アンディ・ウォーホル
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絵画や印刷作品のほか、映像作品なども合わせ1万点以上の作品を所蔵していて、1人の芸術家に特化した美術館としてはアメリカ最大である[9]。美術館は2013年、分館を2017年にニューヨークに開設すると発表したが、計画は2015年になって中止された。
その他

アンディ・ウォーホルの作品は死後も高く評価され続けており、オークションなどでは1億ドル以上の高値で取引されることさえある[10]

2013年11月には彼のシルクスクリーン作品である「銀色の車の事故(二重の災禍)(英語版)」がサザビーズで競売にかけられ1億544万ドルで落札され、彼の作品では落札最高値、美術品競売全体でも当時で4位の高値となった[11]

2022年5月9日には、シルクスクリーン作品「ショット・セージブルー・マリリン」がクリスティーズで競売にかけられ1億9500万ドルで落札され、最高価格を更新した。美術品オークション全体では史上2位の高値であった。この作品は、ウォーホルがマリリン・モンローのシルクスクリーン作品4枚を壁に立てかけておいたところを、知人がいたずらで銃弾で撃ち抜いて穴をあけたことで「ショット・マリリン」と呼ばれることになったものの1枚である[12]

それにさかのぼる2011年1月11日には、デニス・ホッパーが銃弾を2発を撃ち込んで穴を開けた毛沢東の肖像画がクリスティーズで競売にかけられ30万2500ドルで落札されている。壁に掛かっていた肖像画が、毛沢東によく似ていることをデニス・ホッパーが気味悪がり、銃で撃ってしまったといわれている。後日、デニス・ホッパーが製作者のアンディ・ウォーホルにこの絵を見せ、2人の共同制作となったことで知られる[13]

晩年にはコンピュータアートにも興味を持ち、2014年フロッピーディスクに残されていた未発表のデジタル作品28点が発見された[14]。また、自分自身のロボットをも制作させていた。シャイで人前に出るのを好まなかったため、ロボットに代わりを務めさせたかったと言われている。1960年代には、大学でのウォーホルの映画上映会に出向いて質疑応答に応えるのを嫌がり、友人をウォーホルに変装させて代わりに送っていた。
日本語書籍
著作、伝記研究


『ウォーホル日記』 パット・ハケット編、
中原佑介野中邦子
文藝春秋、1995年/文春文庫(新編・上下)、1997年。口述筆記による晩年の日記

アンディ・ウォーホル『ぼくの哲学』 落石八月月訳、新潮社、1998年8月/新潮文庫、2024年5月

『ポッピズム ウォーホルの60年代』 ウォーホル/パット・ハケット共著、高島平吾訳、リブロポート、1992年/文遊社、2011年

『アンディ・ウォーホルのヘビのおはなし』 野中邦子訳、河出書房新社、2017年、新版2021年。創作絵本

『アンディ・ウォーホル とらわれない言葉』 アンディ・ウォーホル美術財団編/夏目大訳、青志社、2010年、新版2022年

『さよなら、アンディ ウォーホルの60年代』 ウルトラ・ヴァイオレット
入江直之・金子由美訳、平凡社〈20世紀メモリアル〉、1990年

『アンディ・ウォーホル 1964-1967』 ナット・フィンケルスタイン、金井詩延訳、マガジンハウス、1994年

『伝記ウォーホル パーティのあとの孤独』 フレッド・ローレンス・ガイルズ、野中邦子訳、文藝春秋、1996年

『ウォーホル 岩波世界の巨匠』 エリック・シェーンズ、水沢勉訳、岩波書店、1996年

ユリイカ 詩と批評?特集 アンディ・ウォーホル』1990年9月号、青土社

『ウォーホルの世界』 美術出版社、1990年1月。金坂健二篠山紀信ほか

『ウォーホルの芸術?20世紀を映した鏡』 宮下規久朗光文社新書、2010年

『アンディ・ウォーホルの基礎知識』 マガジンハウス・ムック、2022年10月。入門書

画集、図録


『アンディ・ウォーホル全版画 カタログ・レゾネ1962?1987』 美術出版社、増訂版(第4版)2003年。大著

『ウォーホル画集』 キナストン・マクシャイン編・東野芳明監修、リブロポート、1990年。大著

『アンディ・ウォーホル モダン・マスターズ・シリーズ』 カーター・ラトクリフ
古賀林幸日向あき子訳、美術出版社、1989年。最初の全年代の作品解説

『アンディ・ウォーホル 50年代イラストブック』 新潮社、2000年。初期の作品集

『アンディ・ウォーホル』 新潮社〈Shinchosha's super artists〉、1990年。大型本

『アンディ・ウォーホル』 ジョゼフ・D・ケットナー2世、藤村奈緒美訳、青幻舎、2014年。カラー図版と論考解説

『ウォーホル 西洋絵画の巨匠 9』 林卓行編、小学館、2006年

『ウォーホル 現代美術 12』 米倉守編、講談社、1993年

『ウォーホル 美の20世紀 16』 エリック・シェインズ、山梨俊夫監訳・前田希世子訳、二玄社、2008年。小冊子

『ウォーホルのアメリカ』 求龍堂〈美の再発見シリーズ〉、1998年。小冊子

『アンディ・ウォーホル』 ピーター・ジダル/チハーコヴァー・ヴラスタ訳
PARCO出版「ピクチャーバックス」、1978年、新版2000年。生前刊行、主に白黒写真で紹介

『アンディ・ウォーホル遺作展』 日向あき子監修、読売新聞社、1989年。図録は一部表記

『アンディ・ウォーホル展』 桑原住雄監修、朝日新聞社、1991年

『アンディ・ウォーホル 1956-86 時代の鏡』 塩田純一・矢口國夫・宮下規久朗ほか、朝日新聞社、1996年

『アンディ・ウォーホル展』 木島俊介監修、中日新聞社、2000年

『アンディ・ウォーホル展 永遠の15分』 森美術館編、美術出版社、2014年

『アンディ・ウォーホル・キョウト 図録』 京都市京セラ美術館、2022年


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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