下武史
アヴァロン専用端末でプレイヤーをガイドする。
マーフィー: イェジ・グデイコ Jerzy Gudejko(吹き替え:木下浩之
かつては「ウィザード」のリーダーだったが、現在は廃人状態で病院にいる。
ビショップ : ダリウシュ・ビスクプスキ Dariusz Biskupski(吹き替え:大塚明夫
突如アッシュの前に現れた男。高い戦闘技術を持つ。
スタンナ : バルトウォミエイ・シフィデルスキ Bart?omiej ?widerski(吹き替え:山寺宏一
「ウィザード」の元メンバー。
受付の女 : カタジナ・バルギェウォフスカ Katarzyna Bargie?owska(吹き替え:范文雀

九姉妹のマーフィー : ミハウ・ブレイテンヴァルト Micha? Breitenwald(吹き替え:大川透

ジル : アリツィア・サプルィク Alicja Sapryk(吹き替え:田中敦子

プレイヤーA : アダム・シシュコフスキ Adam Szyszkowski(吹き替え:鈴木正和

プレイヤーB : クシシュトフ・シュチェルビンスキ Krzysztof Szczerbi?ski(吹き替え:浜田賢二

スタッフ

監督:
押井守

エグゼクティブ・プロデューサー:渡辺繁、香山哲、塩原徹、坂上直行

脚本:伊藤和典

音楽:川井憲次 - 主題歌はポーランド語歌詞による「Log In」「Voyage to Avalon」

ライン・プロデューサー:アンジェイ・グドフスキ、ヴォイチェフ・ヴィデルスキ

制作担当:ヤヌシ・チェフ

撮影監督:グジェゴシ・ケンジェルスキ

美術:バルバラ・ノバク

衣裳:マグダレナ・テスワフスカ - 押井の好きだった1988年のポーランドSF映画『シルバー・グローブ/銀の惑星』の衣裳も手掛けたデザイナー[15]

ビジュアル・エフェクト・スーパーバイザー:古賀信明

デジタル・アート・ディレクター:林弘幸

美術デザイナー:渡部隆

メカニックデザイナー:竹内敦志

音響デザイナー:井上秀司、帆苅幸雄

アシスタント:岡瀬晶彦


音響監督:若林和弘

音響効果:野口透

Sound Design services provided by: SKYWALKER SOUND, A division of Lucas Digital Ltd., Marin County, California

Re-recording Mixers: Randy Thom, Tom Myers

Sound Designers: Randy Thom, Tom Myers

Sound Design Assistant: Christopher Barrick


特殊造型:品田冬樹

演奏:ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団(オーケストラ・アレンジ:ベルナルド・フミェラッシュ)

登場する架空の兵器

オンラインゲーム「アヴァロン」の各フィールドの終端標的(ボスキャラクター)。いずれも3DCGIで描かれており、登場する実在兵器と同様に、ロシア系のデザインで纏められている。現地撮影では、ハインドシルカT-72などが使用された。
Mi-96D ブラン
フィールド・クラスAの市街地や荒野に出現する大型対地攻撃ヘリコプター。ハインドの系譜に連なる機体で、コックピットはMi-24Dなどと同様、バブルキャノピーを有するタンデム複座になっている他、その後部両脇にさらに二つのバブルキャノピーを有している。機体後部が長方形の展開式爆弾ラックとなっており、交差反転式ローターと合わせて特異な形状を持つ。武装は爆弾ラック内に大型爆弾24発を搭載する他、機首に旋回式の20oガトリング砲を3基、後退角のついた大型スタブウィングに空対地ミサイル12発を装備している。また、RPG-7数発の直撃にも耐えうる装甲を持つ。アッシュにSVDPKTT-72の車載機関銃)でコックピット部を攻撃され、撃破された。「ブラン」とはウェールズ語・アイルランド語で「大鴉」を意味し、アーサー王が死後に大鴉に生まれ変わったという伝説に由来している[7]


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