アンドルー_(ヨーク公)
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BBCが2019年11月19日に放送したNewsnightのインタビューでアンドルーがエプスタインとの親交について語り、原告女性と会った記憶も無いと語ったことが被害者への配慮に欠けると社会的な非難を受けた[10]。アンドルーはこのインタビューで娘のベアトリス王女の18歳の誕生日パーティーにエプスタインを招待していたことも明らかにしたが、この時すでにエプスタインには未成年に対する性的虐待の容疑で逮捕状が出されていた[11]

インタビュー放映後に多数の企業がアンドルーとの協力関係の中断を決定し、アンドルーが名誉総長を務めるハダースフィールド大学でも総長辞任を求める学生運動が起きた[12]。21日、アンドルーは王族としての公務から退き、230の後援団体からも身を退くことを明らかにしている[13][14][15]

2021年3月30日、アンドルーはウィンザー城を離れたという。ジェフリー・エプスタインの元恋人であるギレーヌ・マクスウェルは、ニューヨークで1994年から1997年の間にエプスタインが3人の10代の少女を性的行為のために集めることを手伝ったことにより2020年7月に逮捕されて以来、ブルックリンの刑務所に拘禁されている。新たにマクスウェルにはニューヨークとフロリダで1994年から2004年にかけての容疑が加わり、この期間中にアンドルーはエプスタインと親交を持っている[16]

2022年1月12日、ニューヨーク州南部地区連邦地裁のルイス・A・カプラン判事はバージニア・ジュフリー(旧姓 ロバーツ)を原告とする訴訟について46ページにわたる決定文書[17]を表し、アンドルーの審理却下請求を無効とした[18]。これを受けて翌1月13日、アンドルーは軍の名誉職と慈善団体などのパトロン(後援者)の役職を女王に返上し、2019年以来の公務停止に加えて王室メンバーとしての公的地位を事実上全て失う事となった。また、今後はメディアにおいて王族の敬称である「ロイヤルハイネス」(殿下)も使われないという[1]

同年6月、母親のエリザベス2世の即位70年を記念する一連の行事には3日にセント・ポール大聖堂で行われる礼拝に出席予定であったが、新型コロナウイルス感染を理由に欠席した[19][20]

同年9月8日のエリザベス2世の崩御後、棺が安置されているウェストミンスター宮殿にて16日、チャールズ国王、アン王女、エドワード王子らと共に棺の警備に立った。“女王への特別な敬意の印”としてアンドルーは軍服着用を許可され、軍服姿で現れた[21]。翌2023年5月6日にはチャールズ国王の戴冠式にも出席した[22]が、普段はウィンザーの王室所有の邸宅、ロイヤル・ロッジに隠棲している[23]
家族ヨーク公アンドルーの紋章

1986年7月23日に、セーラ・ファーガソンウエストミンスター寺院で結婚式を挙げた。それに伴い、ヨーク公爵インヴァネス伯爵キリレイ男爵に叙された[24]

夫妻は

ベアトリス1988年8月8日 - )

ユージェニー1990年3月23日 - )

の2女をもうけたが、1996年に離婚した。
系図

    赤枠の人物は、存命中。

    黒枠の人物は、故人。

    太枠の人物は、イギリス君主の子女。

ウィンザー朝の家系図

国王
ジョージ5世
王妃
メアリー




国王
エドワード8世
[注釈 1]国王
ジョージ6世
王妃
エリザベス
ハーウッド伯爵夫人
プリンセス・ロイヤル
メアリー王女
グロスター公爵
ヘンリー王子
グロスター公爵夫人
アリス妃
ケント公爵
ジョージ王子
ケント公爵夫人
マリナ妃
ジョン王子



エディンバラ公爵フィリップ王配女王
エリザベス2世
スノードン伯爵夫人
マーガレット王女
ウィリアム・オブ・グロスター王子グロスター公爵夫人
(バージット)グロスター公爵
(リチャード)ケント公爵
(エドワード)ケント公爵夫人
(キャサリン)アレクサンドラ王女マイケル・オブ・ケント王子マイケル王子妃
(マリー=クリスティーヌ)



王妃
(カミラ)国王
(チャールズ3世)ウェールズ公妃
ダイアナ

(離婚)プリンセス・ロイヤル
(アン)ヨーク公爵
(アンドリュー)ヨーク公爵夫人
セーラ

(離婚)エディンバラ公爵
(エドワード)エディンバラ公爵夫人
(ソフィー)



プリンセス・オブ・ウェールズ
(キャサリン)プリンス・オブ・ウェールズ
(ウィリアム)サセックス公爵
(ヘンリー)サセックス公爵夫人
(メーガン)エドアルド・マペッリ・モッツィ夫人ベアトリス王女ジャック・ブルックスバンク夫人ユージェニー王女ルイーズ・マウントバッテン=ウィンザー令嬢ウェセックス伯爵
(ジェームズ・マウントバッテン=ウィンザー)



ジョージ・オブ・ウェールズ王子シャーロット・オブ・ウェールズ王女ルイ・オブ・ウェールズ王子アーチ―・オブ・サセックス王子リリベット・オブ・サセックス王女


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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