アヴァロンでのシーンはランディが担当している[12]。
日本では日常でのアッシュの生活シーンを担当した。押井からは「最新技術を使っているけど、色調は古臭い。だからローテクから伸びたハイテクの様な音が欲しい」と言われ、全体的に手抜きに感じられる様な仕上がりになった[12]。
アッシュが生気に溢れてイキイキとする時は喧騒が凄くて、呆けている時は音を狭くする様にし、6.1chサラウンドでもわざとモノラルに聞こえるような設計にした。必要以上の音付けはしない様に抜ける素材は抜いて、日常生活のシーンはシンプルにした。その判断は若林が務め、それを現場のスタッフ・井上・押井にチェックしてもらう様にした[12]。
井上はポーランド・日本の両方の音響スタッフが録音した素材を整理し、その都度音響のプランそのものを見つめ直し、上がってきたもの以外の素材を新規で制作した。全体像の調整を行ったため、日本の映画で初めて「音響デザイナー」というクレジットが付いた[13]。 出演者情報は FilmPolski.pl より[14]。
キャスト
アッシュ: マウゴジャタ・フォレムニャク
オンラインゲーム「アヴァロン」の各フィールドの終端標的(ボスキャラクター)。いずれも3DCGIで描かれており、登場する実在兵器と同様に、ロシア系のデザインで纏められている。現地撮影では、ハインド、シルカ、T-72などが使用された。
Mi-96D ブラン
フィールド・クラスAの市街地や荒野に出現する大型対地攻撃ヘリコプター。ハインドの系譜に連なる機体で、コックピットはMi-24Dなどと同様、バブルキャノピーを有するタンデム複座になっている他、その後部両脇にさらに二つのバブルキャノピーを有している。機体後部が長方形の展開式爆弾ラックとなっており、交差反転式ローターと合わせて特異な形状を持つ。武装は爆弾ラック内に大型爆弾24発を搭載する他、機首に旋回式の20oガトリング砲を3基、後退角のついた大型スタブウィングに空対地ミサイル12発を装備している。また、RPG-7数発の直撃にも耐えうる装甲を持つ。アッシュにSVDとPKT(T-72の車載機関銃)でコックピット部を攻撃され、撃破された。「ブラン」とはウェールズ語・アイルランド語で「大鴉」を意味し、アーサー王が死後に大鴉に生まれ変わったという伝説に由来している[7]。