インタビュー放映後に多数の企業がアンドルーとの協力関係の中断を決定し、アンドルーが名誉総長を務めるハダースフィールド大学でも総長辞任を求める学生運動が起きた[12]。21日、アンドルーは王族としての公務から退き、230の後援団体からも身を退くことを明らかにしている[13][14][15]。
2021年3月30日、アンドルーはウィンザー城を離れたという。ジェフリー・エプスタインの元恋人であるギレーヌ・マクスウェルは、ニューヨークで1994年から1997年の間にエプスタインが3人の10代の少女を性的行為のために集めることを手伝ったことにより2020年7月に逮捕されて以来、ブルックリンの刑務所に拘禁されている。新たにマクスウェルにはニューヨークとフロリダで1994年から2004年にかけての容疑が加わり、この期間中にアンドルーはエプスタインと親交を持っている[16]。
2022年1月12日、ニューヨーク州南部地区連邦地裁のルイス・A・カプラン判事はバージニア・ジュフリー(旧姓 ロバーツ)を原告とする訴訟について46ページにわたる決定文書[17]を表し、アンドルーの審理却下請求を無効とした[18]。これを受けて翌1月13日、アンドルーは軍の名誉職と慈善団体などのパトロン(後援者)の役職を女王に返上し、2019年以来の公務停止に加えて王室メンバーとしての公的地位を事実上全て失う事となった。また、今後はメディアにおいて王族の敬称である「ロイヤルハイネス」(殿下)も使われないという[1]。
同年6月、母親のエリザベス2世の即位70年を記念する一連の行事には3日にセント・ポール大聖堂で行われる礼拝に出席予定であったが、新型コロナウイルス感染を理由に欠席した[19][20]。
同年9月8日のエリザベス2世の崩御後、棺が安置されているウェストミンスター宮殿にて16日、チャールズ国王、アン王女、エドワード王子らと共に棺の警備に立った。“女王への特別な敬意の印”としてアンドルーは軍服着用を許可され、軍服姿で現れた[21]。翌2023年5月6日にはチャールズ国王の戴冠式にも出席した[22]が、普段はウィンザーの王室所有の邸宅、ロイヤル・ロッジに隠棲している[23]。
家族ヨーク公アンドルーの紋章
1986年7月23日に、セーラ・ファーガソンとウエストミンスター寺院で結婚式を挙げた。それに伴い、ヨーク公爵・インヴァネス伯爵・キリレイ男爵に叙された[24]。
夫妻は
ベアトリス(1988年8月8日 - )
ユージェニー(1990年3月23日 - )
の2女をもうけたが、1996年に離婚した。 ウィンザー朝の家系図 国王
系図
赤枠の人物は、存命中。
黒枠の人物は、故人。
太枠の人物は、イギリス君主の子女。
ジョージ5世王妃
メアリー
国王
エドワード8世[注釈 1]国王
ジョージ6世王妃
エリザベスハーウッド伯爵夫人
プリンセス・ロイヤル
メアリー王女グロスター公爵
ヘンリー王子グロスター公爵夫人
アリス妃ケント公爵
ジョージ王子ケント公爵夫人
マリナ妃ジョン王子
エディンバラ公爵フィリップ王配女王
エリザベス2世スノードン伯爵夫人
マーガレット王女ウィリアム・オブ・グロスター王子
(バージット)グロスター公爵
(リチャード)ケント公爵
(エドワード)ケント公爵夫人
(キャサリン)アレクサンドラ王女マイケル・オブ・ケント王子マイケル王子妃
(マリー=クリスティーヌ)
王妃
(カミラ)国王
(チャールズ3世)ウェールズ公妃
ダイアナ
(離婚)プリンセス・ロイヤル
(アン)ヨーク公爵
(アンドリュー)ヨーク公爵夫人
セーラ
(離婚)エディンバラ公爵
(エドワード)エディンバラ公爵夫人
(ソフィー)
プリンセス・オブ・ウェールズ
(キャサリン)プリンス・オブ・ウェールズ
(ウィリアム)サセックス公爵
(ヘンリー)サセックス公爵夫人
(メーガン)エドアルド・マペッリ・モッツィ夫人ベアトリス王女ジャック・ブルックスバンク夫人ユージェニー王女ルイーズ・マウントバッテン=ウィンザー令嬢ウェセックス伯爵
(ジェームズ・マウントバッテン=ウィンザー)
ジョージ・オブ・ウェールズ王子シャーロット・オブ・ウェールズ王女ルイ・オブ・ウェールズ王子アーチ―・オブ・サセックス王子リリベット・オブ・サセックス王女