アンタッチャブル_(映画)
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フランク・ニッティは映画中では死ぬことになっているが、実際は逮捕・収監されたカポネの跡を継いでボスになり、1943年に逮捕される恐怖から自殺している[8]

トリビア本作で使用された大階段(Grand staircases)

フランク・ニッティは当初はアンディ・ガルシアが演じる事になっていたが、ガルシアの演技力の高さからアンタッチャブル側のジョージ・ストーン役へと変更となり、ビリー・ドラゴがニッティ役へとなった。

シカゴ・ユニオン駅でのカポネ一派との銃撃戦において、『戦艦ポチョムキン』の有名なオデッサの階段のシーンが引用されており、公開当時から話題になった。なお、デ・パルマによるともともと引用する気はなく、列車を舞台にした大がかりなアクションシーンを撮ろうとしたが、予算がなくなったので仕方なく「階段落ち」を思いついたとのこと。

当初アル・カポネは制作会社の意向によりボブ・ホスキンスが演じる予定であったが、監督のパルマがカポネ役にデ・ニーロを強く推した。デ・ニーロは他のキャストと異なり、スケジュールが多忙で最短で出演シーンの撮影を行った、またデ・ニーロは頭髪を剃りアル・カポネを演じた。体重は直後に別の映画出演が決まっていたので太るわけにいかず、ボディスーツを着用したが、顔だけは太らせて撮影に挑んだ。

007シリーズ以降のショーン・コネリーはヒット作に恵まれないスランプ状態で、マネージャーは当時新人だったドルフ・ラングレンのマネージメントを兼任し高額なデニーロに反してギャランティが低く抑えられていたが、本作でアカデミー助演男優賞を受賞したことを切っ掛けにその後も長く活躍することになった[9]

作品の評価
映画批評家によるレビュー

Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「表面は滑らかだが技巧的なタッチが満載のブライアン・デ・パルマの古典的なギャングスリラーは、古い時代のシカゴの犯罪を鋭く概観し、一流のキャストが素晴らしい演技を見せている。」であり、62件の評論のうち高評価は82%にあたる51件で、平均点は10点満点中7.62点となっている[10]Metacriticによれば、16件の評論のうち、高評価は13件、賛否混在は3件、低評価はなく、平均点は100点満点中79点となっている[11]
受賞歴

賞部門対象結果
第60回アカデミー賞助演男優賞ショーン・コネリー受賞
美術賞パトリツィア・フォン・ブランデンスタイン
ウィリアム・A・エリオット(英語版)
ハル・ゴーズマン(英語版)ノミネート
衣装デザイン賞マリリン・ヴァンス=ストレイカー(英語版)
作曲賞エンニオ・モリコーネ

脚注
注釈^ 2018年1月22日放送されたもの。

出典^ “The Untouchables (1987) - Financial Information” (英語). The Numbers. 2020年11月7日閲覧。
^ “The Untouchables” (英語). Box Office Mojo. 2010年2月9日閲覧。
^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)460頁。
^ “米タイムアウト・シカゴ誌選出「ギャング映画ベスト50」”. 映画.com. (2015年3月22日). https://eiga.com/news/20150322/6/ 2020年11月7日閲覧。 
^ “アンタッチャブル30周年記念ブルーレイTV吹替初収録特別版(初回生産限定)”. パラマウント映画. 2020年11月7日閲覧。


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